ピピピ……ッ……ピピピピッ……)
桃
桃
桃
カチッ)
桃
桃
桃
桃
……"あいつら"には……
言わなくてもいいか。
言ったところでなんも変わんねぇし
あ〜あ
めんどくせぇ。
桃
通りすがりの男の子
通りすがりのお母さん
桃
通りすがりの男の子
通りすがりの男の子
通りすがりのお母さん
通りすがりのお母さん
通りすがりの男の子
通りすがりの男の子
通りすがりのお母さん
通りすがりのお母さん
通りすがりの男の子
桃
桃
桃
ガチャンッッ!!)
急いで学校に来て
何処の何の部室かも分からない
誰も来なさそうな所に入った。
大皿が割れるぐらいの
大きな音で扉の鍵を掛けた
俺の、全力の力で。
大丈夫、まだ1時間目の予鈴がなるまで30分もある。
桃
(床に座り込む)
桃
俺は
知らない親子が苦手だ。
別に
小さい頃から知らない親子が嫌いだったわけじゃない。
無愛想な俺にも
笑顔溢れる時期もあった。
当たり前だと思ったあの時
安心だった日々
そんなもの、
一瞬でボロボロに
あるいは
さらさらに
粉々に破壊されて消えていってしまった。
(7年前〜)
桃
桃
桃
紫
橙
お父さん
桃
桃
桃
桃
桃
桃
桃
桃
橙
お父さん
桃
黃
紫
赤
お母さん
青
青
桃
桃
赤
赤
赤
橙
黃
桃
黃
桃
お父さん
お父さん
お母さん
お父さん
その3年後……
俺が8歳、小2の頃に
俺の父さんと母さんは死んだ
理由は他殺
ある1人の男の手によって殺されたらしい
そいつは捕まった
犯人によると、動機は
「幸せそうな家族の苦しんでる姿がみたい」
それだけだった。
桃
桃
桃
紫
紫
紫
桃
紫
紫
紫
紫
桃
紫
桃
桃
紫
桃
紫
桃
あの時はまだ幼かったから
お兄ちゃんたちは真相は教えてくれなくて
「また逢えるよ」
優しく、いつもそう言ってくれた
……でも、
ある日……
(三年前〜)
俺が、小学3年生の夏…
紫
紫
桃
いじめっ子のお母さん
いじめっ子のお母さん
紫
紫
桃
先生
先生
先生
先生
いじめっ子
桃
先生
紫
紫
桃
いじめっ子
桃
桃
紫
橙
桃
紫
紫
紫
紫
桃
紫
紫
紫
紫
桃
橙
桃
紫
桃
紫
桃
紫
紫
紫
赤
青
黃
橙
桃
あはは……
俺、こいつらの何処が好きだったんだろう
俺の意見も1つも聞かずと
感情だけに任せて。
クラスメイトも、先生も、近所の人も、兄弟も
見られる視線はニアリーイコール。
俺の心も
誰に対してもニアリーイコール。
でも、父さんと母さんへの想いだけは
ノットイコール。
最初の頃は
まだ仲直り出来るかも
前みたいに仲良くいられるかも
そう思っていた
しかし、いつの間にか
俺自身が、人と関わるのを
拒むようになってしまった。
過去を忘れればそれは無かったもの。
最初から俺はぼっちなんだと
考えることができるから。
…でも、何処かの知らない家族を見れば
不意に思い出してしまうから。
身体に力が抜けて、泣いてしまうから。
俺は、過去も思い出したくなければ、
知らない親子も嫌いだ。
コメント
14件
物語の最初の方は 家族みんな優しくて仲良いな〜!とか思ってだけど、最後らへんに一気に崩れた...!? え、すっごい最高なんだけど!めっちゃ続き楽しみ!!
時差コメごめん! めっちゃ最近✨ 天才 もっと早くテラー開けばよかった…
そうくん神!なんでいっつもそんな面白いストーリー書けるの?