由莉
…ふぅ…お茶美味しい
伊地知
由莉さん、お茶の途中で申し訳ないのですが、仕事が…
由莉
…分かりました。
伊地知
任務の内容は車の中で教えます
由莉
はい
伊地知
今回倒して貰うのは、廃ビルにいる準2級呪霊です。
伊地知
準二級は、毒入りの針を飛ばして来るそうです。気をつけて
由莉
…はい。
伊地知
着きましたね。では帳を張ります
伊地知
闇よりいでて闇より黒く その穢れを禊払え
由莉
…じゃあ、いってきます
伊地知
はい、お気をつけて
由莉
…薄暗くて、嫌な感じ
由莉
…四階西側の部屋、かな
由莉
スタスタ)…毒針を飛ばしてくる呪霊。少し厄介かも
由莉
よし、ついた
ブゲヒ…ヒヒヒヒ…
由莉
…本を読んで…る…?
ビギャァッ!!
由莉
!
由莉
(…こいつ、自分の術を理解してる。狭い部屋の方が自分に有利だってことを分かってる)
由莉
(本があるから動きずらい…だから部屋の中心に根を生やして、1歩も動こうとしないのか)
由莉
まぁ、接近戦なら弱いよね(呪力のバリアみたいなの張ってる)
フゲッ!?
由莉
?呪霊も驚くの?
由莉
ひとまず、(グサッ!)
ビカガガグ…
由莉
さようなら。
由莉
…よし、終了。伊地知さんに連絡しなきゃ
由莉
…えっと…「祓い終わりました。今から戻ります」っと…
魅那
(ん…おは〜)
由莉
あ、魅那おはよ
魅那
(また1ヶ月間寝てた?)
由莉
うん。そのくらい寝てた
魅那
(今は任務終わり?)
由莉
うん。
由莉
今から戻ろうt…
トプン…
由莉
うわっ(ドスンッ)
魅那
(由莉〜だいじょぶかー?)
由莉
うん。平気
ニヒヒヒ
由莉
!呪霊…
魅那
(しかも特級…だな…)
由莉
こんな呪霊、情報に無かった…
魅那
(僕は起きた直後は変わらないんだよな…由莉、時間を稼いでくれ)
由莉
何分で変われる?
魅那
(…10分、10分稼いでくれ)
由莉
…わかった。頑張ってみる
ニン…ゲン…ニュヒヒヒ…
由莉
!は、早いっ…これじゃあ呪膜も破られる…
ケヒヒヒヒ…
ちなみに「呪膜」は、私が勝手に作りました。その名の通り、「呪力の膜」です
由莉
うっ(刀で防ぐ)
魅那
(一撃一撃が重いな…)
プュワックユ
由莉
くっ…危なかった…
魅那
(この呪霊、戦いを楽しんでやがる…)
フヒッフヒッキヒヒヒヒヒ
由莉
うぐっ…
由莉
でも…あと2分…
フヒッ
由莉
っ
魅那
(由莉!!!)
由莉
お腹…切られた…?
由莉
ごふっ(吐血)
ケヒヒヒヒ!!!!
魅那
(…由莉、時間だ)
由莉
ほん…と…?時間稼げた…?
魅那
(あぁ、僕の番だ)
由莉
ありが…と
魅那
…お前、ぶち殺す
ゲビッ!?
魅那
お前のせいで由莉の体が傷ついた。万死に値する
グヒビヒビッ!
魅那
そんな弱い攻撃じゃ、僕に勝てねぇぞ?
魅那
…呪力の使い方を教えてやる
魅那
すぅ…
魅那
領域展開。
櫻富士
ピッ……(シャッ)
魅那
!
魅那
面が…(バタッ)
五条先生
ん?あれ、伊地知じゃん
伊地知
あ、ご、五条さん…
五条先生
こんなところでどったの?
伊地知
えっと…由莉さんに任務が回ってきて、この廃ビルに入っていったのですが…もう1時間もたっているのですが…帰ってこなくて…
五条先生
じゃあ僕様子見に行ってくるよ〜
伊地知
え!?
五条先生
由莉〜由莉ちゃ〜ん〜?
五条先生
どーこでーすかー……
五条先生
え?由莉?
五条先生
腹が…お面まで…
五条先生
…すぐ病院連れてってあげるからね
伊地知
あっ!五条さ…
五条先生
伊地知、病院連れてって
伊地知
わ、わかりました
由莉
ん……あれ、お面…
五条先生
(シャ-)由莉!起きたのッ!?
