色羽
やっぱり…
色はない。
でも、周りの人達が普通そうなのを見て、
私だけがおかしいと察した。
同級生達
キャハハッ!
ドンッ
色羽
痛っ…
同級生達
うわっ!
ぶつかった衝撃を受けて、私はその場に尻もちを着いてしまった。
同級生達
何?
同級生達
謝りなさいよ!
色羽
えっ、と…
同級生達
そっちがぶつかってきたんでしょ?
同級生達
ねぇ、肩痛いんだけど!
同級生達
笑子可哀想ー!
色羽
ご、ごめんなさい…
同級生達
ふんっ!もー知らない!
同級生達
行こ?
スタスタ…
これも、夢なら良かった。
私は、尻もちを着いて呆然としていた。
同級生だと思うけれど、
色が見えないから正直誰か分からない。
??
あの…あのー!!
色羽
!!
誰…?
分からない…
??
大丈夫ですか?
彼女は手を差し伸べてきた。
私はそれを掴み、立ち上がった。
りの
私、りのだよ!
りの
色羽さんだよね…?
りの
隣のクラス!
色羽
りの…さん…
りの。
彼女は学校内でも知名度・人気は高いから、私も知っている。
色羽
確か…雑誌の人気編集者さんの妹…
りの
えっ、知ってるの!?
前、姉に雑誌を見せてもらった
苗字は同じだし、名前も似てるから何となくわかってたけど…
りの
よろしくねっ!ニカッ
この笑顔を見た時、私は思った。
彼女なら信じられる。
色羽
よろしく…!
りの
それじゃ、りのって呼んで!LIMEも交換しよ!
色羽
私のことは…!
りの
色羽!
色羽
!!
色羽
り、りの…!
りの
えへへ、嬉しい!
りの
これ、りののLIMEのID
りの
帰ってきたら連絡してね!
色羽
うん!
色羽
あ…
空に色がかかっているのが分かった。
清々しい水色。
色羽
1色…取り戻せた…!
りの
??
私には、沢山のことが待っている。
少しだけ、人生が楽しく思えた。






