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「少しは、大人になれたかな」の 続編です!
〜注意〜 本人とは関係ありません 通報はしないでください 考察をしてくれたら嬉しいです ⚠️ネタバレになっちゃうので あまり言えませんが、暗い話です
いふ
先生
いふ
がたんっ!
慌てて立ち上がったため、教室には 空気が一瞬揺らいだ
先生
いふ
いふ
先生
椅子に座ると今度は別の人を指名した
いふ
心の中でため息をついた
俺はさっきから気が散っていて、 集中出来ていなかった
それは1人の男の子が原因だった
いふ
?
そう言って拾ってくれたプリントを 押し込んで去っていった
いふ
追いかけようとしたが、彼は 一瞬で人混みに消えていった
いふ
俺はあまりのスピードにその場で 立ち尽くすしかなかった
いふ
いふ
?
いふ
後ろの声に驚いて振り向くと ニヤニヤしながら立っている人がいた
いふ
ないこ
俺の顔を見て察したのか 少し驚いた声を出した
こいつは、ないこ 生徒会副会長で俺の右腕だ
日常ではふざけるけど 仕事になると人が変わったように 素早く仕事をこなす
いふ
そう言いながら窓の外を見た
ないこ
いふ
ないこ
いふ
興味津々に近づいてくる彼を 少し遠ざけながら言った
いふ
ないこ
いふ
ないこ
少し間を置いてから言った
ないこ
ないこ
いふ
そう言って椅子から立ち上がった
ないこ
いふ
いふ
ないこ
ないこ
いふ
女子生徒たち
女子生徒たち
女子生徒たち
いふ
?
思わず、声が零れてしまって とっさに口に手を当てた
?
女子生徒たち
?
今度はでかい声を出してしまい 数人が振り向いてしまった
?
苦笑いをすると、数人は 友達の会話に戻った
?
いふ
?
目が...合ってしまった.......
いふ
?
女子生徒たち
女子生徒たち
女子生徒たち
女子生徒たち
女子生徒たち
?
?
?
いふ
なんとなく察してくれたのか こっちに来てくれた
?
いふ
?
りうら
教室の中をちらちら見ている
女子生徒たち
女子生徒たち
いふ
いふ
りうら
りうら
がちゃっ
屋上は風が吹いていて気持ちい
りうら
少し気持ちが和らいだのか 声のボリュームが大きくなった
いふ
すると、目を見開いた
りうら
いふ
しっかり彼の目を見て言った
いふ
りうら
口を開きかけたが、 下を向いてしまった
沈黙の時間が続いた
いふ
これではキリがないから 俺は話を切り出した
いふ
いふ
いふ
りうら
りうら
戸惑っていたけど 結局、頷いた
いふ
りうら
いふ
いふ
りうら
いふ
りうら
いふ
いふ
俺は明日のことで頭を抱えていた
探すものも分からないのに 探すなんてカッコつけちゃって...
