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桃
すぐに理解することはできなかった。
青は、アイツしかいない。
ずっとずっと、 アイツのことで悩んでただろ、?
黄
桃
黄
桃
黄
黄
黄
桃
黄
桃
黄
何も考えられなくて、
慌てて家を飛び出した。
途中で橙と紫くんとすれ違ったが、
何かを言う余裕なんてなかった。
黄
黄
黄
黄
黄
黄
黄
黄
黄
黄
黄
黄
黄
黄
黄
本当は、しぬつもりだった。
消えてしまおうと思った。
本当は消えたくなかった。
嫌なものだけ消えて欲しかった。
だから、首吊りでも飛び降りでもなく、
自分の頭の上に重いものを落とした。
その後は、気を失って、 しばらくして目を覚ました。
それからは、とても都合がよかった。
僕は、忘れたいものだけを 忘れられていた。
黄
昨日、俺は告白された。
怖くて返事ができなかった。
俺が大好きなのは青ちゃん1人だけど、
グループが壊れるのは嫌だった。
だから隠してた。
なのに、桃くんは知ってた。
その上で告白してきた。
悪いとは思う。
けど、人の好き嫌いは自由だ。
自由だけど、
これは、ずるい。
黄
桃
青
青ちゃんだって メンバーみんなのことが大好きだから、
こんなことされたら 黄くんを助けるしかないじゃん。
俺だって知ってた。
黄ちゃんが青ちゃんを好きなこと。
でも、知ったのは最近だ。
黄くんが青ちゃんの家から 飛び出してきたあの日、
黄ちゃんは青ちゃんに告白したのだろう。
告白は見ていなかったけど、
泣きながら家を出て行った黄ちゃんと 涙目になっていた青ちゃんを見たら、
そう言うことか、って。
赤
俺は、青ちゃんの手を引っ張って 桃くんの家を出た。
知ってる。これはただの嫉妬だ。
黄くんのことばかり気にする 青ちゃんが嫌なんだ。
なんだよ、忘れたって。
砕けるにも程があるだろ。
赤