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君の勘違い

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君の勘違い

1 - 君の勘違い

♥

220

2021年07月29日

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僕は黄

両親はいない

血筋も僕が把握している限りいません

友達もいません

かと言ってボッチな訳じゃないです

知り合いは数人います

特別仲が良い訳でもなくて

特別悪い訳でもない

仲良くならないのには理由があります

かと言って詳しい訳じゃないですが

僕は普通の人間ではなく

特別な血が流れているらしいです

普通の人にはない血液

普通の人より感情が読み取れます

普通の人より高い身体能力があります

普通の人より特別な粘液があります

普通の人より何百倍も長生きします

普通の人よりも

共感性がないです

ここは広い

無駄に広い屋敷です

親の遺産らしいです

この馬鹿でかい屋敷には僕一人

物心のつく頃にはもう僕一人

僕一人でも今まで生きていけました

血液のおかげでもあるかもしれませんが

はぁ…

暇だ

こんな無駄に大きい屋敷に一人

特に悲しいや虚しい等はなく

とにかく暇なのです

と僕がそんな呑気な事を考えていると

え…

窓から手が出できた

えっえっ…

今二階なんですけど?

なんて身体能力なんですか?

なんなんですか?

????

よいしょ…

何者かは窓から部屋に入り

ゆっくりと僕の方を見た

????

( °꒫° )

????

……

????

こんにちわ〜(​*´꒳`*​)

えっなんですか?

????

こんにわやで(o・・o)/

え?

????

ゑ?

不法侵入ですか?

????

ゑゑゑゑゑ?

????

ここ俺の家なんやけど…?

いや知りませんけど

まず誰ですか?

????

( °꒫° )

ぽかんとした顔で僕が座っていた椅子の前に座った

え…

何してるんですか?

????

話があるんやろ?

????

やから落ち着いて話そうや( ˶ˆ꒳ˆ˵ )

え……

????

まず君が言っとった

????

君は誰って質問やけど

????

俺はあぎょうさん!

????

気軽にあ〜ちゃんでもええで(​*´꒳`*​)

あぎょうさん?

????

そそ

????

あぎょうさん

えっと…

????

うんとね

????

まぁ血肉を食べる妖怪だと思ってや

僕食べられちゃいます?

????

時と場合によるで

時と場合によって僕食べられるんですか…

痛いのは苦手なんですが…

????

それで次に質問なんやけど

なんですか?

????

君はなんなの?

人間です

????

それって名前なん?

それじゃあ哺乳類です

????

待って名前を聞いてるんやけど…?

だって僕答えられてません

????

へ?

????

俺はあぎょうさん…

それは名前ではないですよね

名前はなんて言うんですか?

????

( °꒫° )

????

感が鋭いんやな

????

まぁええや

俺は橙ゆうねん

俺が教えたから君もいいよな?

黄です

ごく普通の高校生

ですが血の繋がった者はいません

あれまぁ

それはごく普通の高校生やないやろ

はぁ…

てか僕信じてませんよ

何がなん?

貴方が妖怪みたいな者なのを

えぇぇぇぇぇぇガ━━〣( ºΔº )〣━━ン

僕も少し変な存在ですが

一様隠しといて損はないです

ん〜…

信じてくれなくてもええかな

そうですか

それともう一つ質問されてたな

ここは俺の屋敷って事

それは…

まぁ否定するわな

だって200年前に家出しとったもん

済ました顔で橙は言っているが

200年…

あぎょうさんって長生きするんですか…

僕が信じるとても?

ん〜…

じゃあさ

俺が君を食べればわかるかな?

へ?

俺の家にネズミが入ってきようなものだし

それに食事ができて

君は僕の事がわかる

これは良い案やな

にぱっとした笑顔で恐ろしい事を言う

そして僕の目の前に来た

それは一瞬で

怖くないん?

橙は僕の腕を抑え

壁に追いやられた

その顔にさっきまでの笑顔は消えていた

怖い?

そそ

今の状況わかっとる?

こ〜んな感じで

橙は僕の首に顔を近ずけ

噛み切る事だって出来るんやで?

どうせ僕が抵抗しても勝ち目なんてないです

この馬鹿力に

僕も常人より力はある

それでも振り払う事も抵抗する事も出来ない

無駄に抵抗しても勝ち目なんてないのは明白

それに

君は僕を食べない

橙は保おけた顔で僕を見た

もうホンマに感がええな〜w

一気に柔い表情になり

僕の手首を離した

そこには薄らと手の跡がある

わ!

ごめん跡がついてもうた!

女の子なのに傷物にしてごめんな…

僕男ですけど

( ・∇・)What?

僕は男です

え〜?

本気でタイプなんやけど

残念

僕は男です

(´・ω・`)

それより信じてくれた?

まぁ普通あんな力は出ませんし

信じますね

わっ(​*´꒳`*​)

ありがと〜( ˶ˆ꒳ˆ˵ )

あとそれと聞きたいんですが

ん?

あ…

これは聞いちゃ駄目だ

聞いたら駄目だ…

なんでもないです…

ん〜?

