テラーノベル
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⸻夕暮れすぎ
リビングの照明が、少しだけ暖色に変わっていた
外はもうすっかり暗くなっていて、部屋の中はほんのりと暖かいブランケットの匂いが残っている
ソファに置かれたブランケットがもぞりと動き――
その下から、ふにゃっとした髪と、まだ夢の中にいるような顔が出てくる
麗央
麗央が起きた
寝ぼけた目をこすりながら、ぼんやりと周囲を見回す
まだ4人の姿は見えない。どうやら、夕食の準備か、別室にいるらしい
麗央
ふらふらとキッチンに向かい、開いた冷蔵庫の中を覗き込む
(……このグラスのやつ……ジュースかな……)
冷えたグラスに入っていた、色の濃い液体――
それは、**零斗が飲もうとしていた度数強めの洋酒(ロック)**だった
麗央
ふらっと手を伸ばし、グラスを持ち上げる。ひとくち
麗央
でも、舌に残る甘さと苦みがなぜか心地よくて、ぽーっとした頭のまま、麗央はもう一口
数分後
零斗
ふらりと現れたのは零斗だった
キッチンの入口で立ち止まった彼は、グラスを持ったままぼんやり立つ麗央を見て、すぐに眉をひそめる
零斗
麗央
零斗
麗央
零斗
零斗が駆け寄ってグラスを取り上げたとき、麗央はもう、ふにゃあと頬を染めて笑っていた
麗央
零斗
麗央
零斗
蓮
朔矢
龍牙
続々と他の3人が集まってくる
そして、ふにゃふにゃに笑っている麗央の様子を見て――
全員、しばらく言葉を失った
朔矢
零斗
龍牙
麗央
蓮
麗央
零斗
零斗はぐっと額に手を当てた
それから全員が、**“今日は寝かせてもらえないな”**と悟る
⸻その夜
麗央、人生初の酔っ払いモード、はじまる――
だいふく
コメント
8件
のんじゃったのか
めっちゃ尊い!
酔ったら口調可愛くなるのやばい……最高、絡みが尊いよおおぉ