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女研BL短編まとめ

21 - 第21話 赤い跡の正体 👾👑ver.

♥

1,008

2024年06月30日

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ニキ

ふぁー

ニキ

えっと……

ニキ

今日は……

俺はスマホのカレンダーで予定を確認した

ニキ

あ、今日はやっとボビーとデートだ!!

ニキ

やった!

仕事上の相棒でもあり恋人のボビーと、プライベート出会えるのはすごく久しぶりで俺はハイテンションになっていた

ニキ

ボビーとデートかぁ……

ニキ

すっげぇ久しぶりだな

ニキ

最後会えたのいつだっけ?

指折り数えてそれを思い出そうとする

でも難しくて、途中で諦めた

グループの仕事とそれぞれにくる案件、他グルとのコラボなど重なりまくって、少なくとも1ヶ月は会えてなかった

ニキ

よし……

ニキ

準備するか

リビングのソファの前に座り、髪の毛のセットと軽くメイクをする

ニキ

あ、これ……

ニキ

まだ治らないかぁ

鏡の中に写る自分の首筋に小さな赤い跡が見えて、そっと指をそれに添わせた

数日前、朝起きて出来ていたそれは蚊に刺された跡で、今はもう腫れもひいて痒みもほとんどないが、ほんのり色づいたままそこに残っていた

ニキ

あと2~3日で消えるかなぁ……

ニキ

仕方ないかぁ……

ほんとに小さな1cmあるかどうかのそれが、この後俺を苦しめることになるなんて、その時は思いもよらなかった

ピンポーン

しろせんせー

お!来たか

今日は互いのスケジュールが合わなくて、完全にすれ違ってしまっていた恋人とのお家デートの日

俺は朝から掃除をしたりビジュを整えたりしていた

しろせんせー

あいてんでー

ニキ

おっじゃまー

しろせんせー

テンション高いなお前ww

ニキ

そりゃぁねぇw

ニキ

ボビちゃん

ニキ

リアルでは久しぶり!

しろせんせー

久しぶりやなぁ

しろせんせー

毎日話しとんのに……

ニキ

お互い忙しかったもんねぇ

そう他愛ない話をしながらリビングへと向かった

しろせんせー

ニキー

しろせんせー

なんか飲むかぁ?

ニキ

あー

ニキ

何ある?

しろせんせー

お前が飲みそうなもんは一通りw

ニキ

さすがボビちゃんww

ニキ

俺、愛されてるぅww

茶化すように笑いながら、俺のいる冷蔵庫前までやってきたニキは、サイドの髪をそっと押さえながら冷蔵庫を覗き込んだ

すると、隠されていたソコに小さな赤い跡があるのが目に入り、俺は目を丸くした

しろせんせー

は?

しろせんせー

お前……

しろせんせー

どういう事や?

ニキ

んー?

ニキ

なにがぁ?

しろせんせー

ソレや……

しろせんせー

お前浮気したんか?

ニキ

はぁ?

ニキ

しないよそんなの

しろせんせー

じゃあ、ソレはなんや!

腕を思い切り引っ張りながら自分の元へ引き寄せ、首筋を指さす

一瞬訳が分からないという顔をしたニキだったが、合点がいったのかニヤッと口元だけ笑って俺を見た

ニキ

あーそれ?

ニキ

それは……

なんだか続きを聞きたくなくて、俺はニキをソファまで連れていき押し倒した

ニキ

った……

ニキ

なんだよ

しろせんせー

お前は俺のもんやろ……

しろせんせー

誰にこんなん付けられたんや……

ニキ

だから人の話を……

しろせんせー

聞きたない

しろせんせー

も、黙れ……

ニキ

なっ……んっ……

チュッ……チュプッ……チュクチュク…クチュクチュレロレロ

何かを言おうとするのを口付けで黙らせた

久しぶりに吸うニキの舌は甘くて、時折苦しそうに吐く息すら逃したくないと思えた

ニキ

はぁ……ぁっ……

しろせんせー

キスだけでトロトロやな…

ニキ

ぁっ……

唇を離してニキの顔を覗き込む

口をだらしなく開け、口の端からは混ざりあった唾液が垂れていて、目も赤くなって潤んでいた

物欲しそうなその顔に、俺はクラっとした目眩を感じた

スイッチが入ったニキは本当にエロくて、色気が溢れてくるからタチが悪い

そんなニキの姿を他の男も見たかと思うと、目の前が赤くなり嫉妬で狂いそうなほどだった

しろせんせー

他の男にもそんな顔……

しろせんせー

みせたんか?

しろせんせー

エロい……

しろせんせー

物欲しそうな顔……

ニキ

ぇっ?

ニキ

だから……

しろせんせー

ええわ……

しろせんせー

こっちに聞くから……

そう言って、ニキの身体から衣服を取り去り、ローションを着けた指をいつも俺を受け入れている場所へとあてがった

しろせんせー

1ヶ月ぶりか……

しろせんせー

でも……

グッと指を入れようとして、驚くほどの抵抗を感じて驚いた

他の男を受け入れていたならもっと柔らかいはずなのに、そこはまるで処女に戻ったように固く口を閉ざしていた

ニキ

った……

小さな声で苦痛を訴えるニキに驚いて顔を見ると、悔しそうに唇を噛み締めて涙目で俺を睨んでいた

しろせんせー

いや……え?

しろせんせー

お前……浮気したんじゃ

ニキ

してないって言ってるじゃん!

しろせんせー

いや、でもそれは……

ニキ

これは、蚊に刺された跡!

しろせんせー

へ?

ニキ

だから、蚊!!

しろせんせー

嘘……

ニキ

嘘じゃないよ!

ニキ

疑うなら、隣に跡つけて比べたらいいじゃん!

怒ったような不貞腐れたような口調で俺の顔を引き寄せたニキは、首を俺の目の前に差し出した

俺は白くて綺麗なそこに、誘われるように唇を寄せると、強く吸った

ニキ

つっ……

ニキ

どうだよ……

しろせんせー

ぁ……

しろせんせー

ホンマや……

今つけたばかりの鮮やかな赤い跡は、そこにあるものより少し形がいびつで色味も全然違っていた

しろせんせー

すまん……

ニキ

ボビー、全然俺の話聞いてくれないんだもん……

少し目に涙を貯めて不貞腐れるニキ

しろせんせー

ごめんやん……

しろせんせー

泣くなや……

ニキ

泣いてないもん

しろせんせー

チュッ……

ニキ

んっ

ポロリと溢れた涙を唇で吸うと、ニキは小さく声を上げた

しろせんせー

お詫びに

しろせんせー

めっちゃ気持ちよぉしたるから

しろせんせー

許してぇや

ニキ

優しくしてくれるなら

ニキ

許してもいい……

顔を背けながら口をとがらす可愛らしい姿に、俺はめまいを覚えながら頬に触れるだけの口付けをおくった

しろせんせー

ええで……

しろせんせー

今日はお姫様みたいに

しろせんせー

大事に大事に抱いたるわ…

ニキ

いっぱいちょうだい……

ニキ

中にいっぱい欲しい……

そう言って両手を広げて俺を誘う

しろせんせー

愛してんで……

ニキ

蚊に嫉妬しちゃうほどの愛は感じたw

しろせんせー

ごめんやんw

ニキ

ふふふ

ニキ

ボビーのそういうとこ

ニキ

嫌いじゃないからいいよw

しろせんせー

ふはっw

しろせんせー

お前も大概やなww

その日俺たちは、何度も何度も体を重ね合い、会えなかった時間を取り戻すように愛を囁きあった

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