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続き書くかは主の気分のやる気次第
息抜き 作品
🍍くんと📢くんどちらも愛重め
𝖢𝖯、📢🍍 🍵🍍です
どぞ
好きなやつがいた。 そいつは友人で、相棒で、同じグループに所属する大事なメンバーだった。
他の奴らよりも距離は近かった。自然と隣に立ってしまうし、気づけばいつも視線を交わしていた。
周りからはよく、「お前ら付き合っとんのかw」と何度も茶化されていた。
そいつの名前は‘’暇72 ‘’ だった
個人的に俺は彼を‘’なつ‘’と呼んでいる
他のメンバーよりも活動歴が長くて、誰よりも努力家で、ツンデレで、真面目で。
そんな完璧みたいなやつなのに、意外とレース系のゲームが苦手で、お酒も弱くて、怖いものが嫌いで
そういうところが、可愛かった。
俺はよく、なつに「可愛い」って言っていた。
からかうように、エンタメ的に、普通に
illma
natsu
そして気づいたら、 俺はなつをベッドに押し倒していた。
まだ今日の配信内容を考えてなかった時のこと
今日の配信は、なつとのコラボ配信だった
ゲームするか、雑談か、そう悩んでる的に、作業部屋になつが入ってきた。
ピロンッ♪
natsu
illma
natsu
illma
natsu
「忘れてたのかよ」と思いながらも、作業をしながら今日の配信内容を考える。
illma
natsu
illma
natsu
natsu
illma
そう話しながら、俺は久しぶりのコラボにウキウキしていた。
予定通り、俺の家で宅飲み配信になり、配信は無事に終わった。
配信を切ったあと、他愛のない話をしながら、俺らはだらだらと酒を飲んでいた。
natsu
illma
illma
natsu
illma
natsu
natsu
illma
illma
natsu
illma
natsu
illma
illma
illma
illma
natsu
すり…すり、♡
illma
きっとこれが決定打だった。
酔いが回っていたせいなのか、 それとも俺の奥底に沈めていた本能が、ふっと浮き上がってきただけなのか
自分でも、どっちなのか分からなかった。
気づけば、手が伸びていた。
どさっ
natsu
肩を軽く押したら、なつの身体はあまりにも簡単にベッドへ倒れ込んだ。
驚いた顔で俺を見上げてきた。
natsu
驚いた声が、乾いた空気を震わせた。
見上げてくるなつの瞳は大きく揺れていて、混乱と恐怖が入り混じっていた。
illma
俺はしばらく、その上に覆いかぶさるような格好で、ただ呆けていた。
なつは腕で俺を押そうとしていた。けれど、その力は弱すぎて、俺は微動だにしなかった。
恐怖で俺を見つめるなつが愛おしかった
illma
natsu
名前を呼んだ瞬間、なつの身体がびくっと震えた。
natsu
illma
俺は知っていた。
なつが、他メンとできていることを
誰も気づいていない。でも俺だけは気づいていた。
メンバーにもリスナーにも言わないまま、二人でひっそりと飯を食いに行ったり、ライブの控え室で妙に距離が近かったり、裏でこっそり会ってたり。
そういうのを俺は全部見ていた。
その光景を思い出すだけで、どす黒い何かが胃の底で渦を巻いた。
心底、気に入らなかった。
なつが、誰かと笑って、誰かを見て、誰かに気を許すのが、本当はずっと、俺じゃないと嫌だった。
けれどそれを言葉にしてしまえば、何かが壊れる気がして。今日まで、ずっと黙ってた。
飲み込んだまま、誰にも言わなかった
illma
できるだけ柔らかい声で言って、そっと頬を撫でた。
natsu
なつの身体がびくっと跳ねる。
怯えたまま、まるで俺が別の生き物でもあるかのように、警戒した目で見てくる。
illma
その目すら、どうしようもなく可愛かった。
気づけば口角が勝手に上がっていた。
illma
natsu
その一言で、なつの瞳が大きく見開かれた。
illma
illma
natsu