おじいちゃんなんでも教えるよ〜( ˶ˆ꒳ˆ˵ )

年寄りには見えません

まぁ俺若い方やな

そうなんですか?

知らないけど

知らないんですか…

じゃあさ

私あぎょうさんなんです〜♡♡

とか

僕はねぇ?あぎょうさんって言うの〜!

って聞いた事ある?

待ってください今声を変えてましたか?

せやけど

凄いですね…

本当に違う声を出してるみたいでした…

地声も良い声ですし

凄いですね…

まぁ俺と同じ状況の奴少ないし

あんまわかんないって事や

少ししか居ないって事は

少しは会った事あるんですか?

まぁ…

少し状況が似ている奴ならある

っ……

今の質問をした瞬間

少し肌がピリっとしました

駄目だ…

これ以上は…

ゲボっ!!?

ヤバい…

ゲホッ…

ゲホッ…!

あわ(;˙꒳˙ 三 ˙꒳˙ 三 ˙꒳˙;)あわ

僕の状況を見るや否や

混乱している様にしている

えんっ…ぎはいいので…っ……

少し…席を外し……

ぐらっと視界が歪み

倒れそうになったが

優しく支えられた

えっと…

とにかくどうすれば…

っ……

あの…

僕の血を吸ってください……

はっ?

っ……

すみません…

なんでもない…す……

ヤバいヤバい

本当にヤバい状況になって来た

もう時間過ぎてるのに忘れてた

っ……

僕は手首を切った

!!?

いたっ…

橙は僕を落とし

一瞬の隙に僕とかなりの距離を取った

っ……

どう…ましたか……?

なにその血…

頭クラクラするっ…

ハァハァと息が荒く顔は紅い

なるほど

橙にも効き目があるのか

すみません…

僕少し変な血ですかね…?

ううん…

多分俺が可笑しいだけだよ…

君が…?

うん

俺血肉を食べるって言ったじゃん…?

けど死にたくて食べても飲んでもなくて…

それで可笑しくなってるんだと思う…

だから君は正常だよっ…?

必死に耐えているのが目に見えてわかる

それとやっぱりか

少し気になっていましたが

やはり死ぬために家出をしてましたか

とりあえず応急処置してきますね

僕は何時も持ち歩いている包帯を手に持ち

手首に巻いた

血はダラダラと出て来て包帯に血が滲む

えっと

応急処置は終わりましたので…

そう…?

かなり距離を取っているが

それでも橙の口からはヨダレが垂れていて

息を切らしている

えっと……

あ〜平気平気〜…w

大丈夫だよ…?w

嘘は良いです

ちょっと席を外しますね

へっ……?

僕は申し訳なさでこの部屋を後にする

一様あそこに行ってから戻って来ましょ

ふぅ…

僕は今お風呂に来ています

体に血の匂いがついているかもしれないからだ

久しぶりに湯に浸かる

何時もはシャワーだけで終わらせているが

念入りに匂いを消そうと思ったからだ

なんで僕はここまで念入りに…

初対面の相手に何故ここまで気を使ってるんだ?

別にどうなろうと知った事じゃないですのに

何故か気が狂います…

ん…

この屋敷は広い

お風呂も同様に広い

ここだけを見るとまるで銭湯だ

まぁ一人の虚しさを実感するだけです

全く嬉しくないですね

待ってごめん!!!

橙がお風呂に入ってきました

待ってここ部屋やなかったん!!?

お風呂ですね

なんで冷静なん!!?

橙は僕を見て顔を真っ赤にしている

僕から視線を外そうとしているがチラチラ見てきている

同性ですから恥ずかしさなんてないです

それより何故僕を探してたんですか?

いやもう平気やから言おうと思て…!

そうですか

それは良かったですね

だからなんで落ち着いてんねん!

裸を見られてるんよ!?

そうですね

確かに知らない人に見られるのは子恥ずかしいが

何故か堂々と出来ている

何故ですかね…

そこに疑問を持たんで!

それより何時まできゃ〜ってしてるんですか

それは仕方ないやろ!

裸を見るとは思わんやん!

まぁ一緒に入ります?

いやや!

なんでですか

流石に一緒に居られないのは傷つきます

あれ

何故一緒に居たいんですかね…?

ん…

ふぁっ!!?

僕は湯から上がり

橙の目の前に行き

腕を引いた

黄ちゃん!?

僕は男です

わ!

僕は橙を無理やり湯の中に引き込み

ザブンッと水が音をたてる

俺服きてんやけど(´・ω・`)

どうせ洗濯します

そうだけど…

それより直視出来へん…

何故ですか

だって思ってた以上に華奢じゃん

まぁそうですね

あまり外に出ないなめ筋肉が衰えていて

食事をあまりしようも思わなかったので

筋肉も脂肪も付きにくいんでしょう

女の子っぽいですか?

やめてうあめ使い弱いの

( °꒫° )

ちょっといじるの楽しくなってきました

もう少しイタズラしても…

ねぇ橙くん…

なにっ…

!?

