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【LINE283】自分が彼氏だと勘違いがひどいバイト先のアラサー先輩

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【LINE283】自分が彼氏だと勘違いがひどいバイト先のアラサー先輩

1 - 【LINE283】自分が彼氏だと勘違いがひどいバイト先のアラサー先輩

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2023年01月28日

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タク

不在着信

不在着信

タク

アンちゃん今日休みなの〜?

タク

無断欠勤は見過ごせないな〜!次出勤したらお仕置きするぞ〜♡

〜数時間後〜

アン

え、なにこれ。

タク

あー!アンちゃん!

タク

もう、欠勤の連絡がないなんて!

タク

心配したんだから〜!

タク

これから出勤してくれるよね??

アン

いや無理です。

アン

お休みの件は事前に店長に伝えています。

タク

あれ?

タク

そうだったっけ〜?

アン

そうですよ!!

アン

大学の試験があるので。

アン

出勤は出来ないです。

タク

んー、聞いたような聞かなかったような…

タク

まぁでも!

タク

ラインを返せるってことはさ?

タク

もう試験が終わったんだろうし、

タク

これから出勤出来るよねぇ?

アン

出来ないって言ってますよね?

アン

明日も試験があるので。

アン

ってかなんなんですか?

アン

次に出勤してきたらお仕置きとか。

アン

本当に意味が分からないのでやめてください。

タク

えぇ〜?

タク

分からないってことはないよねぇ?

タク

もうアンちゃんも立派な女性なんだからさ♡

タク

男女の絡みの知識くらい少しはあるんじゃないのぉ?

タク

もしかして経験がないのかなぁ?♡

タク

もしそうなら!

タク

俺の初めてをあげても良いんだよ♡

アン

はぁ!?

アン

マジで何言ってるのこの人。

アン

本当意味が分かりません!

アン

失礼します!!

タク

あ!

タク

ちょっと!!

タク

もうアンちゃんったら照れ屋さんなんだから♡

タク

やっぱり経験がないみたいだし、

タク

俺が教えてあげないとだなぁ♡

タク

次の出勤日楽しみにしてるね♡

〜3日後〜

アン

あの!タクさん!

アン

ちょっとこれどういうことなんですか!?

タク

アンちゃん〜!

タク

これってなんのことかな?

アン

皆さんに誤解されて困ってるんですけど!

アン

早く誤解を解いてくださいよ!

タク

落ち着いて!

タク

俺もなんのことだかさっぱり分からないよ!

タク

順序立てて説明してくれないと!

アン

あぁ、そうですよね。

アン

すみません。

タク

それでどうしたの?

アン

さっき出勤してロッカーを見たら

アン

中に入ってたものが全て空っぽになっていたんです。

アン

制服の予備とかリップとか色々置いてたんですけど…

アン

私も全然状況が掴めなくて周りの人に聞いたら

アン

昨日の夜、タクさんが私のロッカーを漁ってたって聞いたんです!

アン

実際中に入ってたものが全部無くなってるし。

アン

どういうことなのか、説明してください!

タク

あー!そのことね!!

タク

なんだー!そんなのすぐ俺に聞いてくれればよかったのに…。

タク

アンちゃんのロッカーを整理してあげたんだよ!

タク

逆に感謝してほしいくらいだよww

アン

整理!?

アン

なんでそんなことしたんですか!

アン

私頼んでませんよね!?

タク

別に頼まれてないけどさw

タク

アンちゃんの私物は俺が預からないと!って思ってさ!

アン

は?

タク

でも全然大丈夫!

タク

俺の家にぜーーーんぶ保管してあるよ♡

タク

あ!そういえば!

タク

私物の中に安っぽい指輪が入ってたんだけど、

タク

これって自分で買ったのー?

タク

もうダメじゃないか〜

タク

俺がもっと高い婚約指輪買ってあげるよ♡

アン

婚約指輪!?

アン

本当に意味が分からない。

アン

何がしたいんですか?

アン

私をそんなに苦しめて楽しいですか!?

タク

えぇ!?

タク

アンちゃんを苦しめているやつがいるの!?

タク

誰!?誰!?

アン

あなたですよ!!

アン

あなたが私の私物を盗んだりするから!

アン

もうやめてください!

タク

ちょっとやだなぁ。

タク

盗んでいるだなんて人聞きの悪いw

タク

か・れ・し♡なんだから!

タク

彼女の私物を持って帰るくらいなんの問題もないでしょ?

アン

はい?

アン

彼氏…?彼女…?

アン

全く言ってる意味がわかりません。

アン

どういうことですか?

