陽奈
はぁっ、
陽奈
はぁ
どこにッ
どこにいるのッ!
奏斗っ!!
あれからずっと探してる
でも、いない
陽奈
あ…
陽奈
もしかして…!!
奏斗
…
陽奈
奏斗
奏斗
、!?
奏斗
な、んで
奏斗
陽奈
陽奈
やっぱりここにいた
陽奈
もー、探したんだよ
奏斗
1人に、なりたかった
陽奈
そっか
奏斗
家に帰ったら、母さんが倒れててさ
陽奈
えっ、
奏斗
ちょっとした貧血だった
奏斗
でも、父さんは来なかった
奏斗
仕事が休めないって
奏斗
俺たち家族はもう、バラバラなんだ
奏斗
俺は、どうすれば良かったんだッ、…
陽奈
分からない
陽奈
わかんないけど、
陽奈
大丈夫って言えないんだ
奏斗
そうだよな
奏斗
俺だって前は大丈夫って自分に言い聞かせた
奏斗
でも
奏斗
流石に限界があるらしい笑
奏斗
ありもしない噂が広がっていくうちに自分が分からなくなった
奏斗
見失った
見えない
奏斗がどんな顔してるのか
陽奈
私は見てる、!
奏斗
え、
陽奈
ずっと!ずっと見てるから!
陽奈
ほんとの奏斗を知ってるよ
陽奈
優しくて、やんちゃで、人の話聞かなくて
陽奈
馬鹿で、所々性格悪くて
奏斗
ほぼ悪口だろ
陽奈
笑
陽奈
でも、それがほんとの奏斗じゃないの?
陽奈
私と一緒にいる時が1番楽って言ってくれたの嘘?
奏斗
いや、
陽奈
まぁ嘘だとしても嬉しかったよ?
陽奈
奏斗には人を励ます力がある
陽奈
めっちゃ長所じゃん!
奏斗
……
陽奈
私がいっちばん嫌いな人ってわかる?
奏斗
、?
陽奈
ネガティブでめんどくさい人!
奏斗
ッ、
陽奈
オドオドしてんじゃねぇ!って思っちゃう笑
陽奈
まさに今の奏斗だ!
奏斗
えっ
陽奈
でも!それでも!私は前の奏斗のこと好きだったよ
奏斗
ん?
陽奈
あ、?
『好きだったよ』
陽奈
え、その、あのー、別にそんな深い意味はなく!
奏斗
ふはっ
奏斗
何言ってんだよ笑
陽奈
…!
奏斗
ほんっと馬鹿
陽奈
それは!
陽奈
、!
奏斗
ばっかみてぇ、
奏斗
だっせぇな、俺
陽奈
奏斗
陽奈
こっち、来て
奏斗
?
陽奈
やーっ!!
奏斗
うぉっ!
バシャンっ!
陽奈
あっははははは
奏斗
お前ッ!ちょ、はぁ?!
奏斗
え、な
奏斗
はぁ!??!
陽奈
寒ー!
陽奈
水冷たっ!
奏斗
馬鹿か?!アホ!
陽奈
ど?
陽奈
今、心から馬鹿って言ったでしょ
陽奈
それが奏斗の本音だよ
陽奈
その本音を打ち明けちまえ!
奏斗
っ、
陽奈
大丈夫だよ!
陽奈
いつでも話聞いてあげる!
奏斗
!
奏斗
だなっ!!
悠真
あー!!いたー!
大輝
お前ら何やってんだよ!!
奏斗
悠真!大輝!
大輝
なんで連絡しねぇんだよ!
悠真
ほんとそれ!
陽奈
あ、忘れてた
大輝
しかも2人ともびちゃびちゃじゃねぇか!
奏斗
それはこいつに落とされて!
陽奈
あー、楽し
奏斗
ふははは
大輝
さっさと帰って
大輝
風邪ひくなよ!
奏斗
はいはい
陽奈
はーい
これで
これでよかった!
美鈴
終わり方へたすぎるううう
美鈴
ほんっとスイマセン
美鈴
一旦これで終わりです!
美鈴
ありがとうございました!