瑞
この辺でいいかな、
瑞
ふー……
瑞
(なんで私、縈を行かせたんだろう)
瑞
(縈は優しいから、きっと引き留めれば行かなかったはずなのに)
瑞
……それが、嫌だったんだよなぁ
瑞
(だってそれじゃ、縈はそっちが気になって話できないし)
瑞
私じゃないんだよね…
あーあ、早く花火が始まってくれないかなぁ……
璆
いた
瑞
璆?
瑞
なんで璆がここに……
璆
いいとこ見つけたな
瑞
あ、うん…、
璆
悧襾といたんだけど、縈が来てさ
璆
ふたりで話したいって悧襾連れてっちゃった
瑞
……え
璆
そんでぼっちになった俺は瑞を見つけたんで来ました
瑞
…ちょっと待って
璆
ん?どーした?
瑞
縈は…、
瑞
璆のことが好きなんじゃなかったの……?
璆
はい?
璆
なんでそうなった??
瑞
だってさっき、待ち合わせのところで告白されてたじゃん
璆
は??
璆
されてねぇけど…
瑞
……じゃあ、縈は誰の事を好きって言ってたの?
璆
あー……
璆
えーっと…
瑞
……悧襾?
璆
ギクッ
瑞
なんで……
璆
……俺の憶測だけど
璆
悧襾は縈にまったくなびいてなかったろ?
璆
だから、珍しくて好きになったんだと思うぜ
瑞
そんな……
璆
…まー、瑞にもチャンスがないわけじゃないだろ
瑞
え…、?
璆
まだあいつら、付き合ってねーだろ?
瑞
そっか……
瑞
私、まだチャンスはあるんだ…!
璆
そ、
璆
まー頑張れよ!
瑞
ん、ありがと!
璆
いーえ
瑞
(そうじゃん!まだ付き合ってないもん、諦めなくていいんじゃん!)
瑞
……あ
璆
ん?
瑞
そういえば、璆の好きな人って誰?
璆
……え
瑞
縈が何か聞いた後に言ってたじゃん
瑞
あれ聞き取れなくてさ
瑞
何て言ってたの?
璆
あー…
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