私には、時計屋さんをしているおじいちゃんがいる。
ミライ
あー、もー!
ミライ
なんなの?この宿題!!
今日の宿題には「将来の夢」を題に作文を書くものだった。
私は、将来の夢が決まっていなかった。
ミライ
将来の夢!?
ミライ
ないのに…
おじいちゃん
ミライ?入るぞー?
ミライ
あ、うん。おじいちゃん
おじいちゃん
なにかね?さっきから
おじいちゃん
困ったことでもあるのかい?
ミライ
私ね、将来の夢がないの。
ミライ
なのに、宿題が「将来の夢」っていう題で作文を書くことなの…
ミライ
どうしよう…おじいちゃん
おじいちゃん
そうか、そうか。
おじいちゃん
ミライは夢が決まっていないんじゃったのぉ。
ミライ
おじいちゃんはいいよね。
ミライ
私ぐらいの時から将来の夢が決まってるんだし。
おじいちゃん
まぁな…
おじいちゃん
時計屋さんは夢だったからのぉ。
おじいちゃん
1人の方が考えられるかのぉ?
ミライ
うーん?そうかな。
ミライ
ありがとう。おじいちゃん
おじいちゃん
じゃあね、頑張るんだよ
ミライ
うん。
と、言ったものの、やっぱり浮かばなかった。
ミライ
あーあ、気分転換におじいちゃんのお店行こっと。
私は階段を降りて、1階のおじいちゃんの時計屋さんに行った。
ミライ
いつみてもすごいなぁ…
ミライ
こんなにたくさん…
時計の秒針が一斉に響いていく。
ミライ
ここが好き。
すると、あるひとつの時計に目が止まった。
珍しい色をした時計だ。
ミライ
なんだろう?これ。
ミライ
不思議な時計…
すると、その時計が輝きだした。
こんな光はみたことない。 強烈な光だ。
私は目を瞑った。