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市街地北部。
小規模残滓発生区域。
今回確認されたのは。
《灰級残滓群》。
本来なら。
適合者数名で対応可能な規模。
しかし。
今回。
十二席が出動していた。
理由は。
白狐 颯の実地訓練。
現場。
避難は完了している。
黒い霧のような残滓が複数体。
建物の間を這っている。
白狐 颯
龍樹 琥珀《葬列》
龍樹 琥珀《葬列》
颯は刀の柄に手を掛ける。
白狐 颯
龍樹 琥珀《葬列》
琥珀が遮る。
龍樹 琥珀《葬列》
龍樹 琥珀《葬列》
その時。
残滓群が動く。
一直線。
避難区域へ。
赤橙 唯《蒼祈》
唯が駆ける。
第一スキル。
《蒼走》。
一瞬で複数体を斬り伏せる。
碧泉 海翔《黒雨》
触れた残滓が内部から崩れる。
黒巌 凛《灰霞》
残った残滓の視界が乱れる。
完璧な連携。
颯は。
その戦いをじっくりと見ていた。
以前なら。
強さだけを見ていた。
でも今は。
誰がどこを守っているのか。
誰が仲間を信頼しているのか。
それが見える。
白狐 颯
突然。
一体の残滓が。
瓦礫の下へ潜る。
狙いは。
避難区域の地下。
シェルターだ。
愛水 怜《無刻》
愛水 怜《無刻》
全員が反応する。
しかし。
間に合わない。
その時。
颯が動いた。
白狐 颯
龍樹 琥珀《葬列》
地下へ向かう。
第一接続。
《透過》。
身体が薄れる。
瓦礫をすり抜ける。
地下。
暗闇。
残滓が。
避難用シェルターへ迫っていた。
白狐 颯
刀を抜く。
残滓とはいえ。
地下では動きにくい。
しかし。
颯を認識した途端、直ぐに腕を動かした。
残滓の腕が迫る。
避ける。
だが。
後ろには避難者。
白狐 颯
当たる。
その時。
風雅の言葉を思い出す。
『剣があってこそ、能力は活きる』
颯は刀を構える。
能力ではなく。
剣で受ける。
衝撃。
少し腕が震える。
白狐 颯
しかし。
刀は握りしめたままだ。
地上。
騒然とした空気の中で。
琥珀は目を閉じる。
第一スキル。
《予測》。
未来を視る。
そして。
少し笑った。
龍樹 琥珀《葬列》
地下。
颯は踏み込む。
第一剣技。
《断歩》。
一歩。
その距離を消す。
そして。
白狐 颯
斬撃。
灰級残滓は消滅する。
地上へ戻る。
局員達が颯を見る。
誰も。
「新人」なんて呼ばなかった。
しかし。
まだ。
「第十二席」とも「境界」とも呼ばれない。
その間。
帰還後。
待機室。
琥珀が颯へ近付く。
龍樹 琥珀《葬列》
颯は緊張する。
龍樹 琥珀《葬列》
龍樹 琥珀《葬列》
白狐 颯
龍樹 琥珀《葬列》
少し笑う。
龍樹 琥珀《葬列》
颯も笑う。
白狐 颯
境界局本部。
研究区画。
怜が一つのデータを見ていた。
《灰級残滓群》
その発生地点。
通常なら有り得ない。
王骸級残滓反応地点と。
完全一致していた。
愛水 怜《無刻》
画面には。
一つの未知反応。
《境界反応》
しかし。
まだ誰にも報告されていない。
怜は静かに画面を閉じる。
第一席専用区画。
風雅。
窓の外を見る。
腕の黒い紋様。
侵食率。
《73%》
風雅は呟く。
緑龍 風雅《白夜》
そして。
地下深く。
黒核が。
また一度だけ。
鼓動した。
ドクン。
ドクン。
まるで。
十二個目の席が。
少しずつ近付いているように。
コメント
7件
なんでじゃぱぱさんの浸食率高いの?前見たやつだと能力のつかったあとあがっていたきがするけと
dnの迅速な判断で怪我人ゼロで鎮圧できてよかった……! 出現地点が王骸級と一致してるのは偶然じゃ済まされないのか…… jpさんも何か急いでいるけど侵食率的に時間がないのかな…… 続きの展開が楽しみです! いつも天才過ぎます! 今から♡連打します! これからも頑張ってください!!! いつも応援しております!!!📣📣