タク

もうとぼけちゃって♡

タク

俺はアンちゃんの彼氏でしょ?

タク

だから、アンちゃんの私物を持ち帰っても問題なしってこと!

タク

これで分かってくれたかなぁ?

アン

アン

本気で言ってますか?

アン

冗談とはではなくて。

タク

もちろん!

タク

アンちゃんがここの店で働き始めてから

タク

すぐに付き合い始めたもんね♡

アン

いやいや、私たち付き合ってませんよね!?

アン

タクさんとは店以外で話したこともないじゃないですか!!

タク

そんなの関係ないでしょー?

アン

なんですかそれ…

アン

こんな勘違いをしていたから

アン

日頃から気持ち悪いラインを送ってきてたわけですか…

アン

気持ち悪いのでもう連絡してこないでください!

タク

え!?

タク

勘違い!?気持ち悪いって俺が!?

タク

そんな照れなくてもいいのに…

タク

あ!分かったぞ!

タク

今誰かと一緒にいて恥ずかしくて暴言を吐いたんだなぁ?

タク

俺には全部

タク

お・み・と・お・し

〜数十分後〜

タク

ねぇ既読無視やめてよ〜

タク

不在着信

不在着信

タク

こうなったら家に行っちゃおっかなぁ〜♡

〜その直後〜

アン

ねぇ!ダイくん助けて!

ダイ

アン!?どうした!!

アン

タクさんから変なラインがたくさん来てて、

アン

私のこと彼女だって勘違いしているみたいで…

ダイ

タクさんが…?

ダイ

最近素行が変だから

ダイ

店長として何かしないといけないかもと思ってたけど…

ダイ

まさかの君を彼女だと勘違いだって!?

アン

うん。それに私の家に来ようとしているみたいで。

アン

私、怖いの。

アン

試験が終わってから家に帰ってきて勉強してたところなんだけど、

アン

1人だし本当に来たらどうしよって思って…

アン

忙しいのは分かってるんだけど、仕事終わったら来れないかな?

ダイ

分かった!すぐ行くよ!

ダイ

戸締りはしっかりして!

ダイ

誰かが来ても開けないこと。

ダイ

俺が到着したらラインするから、ラインが来てからドア開けてな。

ダイ

タクさんとのラインのスクショだけ俺に送っておいて!

アン

分かった…

アン

本当にごめんね。

アン

実際こんなことになると怖くて全然動けない。

ダイ

アンが謝ることないよ!

ダイ

悪いのは気持ち悪い勘違いやらかしてる

ダイ

タクさんなんだからさ!!

ダイ

とりあえず待っててな!

アン

ありがとう。

〜2時間後〜

タク

おい!お前!

タク

俺のこと騙しやがったのか!?

タク

彼氏が居るなんて聞いてねーよ!!

タク

さっきお前の家行ったら男がインターホンに出て、

タク

誰だ!?って思ったら彼氏だって言われて、

タク

警察呼ぶぞって脅されたからとりあえず帰ったけど

タク

俺と付き合ってたはずだろ!?

タク

ビッチが!!

アン

タクさん。

アン

いい加減にしてください。

アン

私はあなたと付き合ったことはありませんし、

アン

そもそもそんなきっかけすらなかったはずです。

アン

なのに何でこんな勘違いをやらかしてるんでしょうか?

タク

は!?

タク

勘違いってなんだよ!!

タク

料理の受け渡しの時に必ず目を合わせてくれるじゃねーか!!

タク

俺にはいつも笑顔で挨拶をしてくれてるし、

タク

俺が厨房から料理を出して、

タク

それを取ろうとしたアンちゃんと手が触れ合ったら

タク

照れて顔を真っ赤にしていたよな!?

タク

あれって俺のことが好きだからだろ!?

アン

そんなわけないでしょ?

タク

へ…?

アン

まず、笑顔で挨拶はタクさん以外の人にもしています。

アン

それに料理の受け渡しで目が合ったことは1度もありませんよ?

アン

私は基本料理を見ていますし、

アン

仕事中にタクさんと目が合った記憶はありません。

アン

照れて顔を真っ赤にしていたのではなく、

アン

単純に動いて暑かったからだと思いますが?

アン

マスクもしているので動いていると顔が熱くなるのは当然かと。

タク

タク

じゃあ、俺って…

タク

アンちゃんの彼氏じゃない…の?

アン

あなたの一方的な勘違い、思い込みです。

アン

そもそもタクさんのことを男性として見たことがありません。

アン

この時点で付き合う可能性が1ミリもないことは

アン

流石に分かりますよね?

