⚠︎ 桃青 恋人表現あり 私が不快に思った方はブロックさせていただきます
桃青『待って』
青
僕は素早く上靴に履き替えると 階段の方へダッシュする
青
桃
青
王子様みたい、 と、僕は思った
桃
桃
僕があまりにも まじまじと見つめるので
少し困った顔で彼は言った
青
僕が誤解を解く前に 彼が口を開いた
桃
桃
そう言うと、彼は 慌てて階段へと向かう
青
桃
青
ガシッ、 と腕を掴まれた
青
桃
青
青
僕は恋に落ちた
桃
と、桃くんが 甘えるような声を出した
青
桃
青
桃くんが唐突に
桃
と言った
青
青
桃
そういうと桃くんは座っていた席を立って 代わりに僕の膝に頭を乗せた
青
ついそう言ってしまうくらい 桃くんの頭はふわふわでいい香りがした
桃
青
桃
青
…え、あれって桃、?、
違うでしょ、
や、でも髪の毛ピンクだし、
え、?、ほんとだ、
……けど桃ってさ、
青
桃
スッ、 と桃くんが立ち上がった
青
桃
桃
青
桃
青
桃
青
桃
桃くんはそういうと 教室から出ていった
青
心做しか桃くんが泣き笑いのような 顔をしている気がしたんだ
青
青
青
桃
と、桃くんが笑う
青
少し皮肉っぽく言ってみる
桃
青
桃
青
なんのことだか、 という風に手を広げる
桃
青
と、僕はクスクス笑う
桃
自然に出たように 桃くんは呟いた
青
桃
桃くんがしまった、 と言うような顔をする
桃
青
桃
僕が何も言わずにいると 桃くんが僕の顔を覗き込んだ
青
桃
桃くんの大きな瞳が さらに開かれた
青
バッ、 と、顔を隠す
桃
青
桃
青
あ、いたいた、笑
桃くーん、こんなとこに居たんだね?
桃
青
今度は僕が 桃くんの顔を覗き込む
桃
青
また、辛そうな顔をしていた
あれあれ? 君、桃くんの友達?
青
桃
…は?なに、お前
俺らに逆らうつもり?笑
桃
……あっそ、 ま、いいや
じゃあ行こうか?桃くん
桃
そういうと桃くん達は 階段を上がっていった
青
青
追いかけなきゃ、 待ってって言わなきゃ
そう思っても、 僕の足が動くことはなかった
青
その声が桃くんに 届くことも無かった
桃
青
桃
聞いてはいけない、 部外者なんだから
そんなことは分かっていた
でも、すきだから、 いや、桃くんの親友としても
桃くんを助けたかった
青
青
桃
驚いた顔はしてなかった
気づかれている、 とは思っていたのかもしれない
桃
桃くんの声は少し震えていて それが寒さでなのかは分からなかった
青
桃くんの首元には痣が出来ていた
いや、首だけではない、 色々な箇所に出来ている
こんな状態になるまで 聞けなかった自分が情けない
桃
青
桃
青
桃
青
青
桃
僕はそういうと、桃くんを 抱きしめた
青
青
困惑しつつも、 僕を抱き返してくれた
桃
青
振られてもよかった 桃くんを救えたらそれで
桃
青
言ってしまった もう、後戻りはできない
桃
桃くんが僕を抱き締める 力が強くなる
青
桃
僕も抱き締める力を少し 強めた
青
僕の声は震えていた
桃
桃くんの声も震えていた
青
青
桃
もうそれ以上は 会話をしなかった
でも、抱きしめ合っている 温もりが
もう大丈夫、と言ってる気がした
もう、待って、ともいわなかった
青
と言った1週間後
桃くんは死んだ
死因は他殺 桃くんを虐めていた奴が屋上から落としたらしい
其奴らは、 落とすつもりはなかった、 と言っているらしい
青
そいつらは今は罪に問われて いたとしても
未来では しあわせになっているんだ
桃くんだけが しあわせになれない
殺したやつはのうのうと生きて 殺された人はそこでお終い
桃くんは意外と寂しがり屋だからね、
大丈夫、心配しないで
青
しあわせになれるよ なろう
『 待って 』桃青
コメント
3件
ののちゃんお久しぶり!✊🏻♡ 相変わらず神だったよ〜!!!! なんか深いなー、って思った!
お久しぶりです、ののちですッ! 今回は桃青が高校生という設定なので、わざと平仮名にしたりして大人になる途中を表現しました!!こんな私の作品で良ければ、ぜひ楽しんでいってくださいᐡ⸝⸝> ·̫ <⸝⸝ᐡ♡