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窮屈な世界

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窮屈な世界

1 - きゅうくらりん

♥

115

2025年03月11日

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心の声

効果音

歌詞

スタート

ピロンッ、ピロンッ、ピロンッ

rbr

ん゙~ッ、うるさぁい...

ポチッ

rbr

あ゙~...、?

rbr

なんやねん...学級連絡ぅ゙...、??

うるさく鳴いた 文字盤を見てた

rbr

...ぁ~...、また、隈濃くなったかぁ...、?

目の前に居るのは、隈の濃い誰か。

鏡越しに見えたその誰かは、

酷く元気の無い顔をしていた。

rbr

あ゙~...学校行かな...

きっときっと 鏡越し

rbr

...行ってきます。

rbr

ふわぁ゙...あ、sha...

sha

~~~~~~!!

shaはいつも、いい匂いがする。

朝八時過ぎの下駄箱。

いつも通りの匂いで、安心感がある。

8時過ぎの匂い

rbr

...ぉ、おはよぅ......

sha

あ?あぁ、はよ~。

その変わらない白けた顔も、

いつも通り。

しらけた顔

変わってなくて よかった

rbr

......

こんなに冷たく接されているのに、

言葉を返されるだけでも嬉しい。

...こんな俺は、可笑しいのだろうか。

バシャ~ンッッ!!

rbr

.........

グチャグチャに心が潰されるような感覚。

嗚呼、これも慣れてしまったな。

ピンクの植木鉢の グチョグチョした心のそばに

sha

...お前、なんで濡れてんの??

rbr

.........、別に.........

そんな潰れた心でも、

大きく実ってしまったもの。

大きく育ったもの

小さな恋のつぼみ。

嗚呼、何とも愚かしい。

結ばれたつぼみが

こんなにも 愚かしい

sha

...、風邪引くなよ。

バサッ

rbr

......ぇ、

rbr

ぃ、いらなぃです......ッ(返

嗚呼、また嘘をついた。

俺の周りが他の誰かに置き換わって、

俺が無くなってしまいそう。

ああ 化石になっちまうよ

けど、取り繕っていたい。

本当の自分を晒したくない。

ああ 取り繕っていたいな

rbr

...お気持ちだけ、感謝します......(微笑

笑ってなきゃ。

それ以外に、取り柄なんてないんだから。

ちゃんと笑えなきゃね

大した取り柄もないから

rbr

......、何も無いなぁ、ほんま。

空洞が埋まらない。

こんなのバレたら、もはや殺されでもするかもな...(笑

空っぽが埋まらないこと

全部ばれてたらどうしよう

sha

~~~~~~~~~!!

rbr

......

隣の席で、楽しそうに笑う彼。

嗚呼、窮屈だ。

ああ あなたの右どなり

わたし きゅうくらりん

rbr

...、やっぱ、寝れへんなぁ...

布団に潜って早1時間。

未だ寝られない。

...、今、眠ってしまったとして、

明日、ここから起きる理由は、

果たして俺にあるのだろうか。

例えば今夜眠って

目覚めたときに 起きる理由が見つからない

rbr

...、はは、(乾笑

そんな朝が来たら、

俺は、どうするんだろうなぁ...(笑

朝が来たら

わたしはどうする?

ピロンッ、ピロピロピロピロピロンッ

rbr

ッぁ゙~...だからうるさいっての゙、!!

ブツッ

うるさく鳴いた 文字盤を見てた

rbr

...また、寝れんかった...

rbr

...、行きたく、なぃな......(呟

一度だけ、一度だけ。

一歩一歩 あとずさり

rbr

...また明日、行くし...(呟

「また明日ね」とぽつり

rbr

はぁ~...ッ、

rbr

...、今日は、虐められへんのか...

