テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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不良であり優等生の私はなんだか凄くモテるようで...

第3話 - 信頼、そして意地悪

2024年03月23日

#なんでも許せる人向け

#からぴち

折宮　楓

第三話です

Yuan

...乃彩...もう、大丈夫か？

Noa

...もう少し、このまま...

私は今、柚杏くんに抱きついている

何故かって？

...“付き合った“からである

Yuan

...なぁ、乃彩

Noa

...？

Yuan

放課後学校の事教えるって話...明日でもいいか？

Noa

うん...いいよ？

Noa

でも、なんでわざわざ...

Yuan

...こんな状態で行っても、
気まずいだけだろ

Yuan

月渚と桃華には、
どう伝えるんだ？

Noa

...普通に、伝えるよ

Yuan

普通に...って、全部言うのか？

Noa

うん...やばいかな...？

Yuan

...今後付き合っていく仲だし、本当なら言うのが普通なのかもしれないけど...

Yuan

俺なら、全部は言わねぇな...

Noa

...どんな感じで伝えよう...

Runa

乃彩さんっ！！

Eto

乃彩っ！！

Noa

...ほぇ？

柚杏くんに慰められている時に、月渚と桃華が走ってきた

Eto

はぁっ...はぁっ...もう、
探したんだよ...？

Runa

ずっと帰ってこなかったし...心配したんですよ...？

Noa

...ごめん

Eto

...もう一度、聞いてもいい？

Noa

...うん

Eto

...演じる、って...何？

Noa

...聞いても、
嫌いにならないでね

Eto

...

Noa

...中学生の頃の話なんだけど

〉ぐあっ！！

ごふっ！！〈

Noa(中学時代)

...弱い奴ばっかだなぁ！！

Noa(中学時代)

そんなんで私に勝てると
思ってたわけぇ？

Noa(中学時代)

残念でしたぁ、
私の方が数百倍強かったね〜

私は、誰にも負けない

放課後不良の奴らに呼ばれては喧嘩して、毎回私が一人で勝っていたぐらい力が強かった

でもそんな力でも、勝てないものはあった

Noa(中学時代)

がはっ...ぐぅっ...

男

...まだ諦めねぇのか？

Noa(中学時代)

うっせぇなぁ...私は...
強くなるって決めてんだよ！！

男

...どうせ無駄だ

Noa(中学時代)

私の何が分かるって言うんだ...黙ってろよ！！

ずっと、喧嘩ばかり

喧嘩ばかりだったけど、この人生も割と嫌いではなかった

でも...

先生

親御さんが、交通事故で
亡くなられました

Noa(中学時代)

...え？

突然、父が亡くなった

交通事故、だったらしい

急に職員室に呼び出されて、何を言われるかと思えばそれだった

Noa(中学時代)

あ...あ...

Noa(中学時代)

...ッ！！！！

気が付けば、私は職員室から逃げていた

廊下を走っている時も

病院への道を走っている時も

病棟の廊下を走っている時も

ずっと

Noa(中学時代)

う...あ...

ずっと

Noa(中学時代)

お父...さん...

ずっと

Noa(中学時代)

う...ぁああああ...っ...

頭が、割れるように痛くて

辛くて、苦しくて

病室で一人、泣いた

病院の先生が来ても、私は泣いていた

お母さんが来ても、私は泣いていた

私は...泣く中で一つ決意した

二度と...人を死なせない、と

Noa

私は...もう、誰にも
ﾀﾋんでほしくないんだ

Noa

だから...こうやって、
優等生を演じてまで、
誰かを助けるために...

Runa

...乃彩さん

Runa

それは、間違ってると思います

Noa

...え？

Runa

乃彩さんの考え方を否定する訳じゃないです、ただ...

Runa

人を助けたいなら、
別に優等生ぶらなくたっていいんじゃないですか？

Runa

世の中には不良でも優しい人なんて沢山います、
乃彩さんだってそうですよね？

Noa

...

Runa

月渚は乃彩さんの事、
優しい人だなって思ってます

Runa

人の事を大切にしてくれる、優しい心の持ち主だって

Noa

...何が...分かるの...