僕は橙に抱きつくと

橙の心臓の音がハッキリと聞こえ

徐々に恥ずかしくなって

顔が熱くなっていくのがわかる

あの黄ちゃん…

はい…

そろそろイタズラやめてください…

んぅ…

お湯に浸かっているせいかもしれませんが

暖かくて手離したくない…

離したくない…

すみません…

あともう少しこのままでいさせてください…

えっ…

……

わかった…

そっと僕に手をあて

優しく抱き留めてくれた

どうしたの

何がですか…?

抱き合ったまま橙は質問をしてくる

君友達いる?

まぁ必要性がないので

そっかぁ…

けどこの感じだと本当は欲しいんじゃない?

そうですか?

うん

本当に一人が良かったらこんな事せぇよ?

んむ(´・-・。)

そう言えば…

ん?

何故死にたいんですか?

え…

先程死にたくて飲み食いをしてないと聞いたので

少々気になってしまいまして

ん〜(´・ω・`)

生きる意味もないからかな

生きる意味もないですか…

うん

もう何百年も生きてるとね

やりたい事がなくてな

もうつまらんし死のう思て

だから最後にここに戻って来たんですか

そそ

最後くらい思い出に浸かろうか思て

同じ境遇だった人との思い出ですか?

もう聞かんでもわかっとるだろw

まぁ…

……

俺も最初は人間やったし

普通に幸せやった

父さんや母さんもいて

だけど

ある日襲われてあぎょうさんになってな

意味わからんよ

母さんも父さんも目の前で食われて

そんな憎い者に自分がなるってな

最初は腸が煮えくり返る程ムカついた

けど徐々に落ち着いてきた頃

ある人がここの屋敷に訪ねた

「君面白そうだからちょっと観察するね」

って言われてな

俺だってまだエゴも理性もちゃんもある

だから断ろうとしたんやけど

びっくりする程強くてな

結果相手の思い道り観察されとったな

まぁ最初は変な奴思てたんやけど

少し関わる内に彼奴の優しさ

健気さや頼もしさ

少しおっちょこちょいの所もあってな

少しずつやけど仲良く慣れたんよ

でもな

ソイツは何者かに殺された

え…

だからそれを探す為にこの家を出た

まぁさっきも言ったけど200年前にな

だけど一向にその犯人の証拠が掴めない

ある程度はわかった

ある一族のせいってな

だから皆殺しにしたよ

っ……

人を殺したんですか…

あぁ…

一族を滅ぼした

辛い方法で殺した

外道な殺し方もした

だけどな〜んも満たされんかった

なんも…

そんでもう疲れたからな

もう死んでもええや思て

ここに帰ってきて死のうとしてる

あとな

はい…?

そろそろマジで襲いそう

へっ……

だって飲み食いしてへんのに目の前に裸でいられて

オマケにまだ血の匂いがする

そろそろ抑えんの辛いから離れてもろて…

すみません…

僕は橙から少し距離を取った

あと1人で死ぬのは寂しいからさ

お風呂上がったら上来て

上?

屋上に…

僕は今日屋上で死ぬ

だから最後を見届けてくれへんかな……?

……

上がったら向かいます…

ありがとうな

何処か悲しげな表情をし

僕に背を向けて此処をさる

……

さっきから変だ

僕は今何を考えているんだ?

何を感じているんだ?

変な感情でぐちゃぐちゃだ

だけどそれでもハッキリと分かる事

橙を死なせたくない

なぜ?

あって数時間の仲なのに

おかしい

わかんない

わかんないけど

死なせたくない

それしか思えない

それしか考えてられない

ならどうやって…

"兄さん"ならどう行動してるかな…

はぁ…

俺は橙

大事な人を全て失った者です

親は化け物に目の前で食われ

そしてその憎い化け物になり

大事な人も出来たが

何者かに無惨に殺されていた

____くん…

どうしましたか?

一瞬の出来事だった

何も無かったところにいきなり黄が現れた

そしてなにより…

え?

どうしました?

お腹空いてなかったんですか?

服は着ておらずタオル一枚

そして身体中に切り傷

駄目だ

離れないと…!

逃げないで下さい

身体がビクリと跳ねる

やばいやばいやばい

今にも黄に襲いかかるかもしれない

早く離れないとまずい

なのに身体は言う事を聞かない

っ………!

俺は黄に近ずき

思いっきり肩を噛んだ

そこで俺の意識は消えた

……

気付くと俺の目の前に

力無くして倒れている黄がいた

地面には大量の血痕

全て黄の血液

素人の俺が見ても分かる

大量出血だ

俺は声にならない声を出す

会って数時間のはず

なのになんでこんな思いしてんだよ

ほぼ他人の筈なのに

なんでこんなに辛いんだよ

なんでこんなに

涙が出でくんだよ

❦ℯꫛᎴ❧

死んでない

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220

コメント

7

ユーザー

なんか謎多くしたから簡単な紹介だよ〜☆あとは自分で解釈して欲しい このコメントの返信に書くね〜

ユーザー

ブクマ失礼です!

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