七海(ななみ)
愛香里(あかり)
七海(ななみ)
愛香里(あかり)
七海(ななみ)
愛香里(あかり)
愛香里(あかり)
愛香里(あかり)
七海(ななみ)
七海(ななみ)
愛香里(あかり)
七海(ななみ)
愛香里(あかり)
愛香里(あかり)
七海(ななみ)
愛香里(あかり)
七海(ななみ)
愛香里(あかり)
愛香里(あかり)
愛香里(あかり)
愛香里(あかり)
愛香里(あかり)
七海(ななみ)
ある夏の晩
その日は凄く蒸し暑かった
小さい頃の雅人
小さい頃の愛香里
母
小さい頃の愛香里
小さい頃の雅人
家の中は散らかっていて
ゴミ溜めと化していた。
週に一度帰ってくる父親。
父親
コイツはクソだった。
母
父親
父親
母
父親
暗いところは嫌い
父親の手元が見えてなくちゃいけない
時々当たりどころが悪くて
大怪我をする事もあったから。
でも大分慣れた。
いつもこんな感じだから。
父親は帰ってくる度に母を殴った。
いつもは見ているだけ
抵抗すると私達も殴られるから
でもこの日は違った
小さい頃の雅人
母
父親
ドカッ💥
小さい頃の雅人
母
小さい頃の愛香里
父親
小さい頃の愛香里
父親
小さい頃の愛香里
母
雅人は気を失っていた
小さい頃の愛香里
母は体が弱い
父に抵抗なんてできない
でもこのままだったら
弟が◯されてしまう
小さい頃の愛香里
その時の私は
相当追い詰められていたんだと思う
目の前に転がっていた刃物を握った
無意識だった
小さい頃の愛香里
父親
気が付いたら
血を流して横たわる父親
私を抱きしめ泣く母
寝息を立てる弟
そして…
私は血塗れになっていた。
血濡れた包丁を持って…
それから私は
血を受け付けない身体になった。
私はその後すぐに警察に向かった
子供ながらに冷静だった。
血塗れの私を見て
警察官は救急車を呼んだ。
母と弟は救急病院に
私は警察病院に引き渡された。
私は警察官に全てを話した。
自分が父親を刺したこと。
逮捕されると思った。
でも違った。
警察官のお兄さんは
私が話し終えるとすぐに
警察官
警察官
警察官
そう言って抱きしめてくれた。
これは大人になって知ったが
叔父達がその場に同行しており
それを見た私は開口一番に
小さい頃の愛香里
小さい頃の愛香里
小さい頃の愛香里
こう言ったらしい。
それを聞いた叔父さんは
思わず泣いてしまったそうだ。
叔父
叔父
叔父
そう言われたのだけは覚えている。
結局私は少年院にも入らず
カウンセリングを受ける事となった
そして、カウンセリングを終え
元々住んでいた場所に帰った。
そこからは少なからず幸せだった
母
小さい頃の雅人
小さい頃の愛香里
母
小さい頃の雅人
小さい頃の愛香里
他愛もない会話を楽しんだ
母の病気も改善しつつあった
けれど、それは…
束の間の幸せでしかなかった。
周りの認識は違ったんだ。
ご近所さん1
ご近所さん2
ご近所さん1
ご近所さん2
ご近所さん1
ご近所さん2
ご近所さん2
ご近所さん1
ご近所さん2
ご近所さん1
近所では
私を心配する声が広がったらしい
そんなある日
小さい頃の雅人
小さい頃の愛香里
小さい頃の愛香里
小さい頃の雅人
小さい頃の愛香里
小さい頃の雅人
小さい頃の愛香里
小さい頃の愛香里
小さい頃の愛香里
家の前には救急車とパトカー
救急車に乗せられているのは
ピクリとも動かなくなった母だった
叔父
小さい頃の雅人
小さい頃の愛香里
小さい頃の愛香里
母の遺書にはこう記されていた
愛香里に罪を背負わせてごめんね
小さい頃の愛香里
私が勝手に背負った罪だ
小さい頃の愛香里
叔父
小さい頃の愛香里
小さい頃の愛香里
小さい頃の愛香里
小さい頃の愛香里
叔父
叔父
叔父
叔父
叔父
それからは叔父さんに育てられた
それからは毎日を淡々と生きてきた
でも、もう限界だった。
全てを捨てたかった。
母と父親の命を背負ってきたけど
もう疲れてしまった。
愛香里(あかり)
そんな事を考えて生きていた。
そんなある日の事…
七海(ななみ)
愛香里(あかり)
七海と出会った。
身なりの良さで分かった。
愛香里(あかり)
それにしては疲れている
この世の全てに疲れている
『自分がこの世で1番不幸だ』
そう言いたげな顔をしている
愛香里(あかり)
今の私と似ているからだ
何となくムカついて
でも放っておけなくて
思わず連れて帰った
愛香里(あかり)
愛香里(あかり)
愛香里(あかり)
愛香里(あかり)
七海(ななみ)
愛香里(あかり)
愛香里(あかり)
愛香里(あかり)
愛香里(あかり)
七海(ななみ)
愛香里(あかり)
愛香里(あかり)
七海(ななみ)
七海(ななみ)
愛香里(あかり)
七海(ななみ)
七海(ななみ)
愛香里(あかり)
愛香里(あかり)
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