人気のあの子 ③

目が覚めた

どうやらジミンくんも寝ちゃってたみたい

天使みたいな寝顔

心臓の鼓動が速くなる

時計を見ると15:00

とっくに昼休みは過ぎている

そんなの期待しちゃうじゃん

放課後

バスケ部

あの後は、特に怪しまれることなく済んだ

そして私は久しぶりに友達とバスケ部を見に来た

う、、うるさい笑

前みたいに興味の無い反応をするのが難しかった

好きになっちゃったから、目で追ってしまう

目が合った時は、優しい笑顔を振りまいてくれる

これを皆にしてるんだなぁと思ったら悲しくなった

私のものにしたい...

ていうか、バイバイと言っても後でクリスマスのイルミネーション見に行くんだけどなぁ笑

家

悩んでいると

急いで着替えて、慣れないメイクもしてみた

20分後

割と時間は守ってくれる方だけど、部活終わりだしちょっと遅くなったのかな....

30分後

私はイルミネーションがライトアップされるところを見に行った

一瞬だけ、どんな感じか見てジミンくんの家に行こう

周りを見渡した

すると、ふと目に入ってきた人がいた

よく見るとジミンくんだった

横に視線をずらすと、学校1の美女 △△がいた

でもジミンくんは楽しそうに話してるわけでもなかった

逃げたいのに、捕まえられている感じだった

そう考えると、体が勝手に動いてしまった

腕を掴まれた

私たちはまっすぐ前を走り抜けた

公園

土下座をする勢いで私に謝ってきた

19:55

人が沢山いる

みんな待ちわびてたんだなぁ

それは私たちも一緒

ブﾌｫｫｫ

冷たい風が通り抜けた

ｷﾞｭｯ

私の両手を包んでくれた

そんなことをしているうちに1分前

10

9

8

7

6

5

4

3

2

1

ﾊﾟｧｯｯ

横を見ると目をキラキラさせたジミンくんがいる

絵になる子だなぁ、とか思っていたらこっちを向いてきた

1つ残らず光ってて、これまでにないぐらい綺麗なものを見た感じだった

独り言みたいに言うから、反応するべきか分からなかったけど

何か言いたそうにしている

伝えたいこと、？

真っ直ぐな目だった

ゆっくりと顔が近づいていった

何をされるのか分からなかったけど、嫌じゃなかった

ﾁｭｯ

まさか、、とは思ったけど

そういうこと！？

ジミンくんは顔を赤くして手で覆っていた

正直言うと私の方が信じられない

ぎゅー

ﾁｭｯ

人気のあの子と付き合っちゃいました

end