パチッ
目が覚めた時刻は午前4時を指しており二日酔いのせいで頭が痛く吐き気も少しする状態だった
天乃 絵斗
流石に明日…いや今日が休みだからと言ってお酒を飲みすぎたのは失敗だったと後悔しつつ俺は身体を起こした
天乃 絵斗
いつもなら一緒に寝てくれているらだの姿が無く隣はひんやりとしていた
天乃 絵斗
それが無性に心配になった俺は痛む頭を抑えながらリビングに向かった
ガチャ
リビングに入ると真っ暗な部屋の中で静かにらだが何かをソファーに座って考えているのが見えた
猿山 らだ男
天乃 絵斗
しかしドアの音ですぐに気が付いたのか立ち上がって俺のところにやってきてくれた
猿山 らだ男
天乃 絵斗
彼はそう言いながら俺の深い唇にキスを落とした
静かなリビングにはくちゅと言う水音だけがこだまし互いに相手の存在を強く感じ取った
らだの口が離され俺と彼の唇はどちらの唾液かわからない銀の糸が線を引いていた
猿山 らだ男
天乃 絵斗
ふにゃりと笑う彼はとても可愛くって俺も釣られて笑った
猿山 らだ男
天乃 絵斗
天乃 絵斗
彼が電気をつけると当たり前だがリビングは明るくなり、先ほどまで暗い空間で目が慣れていたので眩しいと自分でも無意識のうちに声が漏れてしまったようだった
猿山 らだ男
天乃 絵斗
俺の予想通り数秒後には目が慣れてきて上手くその空間を捉えることができた
天乃 絵斗
今日は本当は俺が食事当番なのだが先ほども言った通り二日酔いで頭が重く料理をする気にもならないのだ
猿山 らだ男
天乃 絵斗
猿山 らだ男
雑談をしながら彼は俺が座ってるソファーの隣に来て俺の方に顔を向けて話してくれた
天乃 絵斗
猿山 らだ男
天乃 絵斗
猿山 らだ男
猿山 らだ男
天乃 絵斗
彼はソファーを立ち上がりキッチンの方へ向かったので俺は彼がいなくなったソファーの体温が逃げてしまわないように寝転がった
猿山 らだ男
天乃 絵斗
どうやらソファーに彼の匂いがついていてそれに顔を埋めていたらいつの間にか寝てしまったようだった
猿山 らだ男
天乃 絵斗
天乃 絵斗
机の上には彼が作ったであろう手作りしじみ汁が置いてあった
猿山 らだ男
天乃 絵斗
しじみは砂抜きをした場合最低30分の準備が必要でありそこから昆布などで出汁を取って…とにかく時間がかかる料理なのだ
そんなことを考えていると少し申し訳ない気持ちになってくる
猿山 らだ男
猿山 らだ男
天乃 絵斗
猿山 らだ男
天乃 絵斗
その後の俺たちは今日せっかくの休みなので何処行くか予定を立てながららだが作ったしじみ汁を飲んだ
コメント
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一緒に暮らして、一緒に寝てるのも猿山に甘えてる絵斗もお願いをきく猿山も猿山の匂いで寝る絵斗も全てが尊い💕 猿山昨日から塩抜きしてたんだ。