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青
紫
青
そんな言葉を吐いて玄関の扉を開けた。
今日は中学三年生最後の授業参観だった。
僕のお父さんは少し歳をとっている
挙句に服装なんてきにしないで仕事の服で来るから友達や好きな人に見られるのが恥ずかしかった。
友達
友達が聞いてきた
青
青
友達
友達は共感するように 僕に指をさしながら笑っていた
教師
授業参観が始まった。
まぁ僕には関係ない事だ
お父さんは来ないし お母さんは10年前に癌で亡くなったから いないし安心して授業に参加できる
友達
友達が小声で話しかけてきた またいつもの手紙交換だと思ってニヤニヤしながら振り向いたら
友達
青
振り向くとそこには呑気に動画を撮ってアホみたいな顔をしたお父さんがいた
青
青
友達に愚痴をこぼしてお父さんの顔を見てイラついた
今日の朝来るなって言ったのになんで来たの ほんとに最悪。
僕は授業に集中できずずっとイライラしていた
教師
青
怒られた。
本当に最悪だ 後ろからお父さんの笑い声が聞こえる
気持ち悪い
友達も好きな人も僕のお父さんを見て笑ってるように感じた。
恥ずかしい。
授業を抜け出したい。
全部お父さんのせい。
授業が終わるとお父さんはもういなかった。
僕は早足で帰って家に入り思いっきり部屋のドアを閉めた。
青!おかえ、、
黙れ話すな気持ち悪いなんでそんな呑気に話しかけてこれる???
こんなに恥ずかしい思いをした僕の気持ち分からないくせに。
階段を上がる音がしたが イライラしていた物に当たっていたら 次第に階段を上がる音がしなくなって 戻って行ったんだと思った。
夜ご飯の時間 僕はイライラが少し治まったので お兄ちゃんに呼ばれリビングに行った
紫
青
青
ビックリながらお父さんはしょんぼり していた
青
青
僕はまたイライラして次はお兄ちゃんに当たった
桃
青
兄弟喧嘩が始まりそうでお父さんがあ たふたしていた
青
僕はお父さんとお兄ちゃんの顔も見ないで スマホ見を見ながら自分の部屋へ戻った
1週間後
紫
青
そんなことを言って お父さんが言おうとしてたことを どうせつまらないことだと思って 僕は無理と言ってきた
それでもお父さんはいつも僕に話しかけてきた わいもない話をしてきた でも僕はスマホを触りながら聞き流していた。
数日後
受験も近いから学校の放課後に ある自習室に友達といっていた、
そしたら急に先生に呼び出されて
教師
教師
青
僕は頭が空っぽになった
自転車を漕いでる時 僕はお父さんが死んだらどうしよう お父さんはなんで病院に?
頭の中が初めて お父さんでいっぱいになった
病院について受付で
青
と押しかけるように言った
そうすると受付の人たちは 顔を見合せて
受付
桃
お兄ちゃんの声がして振り向いた。
僕は涙で顔がグチャグチャだった
青
僕は涙を拭きながら言った
桃
お兄ちゃんは僕の手を取って 部屋に連れていってくれた
連れてこられた部屋に入ると そこだけ違う世界のように 冷たく、寂しく、刑務所のような 雰囲気の部屋だった
真ん中には手術用のベッドみたいな 上にお父さんらしき人がシートを 被され横たわっていた。
青
僕は周りの警察官や病院の人に シートを剥がされ久しぶりに お父さんの顔をじっくり見た。
そこには手が異常なほど潰れて顔も原 型がほぼ無いくらいにぐちゃぐちゃな お父さんがいた。
僕は逆に泣いていた涙が引っ込み 頭が真っ白になってただただ潰れた お父さんの手を温めた。
周りの色んな人は暗い顔をしていて 泣いている人もいた。
お兄ちゃんは僕の前で泣いたことがなくて 初めは我慢していたけど次第にその部屋が お兄ちゃんの泣き声で埋まるくらい 大きな声で泣いていた。
警察の話によると居眠り運転のトラックに 引かれたらしい。
僕のお父さんは紫色のバッグを持っていて その中に身分証や僕や兄の入学式の写真などが 入っていたため僕の学校が分かったらし い
紫色のバッグ。
それは僕が小5の時お父さんにあげた 誕生日プレゼント まだ使っていたんだ。
お父さんになんて興味が無かったから てっきりもう捨てたのかと思った
お父さんは本当に僕とお兄ちゃんが 好きなんだと初めて感じた
青
青
今日の朝おはようも行ってきますも言えなかった。 最後に言った言葉なんてもう覚えてないくらい お父さんと話すことに興味がなかった。
大切な人程すぐに亡くなる
この言葉は本当だと思う 今ある生活が当たり前じゃない。
いつか糸のようにぷつっと切れて音もなく 気配もなくただただ今の生活の人の心と いろいろな感情が消えていく。
後悔する前に周りの人に毎日感謝を伝えて 1日を大切に生きる
そう決めた
お父さんが居なくなって約1ヶ月が経った
今日はお父さんが大好きだった海に来た
青
そんなのも覚えてないくらい前だった
青
青
青
今まで生きてきたなかで1番強く祈った
叶うはずなんてないのにッ、、w泣
紫
青
紫
こんな事あるはずない
居なくなったお父さんが 今ここに居るわけない
青
青
紫
青
紫
紫
紫
青
紫
紫
お父さんが僕にいっぱい話しかけてくれたのは 甘えん坊の僕のためだったんだ
青
青
青
紫
紫
青
なーく〜ん!!!
紫
紫
紫
青
青
紫
紫
お父さんが離れていく
最後に逢えて良かった、
橙
紫
橙
紫
橙
紫
紫
橙
橙
僕はお父さんに逢えて
俺は妻に逢えて
今
とても幸せです、ッ!!
END