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痛い、怖い、やめて

そんな感情、昔あったはずなのに忘れてしまった

私はただマスターの言う事だけを聞く人形

マスターのために生き、マスターのために死ぬ

ただそれだけのために生み出された人形

それが私

私の人生

ただそれだけ

のはずだった

???

はぁ…はぁ…

薄暗く人通りの少ない道

月の光が私を照らす

夜空には数々の星があるがそんなの今は関係ない

悠長に見てる時間はない

早くただ早く

___が作ってくれた少しの時間

___は私が逃げるための時間を作ってくれた

この貴重な時間を

逃げて逃げて逃げて逃げて

とにかく逃げて

とにかく助けないと

そうやって逃げていると

プツ

頭の中の何かが切れた

切れてはいけないもの

そして私はその切れてはいけないものの正体を知っている

その音が聞こえた瞬間絶望でしかなかった

数々のその音を聞いた

そして今までみんな目の前で倒れた

死んだ

この音は決まってみんなが死んだ時に聞いた

___が死んだ

そう思うと吐き気がする

いつも、私の目の前で死んだ

当たり前だ

私が殺した、殺せざる負えなかった

いや、こんなのただの言い訳だ

みんなを、みんなの命を

私は殺した

そして今回も

私が原因で死んだ

そう思うと口から色々なものが出た

???

ぉ"ッぇ…

やってしまった

他の子が死んだ事も苦しかったし何度も謝ったけど

けど他の子よりも___が死んだ事の方が重要だった

静かな私に気軽に話しかけてくれた

感情のない私に感情を教えてくれた

自身の個性で作ってくれたネックレスも

その笑顔も性格も何もかも

彼女がいてくれたから私がいた

なのに…

そう考えていると目の前に

私たちの主人である一人の男が立っていた

捕まる

そう思った時

気が付いたらその男はいなくなっていた

違ういなくなったんじゃない

死んだ

肉塊も残さず

血だけを残して

そして手には生ぬるい感触

あぁ、私また殺したんだ

主人であるマスターを

しね

しね

しね

しね!

自分だけ死ねば!

みんな殺さずに生きて

もう私だけいなくなればいい

けど、できない

もう手遅れだ

ごめん

私、逃げるわ

糞野郎だけど

私が最後最期を迎える時

思う存分自由にして

ころして

そしてまた、私は逃げることを再開した

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