生徒会長の意地なのかは知らないが 困ってる人がいたら助けたくなってしまう
いふ
誰にも聞かれないように クッションを顔に押し付けた
次の日
公園の入口をくぐると 赤色の髪が見えた
いふ
りうら
りうら
いふ
りうら
いふ
いふ
りうら
いふ
疑問形で言われて笑ってしまった
いふ
いふ
りうら
するとポケットから 折りたたまれた紙を出した
いふ
りうら
その紙を覗くと小さい字で 場所の名前が書いてあった
・神社 ・図書館 ・学校
3箇所ほどの場所
ここからそう遠くないから 全部、今日には回れそうやな
いふ
りうら
いふ
りうら
辺りを見渡すけど 落とし物っぽいものはなかった
いふ
りうら
いふ
りうら
それを聞いて顔を曇らせてしまった
いふ
なんとか話題を変えようとした
りうら
りうら
いふ
りうら
りうら
りうら
りうら
いふ
不登校
俺には一切関係ないとは言いきれない
生徒会にその相談はたくさん来た
「つらい、苦しい」 その言葉だらけだった
1度、不登校になると その檻からは 簡単には出れない
そんなの本人が1番分かってるはず だけど、無理なんだ
いふ
生徒会長として、そんな人が いてはならないと分かっていた
それでも俺にもどうしても 出来ないことがある
りうら
りうら
いふ
いふ
りうら
りうらは小さい声だったけど 喜びが混じった声で言った
いふ
りうら
大事そうに本を抱きしめていた
りうら
いふ
りうらが本を借りてる間、俺は 図書館の探索を始めた
いふ
いふ
まるで迷路のようだった
ぼーっとしてると我を忘れて この空間に閉じ込められそうだ
いふ
歩いていくと扉があった
いふ
がちゃっ
いふ
扉を開くと風が身を包み込んだ
いふ
一つ一つの木に生命力を感じた
目を閉じて思い切り空気を 吸い込むと光の匂いがした
いふ
思わずため息が出た
こんなに美しい場所が存在するなんて
りうら
いふ
りうら
りうら
りうら
いふ
りうら
俺は少し見渡してから りうらの顔を伺いながら言った
いふ
りうら
いふ
いふ
りうら
いふ
いふ
りうら
いふ
りうら
いふ
りうら
りうら
いふ
いふ
りうらの後をついて行くと 音楽室に着いた
りうら
ピアノの横に置いてある、ギター
最近は使われておらず、ホコリを 被っていた
りうら
いふ
りうら
りうら
いふ
りうらはピアノの横にある椅子に 腰掛けてギターを持った
ボロンッ...
りうら
ポロンッ...
りうら
りうら
いふ
弾き語りを始めた
俺も音楽...大好きだったと ふと、思った 彼の姿と俺が重なった
いつからか音楽のことは 考えなくなっていた
成績優秀、運動もできて 生徒会長にもなれた 友達にも恵まれて お母さんもお父さんも喜んでくれて 幸せなはずなのに
心の隅で何かを嘆いている
好きなことを やってはならない
周りから尊敬されなくなってしまう 嫌われてしまう 離れていってしまう
ただただ、優等生のマニュアル通りにやればいい、動けばいい
そう思っていた けど、今になって なぜこんな感情が...?
いふ
りうら
いふ
気が付くとりうらが目の前にいた
りうら
いふ
いふ
りうら
りうら
いふ
りうら
いふ
俺は地道にコツコツやらないと できないから一瞬でできる 彼を少しだけ妬んでしまった
だけどその気持ちを押し殺した
いふ
りうら
最近は日が伸び始めて暗くなるのが 遅くなったもののやっぱり 暗くなるのはまだ少し早い
?
背後からいきなり声をかけられた
りうら
りうら
いふ
りうら
?
?
?
いふ
いふ
悠佑
いふ
りうら
悠佑
悠佑
りうら
りうら
悠佑
りうら
りうら
りうら
いふ
りうらは背を向けると鼻歌を 歌いながら歩いていった
いふ
悠佑
いきなり話しかけられてびっくりした
いふ
悠佑
何か言いたげな顔をしている
いふ
悠佑
悠佑
確かに...会ってから1度も 笑った顔を見せなかったりうら
いふ
悠佑
いふ
いふ
悠佑
いふ
悠佑
悠佑
いふ
悠佑
いふ
そんな生徒がいたなんて ちっとも知らなかった
いや、知らない方が多い
今のいじめは 隠れてやること、悪口など 見えない行為のいじめが多い
いふ
悠佑
俯いているとあにきが空を見上げた
悠佑
いふ
悠佑
あにきは背を向けると 歩きながら手を振った
なんで星が綺麗... なんて言ったんやろ...
いふ
俺はポケットからスマホを出した
ないこ
いふ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
ないこ
いふ
ピーンポーン
誰.....ですか...?