タク

あ、いや…

タク

そうか、分かった!

タク

彼氏という位置付けが嫌なら

タク

婚約者…いや!もう結婚相手でもいいぞ!

タク

な?俺と結婚してくれるよな?

アン

まだそんなこと言ってるんですか?

アン

ここまではっきり言っても分かってもらえないなんて。

アン

私では対応しきれないので店長に相談して

アン

処分を検討してもらいます

タク

タク

ちょっと!

タク

店長に相談って!それはまずいよ!

タク

俺の結婚相手にしてやるって言ってるのに何が不満なんだよ!

タク

おい!!

〜1時間後〜

アン

店長と本部で話し合った結果を私からお伝え致します。

タク

なんだよ…

アン

まず、あなたの言動や行動はストーカーとして訴えられるレベルです。

アン

何か言い分はありますか?

タク

あ、お前!

タク

虚偽の発言ばかりしやがって!!

タク

お前から店長と本部に事実無根だととりなしてくれ!!

アン

虚偽の発言ね。

アン

ラインのやりとりやインターホンの記録など証拠もありますし、

アン

何より全て事実ですよね?

タク

証拠って…そんな!

アン

もう全てが明るみになっているということですよ。

アン

あなたが私に送ったラインの内容は

アン

店長や本社の上層部で確認してもらっていますので。

タク

タク

みんなにバラしちゃったの…?

アン

いくら女性経験がないからと言って、

アン

ここまでの勘違いをやらかしておいて、制裁がないと思いましたか?

アン

やって良いことと悪いことの区別くらいつくでしょ!

アン

ましてや、女性の家に無許可で押しかけるだなんて。

アン

いやそもそも、何で私の家を知っていたのですか?

タク

あ、それは…

タク

アンちゃん可愛いから護衛が必要だと思ってさ。

タク

バイトの上がり時間が被った日に何回も一緒に帰っただろ?

タク

だから家の場所を知っていたんだよ。

アン

はい?一緒に帰った事実はありませんよね?

アン

あなたがついてきただけでは?

タク

いや!そんなの嘘だ!!

タク

アンちゃんがバイトとして採用されたその日から

タク

付き合い始めて、ほぼ毎日一緒に帰ったじゃないか!

アン

いい加減にしろよ!!

アン

もう埒があかないので真実を明かします。

アン

私と店長はお付き合いをしています。

タク

へ!?

タク

店長とアンちゃんが…付き合っている…?

アン

はい。

アン

元々店長とは幼馴染で実家も近かったのでよく遊んでいました。

アン

私が大学に入ってからお付き合いをスタートしたんです。

アン

大学を卒業したら結婚することも確定しています。

タク

え、じゃあもしかして

タク

俺がアンちゃんの家に行ったとき

タク

インターホンに出た男は、店長だった…?

アン

そういうことになりますね。

アン

あなたからのラインの内容に驚いて

アン

すぐ店長に助けを求めたんです。

アン

だからあのとき店長がアンさんの家に居たというわけです。

タク

いや、そんな…

タク

じゃあ俺は

タク

アンちゃんの彼氏でも、婚約者でも、結婚相手でもなかった…?

アン

その通りですね。

アン

あなたの勘違いということです。

アン

あ、そうそう。

アン

先程本社と店長の話し合いで決定したことを私からお伝え致します。

タク

本社 人事部!?

アン

結論から言いますと、あなたはクビです。

タク

へ???

タク

クビって何で!!

アン

何でって…ここまでコンプラ違反やらかしておいて

アン

一緒に働けるわけがないじゃないですか!

アン

警察に突き出されなかっただけマシだと思ってください。

アン

2度と私に近寄るな!!

アン

それじゃあブロックします。

タク

そんなぁ…

タク

俺!クビになったらどうしたら良いんだよ!

タク

おい!!

タク

助けろってば〜

〜後日談〜

アン

こうしてタクさんはバイト先をクビになりました。

アン

ですが、クビを宣告の翌日。

アン

タクさんはお店にやってきました。

アン

私に掴みかかろうとしてきたタクさんでしたが、

アン

咄嗟に繰り出した私のパンチがタクさんの顎にクリーンヒット!

アン

一瞬気を失い、足をガクガク震わせて店から出ていきました。

アン

それ以降は姿を見ていないので、

アン

もうストーカーされることはないでしょう。

アン

そして、私は大学を卒業しダイくんと結婚しました!

アン

このままダイくんと幸せな家庭を築いていきたいと思います!

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