虐められないことの喜びよりも、

虐めがない日だという安堵が先に来た。

喜びより 安堵が先に来ちゃった

〜〜〜〜〜〜〜〜〜(ニュース)

rbr

......、

あれから二週間。

明日行く、明日行く、なんて言って、

休む日が続いていた。

何回東から日が昇り、

何回西へ日が沈んだのだろう。

クソみたいな思い出が、西日を越えていつの間にか消え去っていた。

思い出 西日越し

rbr

ぁ~...何してんやろ、俺......

ただ割れもせず、

しかし綺麗なことも無く残っている、

このヒビ割れた不気味な心が、

とてつもなく、恐ろしい。

うつる こまかなヒビが

こんなにも恐ろしい

ピーンポーン

rbr

...、荷物、かな。

rbr

.........(覗

念の為にスコープから外を覗くと、

sha

............

クラスの中心的存在である、

俺とは真反対の彼が、何故かそこにいた。

rbr

...なんの用、ですか......

sha

手紙とかの届け物。

sha

ジャンケン負けたから仕方なく。

ガチャリ。

sha

.........、!?

rbr

.........、ッぇと、

ここで取り繕いを崩したら、

彼が、俺を知ってしまうのではないか。

それがただ、怖くて、...

ああ あなたが知ってしまう

rbr

......、ありがとう、ございます......(微笑

また俺は、取り繕った姿を現す。

ああ 取り繕っていたいな

ほら、笑ってたらさ、

みんな、心配なんてしないでしょ...ッ?

ちゃんと笑えなきゃね

sha

...、じゃ。

rbr

......、会う機会があれば、また.........

彼と俺との境界線。

これだけは、壊しちゃいけないの。

大切が壊れちゃうから

rbr

...、このまま居たら、

rbr

明日だって幸せかなぁ......、?

幸せな明日を願うけど

明日が幸せだったって、

この終わらない孤独はどうにもならない。

底なしの孤独をどうしよう

rbr

...ッ、あぁ゙、もぉ゙...ッ

もう うめき声しか出ない

わたし ぎゅうぐらりん

今日は、久しぶりに登校している。

昨日は雨だったからか、

空には綺麗な虹がかかっていた。

ああ 虹がかかっている空

いや...綺麗だと思わなければ、

壊れてしまいそうだったんだ。

きれいと思いたくて

rbr

...、逃げられないのかぁ、(笑

無意味な恋に焦がれては、

そこから抜け出せなくなっている。

焦がれては 逃げられないこと

嗚呼、本当、俺は馬鹿だな。

こんなこと、誰にも得なんてないし、

なんならクラスメイトの奴らには、

この世で最もくだらないことと言っても過言では無いのだろう。

みんなには くだらないこと

rbr

どうしようもない、か...(呟

もう どうしようもないの

あぁ、窮屈な世界だなぁ。

わたし きゅうくらりん

ベシャッ

目の前には、自分のために作った弁当。

床に落ちて、グシャグシャになっている。

クラスメイト

そのまま来なかったら、いくらかマシだったかもよ?(笑

クラスメイト

お前って本当に馬鹿なんだな~(笑

rbr

.........

お腹が空いた。

目の前にあるそれだって、

食べれば、腹ぐらいは膨れるだろうか?

なんて考えながら、

静かに弁当をかきあつめ、拾い上げる。

...、これがまさに、俺の「末路」か......、

そばにたぐりよせた末路

rbr

......、はは、(笑

こんな所でも、

俺は報われやしないのか。

失恋したこの気持ちが、

枯れ落ちたつぼみが

気味が悪いくらい汚らわしくて、

いじらしい。

こんなにも 汚らわしくて

いじらしい

rbr

......、ッ、あぁ゙、なんで...ッッ(泣

...utを殺しでもしたら、

ああ 呪いになっちまうよ

...いや、ダメだ。

諦めた。そうだ、俺は諦めたんだ。

rbr

諦めた、んだから......

ああ 「あきらめた」って言わなくちゃ

utを殺せばいい。

あいつを殺せばお前は自由だ。

なんてノイズが、頭に鳴り響く。

頭の中で ノイズが鳴りやまないから

rbr

............

ut

あ!rbr~!!

rbr

ぁ、di先生...