Runa

...？

Noa

出会って間もないのに...
私の何が分かるって言うの！？

Runa

...それは

Noa

初対面であんなに猫被って、今になってこんな事言って...普通なら、
幻滅するでしょ！？

Noa

なのに...なのに...！！

Runa

...分かってるつもりでは、
駄目ですか？

Noa

...！

Runa

確かに月渚と乃彩さんは
会って間もない、それは事実です

Runa

でも、ここで退いたら...
友達なんて言えないので

Noa

...友達...

Runa

そうです、月渚と乃彩さんは...お友達ですから！

月渚の笑顔は、ずるい

真っ直ぐで、素直な

明るい、和やかな笑顔

Noa

...

Eto

...月渚ってさ、
素敵な子なんだよ

Eto

誰とでもお喋り出来て、
どんな場面でも和ませてくれるムードメーカーなの

Eto

そんなムードメーカーと...
乃彩は今、“友達“なんだよ？

Eto

それってさ...

Eto

すっごく、最高じゃない？

Noa

...！！

...忘れていた、この感覚

友達が出来た時の、この感覚

心が暖まるような、そんな感覚

Noa

月渚...桃華...！！

私は、月渚と桃華に抱きつく

Noa

ごめんね...ありがと...！

Runa

えへへ...ずっと、
月渚たち友達ですからね！

Eto

うん...そうだね、月渚

Yuan

...良かったな、三人とも

Runa

それじゃ、月渚はこれで！

Eto

うん、また明日ね月渚

Noa

また明日！

Yuan

またな〜

Noa

...じゃあ、私も帰るね

Eto

うんっ、また明日ね

Yuan

俺も一緒に帰る

Noa

ふぇ？でも柚杏くんの家
あっちじゃ...

Yuan

...今日泊まるって言ったら、駄目か？(耳元

Noa

...！？///

Eto

...？どしたの乃彩？

Noa

あ、い、いや...

Yuan

んじゃ、またな〜

Eto

ん、じゃあね柚杏

Yuan

おう

Yuan

そんじゃ行こうぜ乃彩

Noa

う、うん...

私は、柚杏くんの手を握る

そして、指を絡ませる

Yuan

...ん？

Noa

...付き合ってるなら...
これで、いいでしょ...？//

Yuan

...そ、そうだな...//

Noa

...照れてんじゃんっ

Yuan

そっちも照れてんだろっ...

Eto

...絵になるなぁ、あの二人

Noa

...

Yuan

...

帰り道、私達はあまり喋っていない

お互い緊張してるのか、上手く喋れないのだ

Noa

あ、あの...

Yuan

...どした？

Noa

今日...ほんとに、泊まる...？

Yuan

...そのつもり、だけど...

Noa

そ、それならさ...今日...

Noa

...私と、一緒に寝る...？

Yuan

...ッ！？///

Noa

...柚杏？(急な呼び捨て

Yuan

ばっ...お前...っ！！

Yuan

(乃彩...それは
反則だろっ...！！)

Noa

(...やっば、これ普通に
めっちゃ恥ずいぃっ...！)

Noa

ねぇ...駄目？

Yuan

...わ、分かったよ...

Noa

...えへへ、ありがとっ

そう言って、私は笑顔を見せた

Yuan

...ほんと、可愛いよな...

Noa

...///

Yuan

...あ、今照れたろ

Noa

照れてないもんっ！！

Yuan

はいはい...照れてないね、
分かった分かった...w

Noa

も〜っ、柚杏の馬鹿ぁっ！///

Yuan

...

Yuan

(悪い気は...しないな)

...と言った感じですかね、今回は

Noa

皆見てくれてありがと〜

乃彩さんと柚杏くん、バチバチに恋し合ってますね

Noa

ラブラブ...的なね？

...羨ましい(小声)

Noa

ん？なんか言った？

いえ、何も言ってないですよ

それでは、また次回お会いしましょう

Noa

まったね〜

次回 ♥×30以上

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