叶
ー 玄関前 ー
ピンポーン
インターホンに 手をかけて鳴らした
あれ、 葛葉出てこない。
鍵は空いてるはずだし
入っちゃうか。
彼が寝ているなど
思っておらずそのまま静かに 玄関のドアを開けては
─ バタン。 と閉める音だけが響いて
ー リビング近くの階段 ー
叶
それとなく彼を呼んでみる
だが 彼からの返答はなかった
ほんとに居ないんだけど、
部屋真っ暗だし、
ぁ。
寝てんのかな、、?
1つポンッと頭の中で
浮かんだ考えだが
我ながらあっていると思う
葛葉の寝室はー…
こっちか。
壁に手を伝いながら
薄暗い階段をのぼっていき
ー 寝室 ー
ここかな、?
ん、?
耳を澄ますと静寂と共に
すー すー と一定のリズムの
寝息が僅かに聞こえる
やっぱり寝てたんだ、
…
寝ている彼に近づいて
そっと彼の寝顔を 見ようと思ったその瞬間
─ パシッ
叶
叶
信じ難いが
眠っていた彼の目に かかっていた前髪を退かそうと
手を伸ばしたら
あろうことか その手は今彼に掴まれている
葛葉
葛葉
葛葉
叶
叶
葛葉
葛葉
叶
……
いや、 ……え?
なんも反応しないの?
普通、 『俺なんで叶の手掴んでんだ、?』 ってなるでしょ!
まぁ、でも面白かったし良いや♪
ー リビング ー
叶
叶
葛葉
葛葉
叶
葛葉
葛葉
叶
叶
葛葉
叶
叶
叶
叶
葛葉
叶
ふと彼を見ると
ちょこんと寝癖がひとつ付いていた
可愛い…
そう思っていると
無意識に彼の頭を撫でていた
葛葉
あからさまに嫌がっている顔
そんな顔も…………
叶
叶
叶
葛葉
叶
そんなに嫌がん なくってもいいじゃん。
コメント
3件
すごく可愛い…… ChroNoiRてぇてぇ……