俺たちだけの秘密

ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝｯ

何なんだろう、

なんか

もしかして、さくら、

正直に言っていいって、

何も、知らないくせに、

もう俺は誰にも言いたくないんだ

さくらだって、笑うんだろ、

バカにするんだろ、どうせ、

そんな目で見ないで、

『そんな恋してるだなんて可哀想』

って思ってる、

違うっ、違う違う

やめて、お願いだから

ｶﾞﾀﾝｯ

ﾀﾞｯ

せっかく、さくらが、

俺、なんて最低な、

ﾄﾞﾝｯ

『かにちゃんのライバル？？w』

ｸﾗｯ

目の前が…よくみえな、

あぁ、

この人は何でこんなにも優しくしてくれるのだろうか

俺よりもかわいいかにちゃんがいるのに、

なんで、なんで、

ﾖｼﾖｼｯ

俺より大きい手

こうやって慰められるのはいつぶりだろうか

安心して、つい涙がっ、

その日、俺はポケの隣でずっと泣いた

声が枯れるまでずっとずっと

想ってるポケの隣で

あんなに泣いたゆぺは初めて見た

きっと精神的にも疲れていたんだろう

まぁ、あいつらは加減を知らないからな、

心配だ

また無理をするんじゃないかって

俺はそう言って

君をその場で見送った