雑音が混じって 低めのトーンの声が聞こえた
いふ
言葉を選んでいると
...どうぞ、入ってください
いふ
がちゃっ
中に入ると真っ白な髪に 紫の瞳を光らせた男の子が座っていた
俺を警戒してるようには見えない
いふ
いふ
いふ
初兎
静かに呟いた
初兎
いふ
俺はそこにある椅子に腰掛けた
初兎
いふ
初兎
いふ
いふ
いふ
いふ
一瞬だけ眉毛がピクリと 動いた気がした
初兎
いふ
初兎
彼は少し寂しそうな顔をした
初兎
いふ
初兎
初兎
いふ
初兎
初兎
いふ
時計を見るともう9時を過ぎていた
初兎
いふ
初兎
初兎
いふ
すると、スマホを取り出し 素早く操作した
ピロンッ♪
初兎
初兎
初兎
いふ
初兎
いふ
いふ
俺はお礼を言って 扉を開けて出ようとしたら
初兎
いふ
どうしてそんなことを言うのか 疑問に思いながら扉を閉めた
いふ
いふ
ふと、暗闇の奥に赤色が見えた
いふ
りうら
いふ
りうら
りうら
いふ
りうら
いふ
いふ
りうら
いふ
りうら
りうら
そう言われて、俺たちは 入口をくぐった
りうら
周りは草ばっかりで進むのは 難しかった 背より高い草が多くて りうらの姿を見失いそうになる
りうらは慣れてるのか どんどん進んで行った
いふ
指が木の枝をかすって、血が出てきた
いふ
前を見るとりうらが消えていた
自分が目線を落としているすきに 消えてしまったのだ
いふ
いふ
俺はりうらが歩いたであろう 道を無我夢中で走った
するといきなり、草が途切れた
いふ
俺は目の前の景色に息を飲んだ
いふ
空には満天の星空が広がっていた
りうら
ふと我に返ると少し先に りうらが立っていた
いふ
りうら
りうら
いふ
りうら
いふ
りうら
ふと、初兎の顔が頭に浮かんだ
いふ
りうら
さっきまでにこにこしてたのが 嘘みたいに真顔になり視線を落とした
りうら
いふ
ひゅーん...
りうら
いふ
りうら
りうら
いふ
俺はこのとき、考えもしなかった
明日なんて来ないことを...
次の日、学校に来ると
緊急朝礼が行われた
校長
一息置いてから、一言だけ口にした
校長
いふ
校長
いふ
校長
校長
校長
やっと終わったわ〜
早く教室戻ろ
いふ
妙な苛立ちを感じた
知らない人なら、どうでも いいことなんか?
死んだら死んだで しょうがないもんなんか?
この出来事がきっかけで 救えるもんとか見つけないんか?
この中で声をあげれない人だって いるはずやのに...!
いふ
ふつふつと怒りを感じた
先生
いふ
返事か分からないような 声を出しながら振り返った
先生
先生
いふ
先生
いふ
俺は少し考えてから言った
いふ
いふ
葬式は終わったが、りうらの顔は 見ることが出来なかった ...というか、見たくなかったの方が 正解なのかもしれない
美しかった。ただただ 寝ているだけのようだった
「ドッキリだよw」って 起きてくるんじゃないかと思った
あにきとさっき話したが 内容までは覚えてない あにきの目は赤く腫れているのが 分かった
いふ
ひっく...ひっく.....グスンッ
いふ
ここはりうらの家の庭 親戚の子供が迷子になったのだろうか
いふ
?
俺よりも小さくて 小学生くらいの子だった
いふ
?
顔を上げると水色の目が充血していて鼻も赤くなっていた
?
いふ
?
いふ
?
いふ
ほとけ
いふ
ほとけ
すると、ポケットから紙切れを出した
いふ
ほとけ
いふ
ほとけ
ほとけ
いふ
ほとけ
いふ
ほとけ
俺はしゃがんで言った
いふ
ほとけ
いふ
いふ
ほとけ
静かに頷いた
いふ
ほとけ
ほとけ
いふ
その笑顔はりうらの面影が あった気がした
ほとけ
そう言って風のように消えて行った
俺は空に向かって呟いた
いふ
いふ
今日の空は快晴だった