○○
はっ!
一瞬のことで何が起きたかわからないほど
○○は鈍感ではない
すぐに自分が今しがた撃たれそうに
なったのだと理解した
電話に夢中になっていたため
はるちよが庇ってくれなかったら
どこかにあたっていたかもしれないし
一瞬でスクラップだったかもしれない
はるちよの腕の隙間から急いで視線を向けると
焦ったようにすぐさま銃を取り出す
灰谷兄弟が見えた
りんどう
まてやおらぁ!!
ダン!ダン!
パシュン_パシュン_
パン!ドドっ!
まだ外に敵が3人いたようだ
撃ち合いになっている
○○も応戦しようとしたが
はるちよに強く頭と体を包まれて動けない
たちまち灰谷兄弟に打ち抜けられた
2人のおとこが倒れた
あとの一人は手を撃たれ銃が吹っ飛んだ
そんな男に灰谷兄弟が近づくと
男
ひぁぁぁあ!違うんだ!
男
俺は何も、なにもしらなかったんだ!
男
言われた通りのことに従っただけだ!!!!
らん
ほお?…じゃあお前は特別に殺さないでやる
男
あ、あ、ありがとうございますぅぅぅぅう!!!!!!
蘭の言葉に男は手を押さえ頭を床に擦り付けた
らん
…っつーことだからテメェに吐くまで
らん
拷問♡続けてやるよ
その言葉に男は顔を上げ一気に顔を青くした
パンっ!
男
ぎぃやぁぁぁあああ!!(?)
らん
るせぇよ、どこの誰にやらされた?
らん
さっきの奴とは知り合いか?
竜胆が男の足に命中させた
男
ぎぃぃいやぁああ!!!!!(?)
竜胆はつかつかと足を運び、
男の髪をつかんだ
りんどう
兄貴が聞いてんだろぉ
りんどう
まだまだ遊びてぇ?
らん
教えろよ
男
ちっ!違う!俺は、俺は!
パンっ!
らん
質問の答えになってねぇよ…
もう一発が男の片足にお見舞いされた
そこから灰谷兄弟がそんなことを繰り返していた
男の雄叫びと喋り声が聞こえる中、
○○ははるちよの腕からすり抜けた
下着のままはるちよに包まれていたので
妙に暖かく感じた
○○
あー春ごめん…だいじょぶだった?、
はるちよ
・・・
○○
え、うそはっ春!撃たれてんじゃん!?
はるちよの服の破けた左腕から
血が滴り落ちている
はるちよ
ちげーよ掠っただけだし
○○は落ちていた自分のヴィ〇ィアンを
ナイフで引き裂きそこに縛り付けて
止血の応急処置をした