神谷涼
(俺を身代わりにした奴はどうして元々死ぬ運命におちいったのか。他殺かもしれないがそれはないだろう)
神谷涼
(なぜなら俺が車に跳ねられた直後頭上に何かがいた。人の影を持っていたが人とは思えないないかが、、、)
神谷涼
(とりあえずその影は一つだけだった。つまり俺とその人影しか居なかった。)
神谷涼
(毎回トラックに跳ねられるが運転手は全く知らない奴だしトラックのナンバープレートには 神奈川と書いてあった。だからやはり知人では無い。だからこれは事故か自殺。)
神谷涼
(俺が身代わりになったのはたまたまそいつの近くにいてしまったからだろう。それならばしばらくこの資料室にいるか)
神谷涼
もうすぐで
神谷涼
夕日が沈む
神谷涼
ふぅ〜大丈夫、、、大丈夫だ
落ち着くためゆっくりとまぶたをとじ、じっと日が沈むのを待った
資料室内でものすごく大きい音が響き驚きのあまり目を開いた。
神谷涼
え、、、!!
薄れてゆく視界の中、俺の血で汚れた分厚い資料の紙とあの影だった
神谷涼
うわあああ!!
神谷涼
はぁ〜これであと3回か、、、
神谷涼
だがひとつ分かった。
神谷涼
あの影は、俺の行動を見ていてそして殺そうとしている
神谷涼
でも、なぜ、、、
神谷涼
しかも、あの3人の誰かだとしたら、、、
神谷涼
(つくづく思う。俺は知ってはいけないことを毎度毎度気づいてしまう。わかってしまう、、、)
神谷涼
(でも、俺はこんな所で死ぬわけにはいかないんだ。俺には夢がある。希望がある。それに大切な人もいる。)
神谷涼
死にたくない、、、
山口哲平
おーい!涼〜!学校遅れんぞ〜!!
神谷涼
(はぁ〜3人の中に俺を殺そうとしてる奴が、、、)
山口哲平
おーい、涼〜?
神谷涼
悪い悪い
山口哲平
ん?なんか元気ないな。いつもより早く降りてきたし、、、
神谷涼
え、、、
山口哲平
何かあるなら言ってくれ。力になるよ。
神谷涼
、、、サンキュッ。でも大丈夫だ。ちょっと起きる時ベッドから落ちてな、頭打った。
山口哲平
おいおい、大丈夫か?気をつけろよ〜?天才がバカになっちまうぞ笑
神谷涼
(俺は毎回哲平に助けられてばかりだな。少し安心した。)
神谷涼
まぁとりあえず学校行こうぜ
山口哲平
あぁそうだな!
雛菊瑞稀
おはよう。神谷くん。山口くん
山口百花
おっす!涼〜!!
山口哲平
たく〜男みたいな挨拶すんなよ百花
山口百花
ごめんごめん笑
神谷涼
(ん?!口調が違う!)
神谷涼
(確かに前から少し男混ざりな言葉を使うことはあった。でもいつもとはやはり違う。まさか、、、)
神谷涼
(考えられることは、ただただちょっとした気分で変えたか、あの資料に書いてあった、実験体だからか?)
神谷涼
(なんてこんな事ができるんだ。吐き気がする。)
山口哲平
涼?どうした?顔真っ青だぞ?
神谷涼
すまん。やっぱり朝撃ったからか気分が良くない。
山口哲平
おいおい。大丈夫か?
雛菊瑞稀
涼くん、、、
山口百花
やばいなら保健室行ってみんか
神谷涼
(ちょうどいい。もう一度あれを読んで見よう。何か分かるかもしれない)
神谷涼
あぁそうさせて貰うよ。
神谷涼
よし。誰も居ない、、、
神谷涼
え〜と確かこの辺に、、、
神谷涼
あ!!あった!
神谷涼
!!
神谷涼
山口百花のNo.は確か1573だったはず、、、でもここには、、、
山口百花の所には赤い字でNo.34と書いてあった。
神谷涼
なんなんだ?!この番号に何か深い理由でもあるのか?この短時間でこの資料を書いたやつは何を考えているんだ。何か、この前の時間軸と違うことが起きたとすれば、、、
神谷涼
口調が変わったことだけ、、、のはず
?
それはランクが変わったからですよ。それにしてもやっぱり来ましたか、、、
神谷涼
どういうつもりだ、、、
神谷涼
城島
パッと振り返ると不気味な笑みを浮かべた副会長こと城島が立っていた。
神谷涼
まさか、、、これをお前が、、、
副会長
さすが会長、頭がキレますね。
神谷涼
クッ
副会長
えぇ。ループしてますよ笑
この前までは普通に話せていたのに彼と話すのに吐き気を覚える
神谷涼
ランク、、、だと?、、、まさかとは思うがお前も、、、!!
副会長
でもループしてるからっと言って僕は会長を殺した人間では無い。
神谷涼
城島、、、あれを見てたのか?
副会長
会長の行動を監視してたら案の定死なれるんですから、困ったものです。
神谷涼
まさか、、、トラックに跳ねられた時も!
副会長
えぇ笑いつでもあなたを監視しないといつも死なれてしまいますからね
神谷涼
(あれは、あの影は城島のだったのか。確かにこりゃ人間じゃねえな)
神谷涼
俺を観察して何を企んでたんだ?
副会長
なぁにちょっとした遊びですよ。
副会長
会長、私は一目見て貴方がとてもいい物だと思ったんです。
神谷涼
物?だと
副会長
えぇ。こんなことは初めてで、少し寝癖のついた髪、何を考えているのか分からないだるそうな目、工作されたような美しい手足。白い肌全てに興奮してしまいまして手に入れたくなったんですよ。
副会長
でも僕の手に全然ひっからなくて困ってたんですよ。
副会長
そしたらいい案を考えついてしまったんですよ
副会長
この手で殺してしまおうと。
副会長
でも何故か君はある日を境に何度も死ぬようになってねえ、全く困ったものだよ。
副会長
だから少しずつ未来を変えることにしてみたんですよ。僕の物になる未来を
神谷涼
じゃあなぜ他の奴らを!
副会長
言った通りあいつらは実験体。君を捕まえるための実験体。でもその実験体も今や僕の道具になった。そのNo.はランクだ。分かるだろ?
神谷涼
俺に影響を与えたからってことか?
副会長
お見事!しっかりご褒美をあげないと可哀想じゃないですか
神谷涼
どうして俺にこんな話を、、、
副会長
あなたはこのループから出たいと考えている。そこで提案なのですが
いきなり城島は俺の腕を掴み壁に叩きつけもう片方の手と一緒に背中の後へまわし俺は縛られ壁に抑えられた。
神谷涼
クッ!何をする!
副会長
僕の物になりませんか?
神谷涼
は!?誰が!!
副会長
私はこのループから出る手助けも情報も渡します。見事脱出したら僕の物になってください。
副会長
いい考えではないでしょうか?
神谷涼
、、、
神谷涼
嫌だね。俺は何度死んでもいいから皆と幸せに生きたい。道具なんぞにされて幸せになれるかよ
副会長
フッまぁいいでしょう。一つだけヒントをあげます。
副会長
僕達がループしているのは死んだからです。その条件さえあれば誰でもこの世界をループ出来ます。
副会長
ただ一人。死んでもループ出来ない奴こそ貴方の探している人ですよ
神谷涼
……一人一人殺せってことか?舐めてんのかてめぇ!!
副会長
まぁ頑張って下さい。
神谷涼
クソッ!離せ変態
副会長
さて次はどうしましょうか