泡沫の夜、あなたと二人

シャークんに課す罰ゲーム。

結構悩んだが、特に思いつかない。

金が絡むようなことはしたくないし

積極的すぎる何かもしたくない。

それで思いついたのがこれ。

不敵な笑みを浮かべていたが

少ししたらいつもの笑顔に戻っていた。

きんときが自身の膝の上を軽く叩いて、来て、と言うように。

以外にも軽いもので、逆にそれだけでいいのかと不安になってくる。

…少し思ったけど、やっぱり‪”‬好きな人‪”‬と密着してる…よな

凄く嬉しいというかなんというか…顔あっつ……

そんなくだらない会話。

その間も好きが止まらなくて。

でも、こんな幸せな関係がもしまた崩れないように

今、我慢するしかないから。

今…いや、これからもか。

俺はいつまで耐えられるか。

耐えられるというか、いつまで気持ちが持つか。

それが絶える自身はないが、その間の好きは大切にしないと。

そんなことを言いながら、2回戦目を始める。

もし勝ったら、罰ゲーム…というか

どうしようかは迷いどころだ。

逆にその権利を使って付き合ったり…？

いや、そんなの…いいのか？別に罰じゃないけど

いや、決めるのは俺だし、別にいいか

勝てる確証もないこの試合でそんなことを考えながら。

考えてないっていうのは嘘だけど

まぁ、すぐにも言い出せないし…

でもここで言わなかったら後悔するかもだし

でもっ…

気付けば、無意識のうちに抱き着いていたらしい。

こうなってしまえば、言わざるを得ない。

言ってしまった。

もう、後戻りはできない。

とにかく、一旦気まずさを収めたい。

その後の言葉が怖かった。

なんて言われるか、わからなくて。

突き放されるかもしれないし、

もしかしたら受け入れてくれるかもしれない。

受け入れてくれたとしても、

今まで通りなのか、そうじゃないのか。

それすらも怖くて。

この幸せな時が、ずっと続けばいいと。

思うだけ、いいよね。

こうして今にいるだけで、

幸せを感じられるなら。

おれはもう、なんだっていいや。