テラーノベル
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《あるところに、》
あるところに、平凡な小説家が居ました
彼はきっと、
大人気な小説家になることもなければ
売れない小説家になることもないでしょう
また、彼は
小説を書くことを、『楽しい仕事』
と答え、
小説を読んでもらうことを、『とても嬉しいこと』
と答えました
ですが、
可哀想、悲しそう、平凡な彼はそう蔑まれます
人の個性を見抜くことのできない彼は、 人との交流が苦手です
人の感情を読み取ることのできない彼は、 人が手に取りたくなる小説を書くことが苦手です
これは、あるアパートに住む
平凡な小説家の書いた
ぜひ読んでもらいたい、素晴らしい作品です
さぁ、みなさん見て下さい!
ある青年の書いた、たった一冊の本
自らをモデルとしたその本は
のちに、世に出回ることとなりました
《たった1人の小説家が居ました》
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