コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
さやか視点です!
入学式が終わって、次はクラス発表。 人だかりの前で、さやかは心臓を 押さえながら探していた。
〇〇さやか
友達A(仮名)
〇〇さやか
その時。
野原ひろし
後ろから聞き慣れたクセのある声。
ひろしがポケットに 手を突っ込んだまま、ゆっくり歩いてきた。
〇〇さやか
野原ひろし
〇〇さやか
ひろしはさやかの上から 紙を覗き込む。
野原ひろし
〇〇さやか
野原ひろし
〇〇さやか
頭の中で爆発音が鳴る。
友達A(仮名)
〇〇さやか
ひろしはそんな女子トークを 聞きながら、
野原ひろし
〇〇さやか
廊下を歩くさやかの心臓は ずっと早い。 でも、ひろしは普通に歩いてて、 だけど時々ちらっとこっちを見る。
野原ひろし
〇〇さやか
野原ひろし
〇〇さやか
席決めの紙が黒板に貼りだされた。
さやかは震える手で探す。
〇〇さやか
そんな願望をぶつぶつ言っていたら、
野原ひろし
〇〇さやか
野原ひろし
その時--
さやかの目が止まった。
自分の名前のすぐ下に野原ひろし
〇〇さやか
席は-- ひろしが後ろの席。 さやかが前の席。
つまり 常に背中合わせ。ひろしの視界に さやかの後頭部。 さやかの視界にはひろしの影。
友達A(仮名)
〇〇さやか
野原ひろし
ひろしは席に座りながら言った。
野原ひろし
〇〇さやか
〇〇さやか
野原ひろし
〇〇さやか
先生が教科書を読んでいる間、 さやかはずっと後ろからの視線を感じていた。
〇〇さやか
でも。
野原ひろし
後ろから小声が落ちてくる。
〇〇さやか
野原ひろし
〇〇さやか
野原ひろし
〇〇さやか
チャイムが鳴った瞬間、ひろしが話しかけてきた。
野原ひろし
〇〇さやか
ひろしは椅子を前にグッと寄せ、 さやかの耳元に ギリギリ近づいてくる。
野原ひろし
〇〇さやか
〇〇さやか
野原ひろし
〇〇さやか
するとひろしは急に真顔で言った。
野原ひろし
〇〇さやか
野原ひろし
〇〇さやか
ひろしは口の端をあげる。
野原ひろし
そんな顔されたら心臓止まるってば。
-----------------
さやかは気づいていた。
--ひろしは冷たそうに見えて話すとめちゃくちゃ距離が近い。
--からかってるようで実はちゃんと見てくれてる。
--なんかムカつくのに優しい瞬間が唐突に来る。
そしてその全部に、胸の奥がじんわり熱くなるのを止められなかった。