チーノ
兵士達に指示を出していると カツカツと高いヒールブーツの音が 騒がしいはずの地下室に異様に響いて聞こえた
ノア子
チーノ
ノア子
チーノ
差し出されたボードを受け取る 流れるように綺麗な文字がしっかりと正しい数 場所等が書き残されている
チーノ
ノア子
チーノ
しんぺい神
チーノ
しんぺい神
チーノ
しんぺい神
チーノ
ノア子
チーノ
ノア子
チーノ
無線のボタンを押し呼びかける 小さくノイズが聞こえると騒がしい音を背景に ショッピの声が返ってきた
ショッピ
チーノ
ショッピ
チーノ
ノア子
チーノ
ノア子
ショッピ
ノア子
チーノ
ノリで乗ったけど快適すぎるな… 完璧な空調にうるさくないBGM、揺れない車 横を見れば人形の様な整った女性
チーノ
ノア子
チーノ
ノア子
チーノ
ノア子
右に切られたハンドルは黒い手袋に覆われた 小さな手の中で回った ゆったりと停車すると空色の髪の毛を揺らして しんぺい神が駆け寄ってくる
しんぺい神
扉が閉まると特に抵抗もなく 発進し車が行き交う道路に合流していった
チーノ
ノア子
しんぺい神
ノア子
チーノ
目を細め鈴を転がした様に笑うノア子さんは ピタッと動きを止めた
しんぺい神
ノア子
チーノ
路肩に停車した1台の車 その近くで集まっている小さな人だかり 事故の可能性が高いだろう
ノア子
しんぺい神
チーノ
ノア子
少し離れた所に停車すると2人は降りていった 椅子の下にあるボタンを押し、蓋を開ける 近くに特に危険物はないらしい
チーノ
チーノ
車も見た限り損傷はなさそうだ ピッピッと機械音が現れた危険の存在を知らせた
チーノ
ガンガンと痛む頭に歪む視界 うるさい心臓を必死に落ち着けながら まだ眠っているフリをする
チーノ
チーノ
なんて考え事をしていると 雑音でしか無かった音の正体がハッキリとする
男
男
男
チーノ
音が脳を刺激し痛みを噛み殺していると 顔が歪んだのを見たのか男達に起きたことを気づかれた 乱暴に掴まれた腕がジクジクと痛くなる
チーノ
男
男の腹を蹴り走って出口に向かう カチャリと背後から冷たい音が聞こえ背筋が凍った
男
チーノ
脳が死を理解し諦めかけた時 掴んでいたドアが吹き飛び、柔らかい何かに包まれた
チーノ
ノア子
しんぺい神
チーノ
俺を受け渡すと拳銃1つで駆け出した 攻撃を避、蹴りで距離を取り発砲する、手慣れたように 戦う姿はとても綺麗で心臓が締めつけられる
しんぺい神
チーノ
しんぺい神
ノア子
チーノ
ノア子
しんぺい神
ノア子
しんぺい神
チーノ
しんぺい神に支えられながら立ち上がると ゆっくりと歩き出す、どこか心配そうなノア子さんに 笑いかけられるとどうすればいいのか戸惑ってしまう
チーノ
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