ガチャッ
雫
ただいま……
雫
もう21時…
雫
晩御飯は冷凍食品でいいかな…
プルルルル♪
雫
(電話……?…………あ)
雫
__もしもし、お母さん?
雫
……えぇ、大丈夫、1人でやっていけてるわ
雫
心配してくれてありがとう
雫
……えぇ、分かったわ
雫
おやすみ、お母さん…
私はアイと同じ、孤児だった
詳しくは知らない
けれど、確かに私の両親は私を捨てた
親の顔も知らないから、別に悲しくはなかった
そこから警察に届けられて、孤児院に送られた
そこでアイに出会った
雫
…………ジーーー
雫
(きれいな目…)
アイ
……なに?
雫
あっ、いや、えっと
雫
こっちで皆と遊ばないの…?
アイ
…遊ばない(フイッ)
彼女はいつも1人だった
ねー、しずくおねいちゃん、あそぼーよ
遊ぼ〜!
アイ
……行ってきたら?
雫
………………
雫
__ごめんね、皆
雫
今日は遊べないから、先生と遊んでもらおっか
でも、放っておけなかった
アイ
………………!
えーー!!
わかった〜……
またあしたはぜったいあそんでね!!
雫
うん
アイ
良かったの?
雫
いいの!
雫
…あのさ、私孤児院の中で一番年上で年が近い子もいなくてさ
雫
ずっと……1人だった
雫
だからさ、私と一緒にいてくれる?ニコッ
アイ
………………!
雫
私、しずく
雫
生まれてすぐに親に捨てられて、自分で名前つけたんだ
雫
貴方は?
アイ
……アイ
アイ
星野、アイ……
雫
そっか、アイね!
雫
よろしく、アイ!
アイ
………………ん
それから少しずつアイも心を開いてくれて
同時に成長もしてた
15歳の頃、私を引き取ってくれるという優しい夫婦が現れた
アイ
そっか、お姉ちゃん、行っちゃうかぁ…
雫
学校にも、連れて行ってくれるんだって
雫
それに、美味しいご飯も、安心して暮らせる家も……
アイ
……良かったじゃん!
雫
……そーかな
雫
私は、アイと離れるの、寂しいな…
アイ
!
アイ
…お姉ちゃんがそんな事言うの珍し〜
雫
………そう?
アイ
大丈夫!私、大きくなったらお姉ちゃんの事探しに行く!
雫
え?
アイ
絶対見つけるから!東京にいてよね!
雫
………ふふ
雫
ありがとう、アイ
アイ
どーいたしまして!ニコッ
それから私は引き取られて、十分すぎる生活をしていた
「一人暮らしをしたい」という我儘も快く受け入れてもらえて、支えてもらってた
そんなある日
雫
今日は学校休み…
雫
何しようかしら…
雫
とりあえずニュース…
ピッ
〜あなたのアイドル____♪
アイ
サインはB〜! ちゅっ♪
雫
………!!?
〜〜〜〜♪
雫
アイ……?
偶然つけたテレビの画面に、彼女は映っていた
あの瞳を輝かせながら
雫
(それにしても、あのアイが母親ね……)
雫
(あの頃は想像もしてなかったわ…)
雫
_____でも
雫
幸せになってほしいわ……






