学校
ジャン
はあ……はあ……
ジャン
ついた……
ジャン
クソッ、アイツ……
ジャン
エレン!居るか!?
エレン
……ジャン……?
エレン
どうし─
モブ
俺知ってるー
モブ
エレンがジャンのこと怪我させたんだって!
ジャン
は!?
ジャン
この怪我は、おま─
ざわざわ
モブたち
うわーマジ?
モブたち
最近エレンヤバくない?
モブたち
ーー
ジャン
お前ら……っ
モブ
ジャン!エレンに近づかない方がいいよ!
ジャン
なん─
モブ
オレは君のことを思って言ってるんだよ!
ジャン
いや……
モブ
エレンの為にもさ(小声)
ジャン
は!?
モブ
分かったらさっさと失せろ(小声)
モブ
また刺されたいのか?(小声)
ジャン
ダッ
ジャンのクラス
ジャン
(どうすんだよ……エレン……)
ジャン
(思ってたよりアイツらヤバすぎる……)
ジャン
(強いヤツに……)
ジャン
(リヴァイさん達たしか今いないんだったよな……)
ジャン
(エルヴィンの野郎が交通事故で腕切断したとか言ってたな……)
ジャン
(多分それに連れ添って……)
ジャン
クソッ、なんで今なんだよ……
サシャ
どうしたんですか?
サシャ
独り言なんて気持ちわ……珍しい
ジャン
おい
ジャン
でもよ、聞いてくれや
サシャ
仕方ないですね、いいですよ
かくかくしかじか
サシャ
……
ジャン
……
サシャ
エレンは悪くないじゃないですか……
ジャン
……だろ?
コニー
アルミン達もバカだよな、気づけよって思うよな
ジャン
ああ、だから俺も言ってやっ──
ジャン
は?
サシャ
え
コニー
ん?
ジャン
いつからいた?
サシャ
怖いですよ
コニー
いや、お前らが珍しく真面目な顔してたから……
ジャン
……おう
コニー
俺はバカだから、どうしてアイツらがエレンにそんなことすんのか、分かんねーけど
コニー
それでも、何か仲良くした方がいいと思うんだよ
コニー
違ぇのか?
ジャン
道徳心はあんだな
ジャン
意外だぜ
コニー
バカにしてるよな
放課後
エレン
いってぇ……
エレン
(バレるといけないからって、腹とか足とか……)
エレン
はあ……
エレン
……○ぬか?ボソッ
エレン
ははっ、さすがに早すぎるよな
エレン
(じゃなきゃ転校か?いや、さすがにな……不登校にでもなるか?)
エレン
(……逃げることばっか考えやがって……)
エレン
……
カルラ
エレン!!
エレン
っ!?
カルラ
あっ、ちょっと、待ちなさい!!
気づいたら、足が勝手に動いてた
嫌なことには目を背けて逃げてばっか
こんな俺なんて、見ないでくれ
エレン
はあ……はあ……はあ……
もうこんな時間……
空の星が綺麗だな……
あんな風に……俺も……
あ……
眩しい……
あの光に当たれば……俺も……
エレン
自由……か?
俺は気づけば線路の目の前まで来ていた
周りには誰もいない
さあ、壁を越えて、1歩前へ──
サシャとコニー、出したかったから
出したんだけど
どーしよね
エレン
ちゃんと考えて作れよ
いや、だって、気づいたら、指が、勝手に
あ、ああっ
俺の右手の人さし指(笑)がッッ
動く……!??
エレン
お前さあ……
エレン
疲れてんだよ