しどろもどろになる声。
illma
それだけで確信に近い何かが胸に落ちた。
illma
illma
natsu
illma
安堵なのか、罪悪感なのか、それとも別のなにかか。
その感情の名前は、俺には分からない。
illma
illma
illma
natsu
そっと、押さえていた手をほどいた。
なつの身体から力が抜けて、布団が小さく沈む。
自由を取り戻したなつは、ゆっくりと上体を起こして、まだどこか怯えたまま俺を見た。
natsu
俺の手の温度が離れた場所を、なつは無意識に押さえていた。
その仕草が、また可愛い
illma
illma
illma
natsu
その言葉を放った途端、 なつの顔がみるみる赤くなっていった。
illma
natsu
戸惑い、焦り、否定しきれない沈黙。
俺にはもう、十分だった。
illma
ぽつりと言うと、 なつは肩をびくりと震わせ、唇をかすかに噛んだ。
natsu
illma
illma
natsu
illma
natsu
illma
natsu
illma
illma
natsu
illma
natsu
怯え、困惑、怒り、全部まざった表情。その顔を見るたびに、俺の口角が上がる。
illma
natsu
illma
たぷ…たぷ…
illma
illma
illma
natsu
illma
natsu
illma
illma
natsu
illma
そう言ったのは本心だった。 ただ守りたかった。 ただ、隣にいてほしかった。
けど、方法は間違ってる。
そんなことは、頭のすぐそこで分かっていた。
illma
natsu
illma
natsu
illma
illma
illma
natsu
そっとスマホを渡した瞬間、 なつの指先がびくつくほど冷たいのに気づいた。
illma
illma
natsu
それから、解散した。
なつは俺を避けるように部屋を出ていき、 俺も追わなかった。
追えなかった。
illma
翌日から、明らかに距離ができた。
配信でも、二人で喋る時間が不自然なほど少なくなり、絡みも必要最低限。
なつは俺の言葉に反応しなくなったわけじゃない。
ただ、以前みたいに軽口を返すことも、ツッコミを入れることもなくなった。
プライベートではほぼ会話がなくなった。
同じ場所にいても、なつは目を合わせない。 作業の連絡は必要最低限のテキストだけ。
なつが俺を避けているのは一目瞭然だった。
配信でも、リスナーは敏感だった。
💬 『 最近、あんまり喋りませんね… 』 『 前みたいに絡みないの寂しい😢』 『 いるまくんとなつくん、なんかあったんですか?大丈夫なんですか?💦』
そんなコメントが流れるたびに、 胸の奥がきゅっと縮む。
illma
笑って誤魔化す
バレるのも時間の問題だ。
ダンス練が終わったあと、 汗もまだ引ききらないまま、スタジオの隅で荷物をまとめていたときだった。
lan
illma
らんが腕を組んで立っていた。
illma
連れてこられたのは、人気のない廊下のはしっこ。
lan
illma
illma
lan
lan
illma
返せない。 返す言葉が見つからない。
lan
らんは多分、怒ってるわけでも呆れてるわけでもない。ただ、状況を正面から見ているだけの目。
lan
illma
lan
lan
illma
lan
illma
lan
illma
lan
illma
lan
lan
lan
lan
illma
何も言える言葉がなかった。
lan
lan
illma
それ以上、何も言えなかった。
きぃぃぃぃ、…
パタン…
すたすた、、、
ガチャ
illma
リビングの灯りもつけず、 靴を脱いだまま、冷蔵庫だけ開けた。
缶ビール、酎ハイ、ウイスキーの小瓶。 残っていた酒を片っ端から手に取る。
illma
乾いた笑いが漏れた。
illma
床に座り込んで、缶を開けて、酒を飲む。
らんの言葉が頭で何度も響く。
「お前、多分…無意識に、なつの首しめてるよ。」
illma
illma