由莉
五…条…?
五条先生
そうだよっ!
野薔薇
(シャ-)えっ!?由莉起きたの!?
五条先生
ついさっき起きたんだよ!
由莉
ちょ…静かにして…ほしい…
五条先生
あ、あぁ…ごめん…
由莉
私、何してたの、?
五条先生
えっと、任務で向かった廃ビルの中で倒れてた
由莉
あぁ…そっか…お面も割れちゃったんだ…
由莉ちゃんは目をつぶってます
五条先生
それより、なんで倒れてたの?
五条先生
伊地知に聞いたけど、準二級を祓いに行ったんでしょ?
野薔薇
え?由莉なら余裕の相手じゃない
由莉
…特級が出たの
五条先生
…は?情報にはなかったんでしょ?
由莉
…うん。でも、あの特級は、上の人でも見つけられなかったと思う
五条先生
え?なんで?
由莉
…地下深くにいたし、簡易領域を作ってたから
五条先生
…そっか
五条先生
でも、なんでそんな相手を倒せたの?
由莉
……私も、なんでか覚えてない
五条先生
そっかぁ…
伊地知
ガラガラ)由莉さん!
由莉
伊地知さん…
伊地知
本当にすみませんでした…確認不足で…
五条先生
………
由莉
…いいんですよ。
悠仁
ガラガラ シャ-!)足立生きてる!!?
野薔薇
由莉を勝手に殺すな(ベシッ
悠仁
あいてっ
恵
虎杖、病院では静かにしろ
伊地知
ふふ…では、僕はこの辺で帰りますね
悠仁
あ、伊地知さんいたんだ、じゃーなー!
恵
だから静かにしろ
五条先生
あははw
五条先生
…由莉
由莉
なに?
五条先生
今から言うことは、強制じゃないからね
由莉
?うん。
五条先生
由莉はこの数ヶ月、みんなと過ごして、色んな感情を知ったと思う
五条先生
今でも、僕達に目の色を見せるのは怖い?
由莉
………
由莉
…ううん。怖くない(目を開く)
五条先生
紅くて…
野薔薇
綺麗な目…
由莉
…綺麗なんて、初めて言われたよ
それから少し談笑して… (お面は、完全修復できるくらいの壊れ?だったので、数日後には治るらしい)
悠仁
じゃあ、明日も来るなー!
五条先生
また明日〜
由莉
うん。
麗紗
(由莉ちゃん。)
由莉
麗紗、!久しぶり
麗紗
(久しぶり笑)
麗紗
(…由莉ちゃん。3つ聞きたいことがあるんだけど、いいかな?)
由莉
?いいよ
麗紗
(まず1つ、目の色見せても良かったの?)
由莉
…うん。あの人たちは信用出来る
麗紗
(そっか、由莉ちゃんにそこまで言わせるなんて、すごい人たちだね笑)
由莉
…うん。
麗紗
(2つ目)
麗紗
(嘘、ついてよかったの?)
由莉
…うん。特級の存在に上の人が気づいてないはずがないもん
麗紗
(じゃあなんで嘘ついたの?)
由莉
五条…白髪の人が「上の人間殺す」とか言い出すと思ったから
麗紗
(ず、随分物騒な人だね…笑)
由莉
…かもね。
麗紗
(じゃあ、最後の質問。)
魅那が呪霊だってこと、言わないの?
由莉
うん。言わない
麗紗
(なんで?)
由莉
…魅那が呪霊だってことを私が認めちゃったら、今回みたいなことが沢山起きる、そう思ったから
由莉
あと、虎杖の中に宿儺がいるせいで、虎杖も狙われたことあったらしいから。
麗紗
(え!?宿儺って、両面宿儺?)
由莉
うん。
麗紗
(そんなのが入っちゃったのか…)
由莉
魅那は呪霊としての呪力を奪われちゃったから、私の体を治すこともあんまり出来ないし
由莉
狙われたら大変だな、って思って
麗紗
(そうだね…)
麗紗
(というか、さっきの白髪の…五条さんだっけ?その人に魅那の呪力ばれちゃうんじゃないの?お面してないし)
由莉
魅那は、領域使ってから、休み期間にまた入ったみたい
麗紗
(ならバレなさそうだね。数日後にはお面も治るんでしょ?)
由莉
うん。
麗紗
(あの時は間封じのお面だって知らなかったもんね)
由莉
うん。
麗紗
(まぁ、今は傷を癒すことに専念しようね)
由莉
うん。1回寝るね
麗紗
(うん、おやすみ〜)