笑わなきゃ、ゲンキでいなきゃ...

空洞を覗かれるのが、

不気味で、怖いから。

空っぽが埋まらないこと

ut

LINEでも言ったけどさ!!

ut

あのshaと付き合ったんよ~!!

rbr

凄いよな~、あのshaやで?

rbr

ほんま、おめでとう、!(微笑

ut

......、

rbr

...、di先生?(微笑

ut

rbr、なんか元気ない?

rbr

ぇ、ぁ、

バレちゃった、?

どうしよう、バレてるかも...ッ

全部ばれてたらどうしよう

クラスメイト

お前、こっから飛び降りろよ。

rbr

...へ、

ここから...って、

それって、4ねって...、?

クラスメイト

正直見るだけでも気分悪いし?

クラスメイト

お前も学校なんて好きじゃないだろ?

クラスメイト

だったら終わったらええやんか!(笑

rbr

.........

クラスメイト

早く降りろって!!

ドンッ

rbr

...ぁ、

ああ あの子の言うとおり

終わりなんだ

あぁ...終わり、終わりか。

短かったなぁ、俺の人生。

いい思い出なんて一個もあらへんわ...(笑

...あれ、

落ちて、ないの...、??

sha

......ッ、大丈夫かッ!?

rbr

あぇ...、な、なんで、ッ

ut

大事な幼馴染やし?

sha

大切なクラスメイトやからなッ!

rbr

...ッ

嗚呼もう、

これ以上俺を、

幸福感に浸さないでくれ...ッ

ああ 幸せになっちまうよ

途中で途切れていくのも、

後で失うのも、

嫌やから、

rbr

やめて...、手ぇ離してやッッ!!

ああ 失うのが辛いな

sha

...ッ!?

ut

...やだねッッ!!

rbr

.........ッ

ut

そんな簡単に友達見捨てるほど、

ut

性根は腐ってないねんッ!!

グイッ

rbr

はぁ...、ッ、はぁ...、ッ

sha

おま...ッ、ほんまに......、ッ

ut

アホなんちゃうけッ!?

rbr

......、ぅ゙、

何故か怒られる。

今ので、全部ムダになったじゃんか...ッ

やっと、やっと4ねるはずだったのに...ッ!!

全部ムダになったら

...、はは、これが、あれか?

幼なじみの好きな人を愛してしまった、

神からの罰、ってか...

愛した罰を受けるから

ut

お前が死んだらッ、どんだけ悲しむ人がおるか、

ut

数えたことはあるんかッ!?

rbr

...人、

sha

ん、?

rbr

そんな人、いるわけないやろッッ!!

ut

...ッ!?

rbr

俺がどれだけ嫌われてるか分かっとんの...

rbr

親に見捨てられてるのも知っとるの...?

rbr

俺のことを大切だなんて思ってくれる人は居らんのッッ!!

rbr

分かったらもっかい、4なせてや...

sha

...もういいよ、聞くのも辛い。

ギュッ

rbr

......、ッぁ、

rbr

......ッ、やめてくださぃ...ッ

パシッ

sha

ぁ、......

貴方の胸の中で泣けたなら、

...いや、俺にそんな度胸はあらへんか......

ひどく優しいあなたの

胸で泣けたなら どうしよう

rbr

......、夢か。

カーテンから漏れる光で目が覚める。

...嗚呼そうだ。

俺はずっと、死んでみたかったんだ。

最後の夢がこれか...

...、幸せそうだったな、俺。

最後 見たのはそんな夢

rbr

...さようなら、世界。

天井から吊り下げた縄に、

首を通して、足を離す。

首が締まる。息が出来ない。意識が薄れる。

宙に浮いた感覚を残して、

俺は意識を手放した。

 

 

 

わたし ちゅうぶらりん

 

 

 

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