全部、分かってる。
なつがすちと付き合ってることも
関係ないふりして、どこかで望んでしまってることも
距離を置かれた原因は、自分の身勝手さだってことも
酒を飲むたび、 胸の奥に押し込めていた感情が溶けてにじみ出す。
ごくごく…
illma
羨ましさ。悔しさ。惨めさ。
でも、それより
illma
ぽつりと口から落ちた言葉が、俺が言いたかったことかは分からなかった。
飲んでも飲んでも、苦しさだけが濃くなる。
カランコロンカラン…
缶が床に転がる音がやけに大きく響く。
スマホの通知が鳴る
たぶん、メンバーからだ。
でも見ない。見たくない。
illma
俺はただ、 逃げるように酒を流し込み続けた。
次第に視界が滲んで、 天井の灯りがゆらゆら揺れて見えた。
illma
酒を飲んで、何度か吐いたあとだった。胃は焼けるように痛いのに、喉だけが変に乾いていた。
ピンポーン
illma
ピッ
illma
そこには、なつがいた。
濡れた髪、赤い目の下、呼吸が少し乱れている。
ガチャ
illma
natsu
illma
illma
illma
natsu
natsu
玄関にふわっと漂うアルコール臭に気づいたのか、 なつは一瞬立ち止まった。
でも「引き返す」という選択肢はもうないらしい。
illma
illma
natsu
illma
理解が追いつかない。酔っているせいじゃない。頭が真っ白になった。
illma
illma
natsu
natsu
illma
飲みかけの缶がテーブルの上で冷えきっていて、 その温度が今の俺とおんなじに思えた。
natsu
illma
natsu
natsu
natsu
淡々とした声なのに、ひどく痛い告白だった。
自分を責める癖。なつの悪いところが全部出ていた。
illma
natsu
illma
その言葉を聞いた瞬間、 心臓が跳ねた。 息が止まった。 世界が一瞬だけ、音を失った。
natsu
なつは真っ赤な目のまま、逃げずに俺を見ていた。
嘘でも、勢いでもなく。 誰かに押されて言う言葉でもない、 なつ自身の気持ちだった。
胸の奥で、何かがほどけた。
illma
エンタメの絡みでも、ノリでも、茶化しでもない。
本気の、愛。
illma
ずっと、ずっと、ずっと願っていたことが やっと叶った。
なつと距離ができはじめて、数日経った頃。
ダンス練が終わって帰ろうとしたところ、すちに呼び止められた。
suti
illma
振り返ったすちは、どこか疲れた顔をしていた。
suti
kosame‐ameno
mikoto
suti
illma
suti
suti
illma
illma
suti
illma
あまりに突然で、思わず声が漏れた。 けれど、すちは真剣で、迷ってない顔をしていた。
理由を聞くと、 すちは小さく息を吐いて視線を落とした。
suti
illma
suti
suti
suti
suti
illma
suti
suti
俺は黙って聞いていた。胸の奥は複雑だった。
なつを責められるとムカつくはずなのに、 言っていることに納得してしまって。
illma
suti
illma
これは、すちの為でもあって自分の為でもあった。
natsu
その言葉は、自嘲でも開き直りでもなくて。 ただ、自分を怖がっている声だった。
嫌われたくなくて、拒まれたくなくて、 それでも不安が抑えきれない。
そんな、なつの弱いところが全部見えた。
illma
だから俺は、 自然と微笑んでいた。
illma
illma
natsu
言った瞬間、 なつの目が大きく揺れた。
驚きと、安堵と、 張り詰めていた糸が切れそうな痛みが混ざった表情。
俺はそのまま、 迷わずなつを抱きしめた。
ぎゅっ
natsu
細い体が腕の中で震えて、 ぎゅっと俺の服を掴んでくる。
心臓の鼓動が、 互いに触れるくらい近かった。
なつは小さく息を呑んで、胸の奥に押し込めていた何かが、ほどけていくように俺へ身体を預けた
illma
その瞬間
なつがやっと俺のモノになった
illma