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主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
⚠️首絞めなどの描写
僕は管理されてる
呼吸管理
身体管理
思考管理
そう
全部
全部
でもこれは
罰なんかじゃない
ただの
愛
呼吸管理
最初におかしいと感じたのは
息を吸うタイミングも考えるようになってから
苦しい
とは違う
ただ、空気がそこにあっても
勝手に吸っちゃ駄目な気がした
赤
名前を呼ばれると胸が固くなる
赤
その質問は、 呼吸と同じくらい頻繁になっていった
青
曖昧に答えると
少しだけ間があく
赤
穏やかな声
赤
意味はわからないまま世界は暗くなる
赤
青
赤
青
赤
息が細くなる
数えようとした瞬間
数える余裕そのものが消える
赤
その声が聞こえる時だけ戻れる
そう
呼吸はいつからか音になってた
生きている証じゃない
正しいかどうかを測るための記録
吸う
はく
その間が少しでもずれると
赤
赤くんの声は静かだった
怒らない
だから、余計に混乱する
青
謝るのが正解かもわからない
ただ、言葉を出さないと何かが壊れそう
赤
首元に触れる指は驚くほど優しい
赤
赤
___外
その単語を聞いただけで胸がぎゅっとなる
青
掠れていた
自分の声
赤
分かっていると言われるたび
何も分かっていない自分がはっきりとする
壊れ始めたのはここら辺だ
呼吸を意識しすぎて
何も考えないようにして
それでも体は勝手に覚えてる
次に壊れたのは光。
カーテンの端がほんの少しだけ揺れた
風でも偶然でもない
ただの隙間
白い、静かな光
赤
背後から聞こえる彼の声
心臓が音をたてて落ちるような気がした
青
否定しようとしたけど
やめた
もう、嘘は意味を持たない
赤
カーテンは閉められる
何故この部屋に窓を置いているんだろ
あぁ、
壊すためか
赤
距離ちか、
赤
赤
怒りはない
ただ残念そうな声
青
青
僕はそう答えた
驚くほど自然に
青
言葉にしようとして止まる
理由を説明すること自体が
理由を説明すること自体が
「外」を思い出すから
赤
あぁ、正解だった、
赤くんは満足そうにうなずく
赤
赤
少し間をおいて結論を出す
赤
その言葉は愛なのか
赤
赤
淡々と
赤
赤
赤
もう僕は抵抗しなかった
怖くなかったわけじゃない
ただ
楽になれる気がした
それから沈黙が怖くなった
何もおきない時間
確認されない呼吸
放置されてる感覚
___早くしてほしい
その考えが浮かぶようになった
あれ、
僕
壊れてってるんだ
青
自分から呼んだ
赤
青
声が震える
青
一瞬の沈黙
それから深く息を吐く音
赤
あ、声が優しい
赤
胸が軽くなった気がした
正解なんだ
これで
いいんだね
それから考えなくなった
苦しくなったら頼めばいい
呼吸が乱れたら頼めばいい
赤
青
赤
青
赤
赤
青
偉いんだ
当ってるんだ
ある日夢を見た
外の夢
空があって
音があって
誰かが僕の名前を呼んでいる
ずっとここにいたいと
思ってしまった
目が覚めた時
不思議と涙が溢れていた
赤
逃げられない
青
答えるしかない
青
赤
赤
あ、声低い
赤
額を寄せられる
怖い
赤
青
正直に言った
青
彼は安心したように微笑む
赤
赤
終わるんだ
__それでいい
____それしかいらない
抱きしめられながら
僕は最後まで抵抗しなかった
呼吸も
光も
夢も
全部渡したから
感覚が残っていたのは
首のあたりに
赤くんの冷たい手の温度だけ
それが
優しく
重く
僕の首を
絞めていた
それだけ
残り少ない呼吸の中で考えた
今思えば全部
付線回収だったんだ
光
カーテンの隙間
ほんの一筋
胸がざわついて
すぐに言った
「光、見ちゃいました」
あれも
最初から
報告だった
見ちゃ駄目だったんじゃない
言わなきゃ行けなかっただけ
お仕置き
暗転。
戻る
「おかえり」
その言葉を聞くたびに
安心する
あれはお仕置きなんかじゃない
あれは、
戻るための道だった
依存
自分から頼んだこと
「…して」
言葉にするのが怖くて
でも、言った時全部が楽になった
___あぁ
自分で選んだんだ
選ばされたんじゃない
それしか
選べなかった
夢
外の夢
懐かしくて
怖くて
でも話したら楽になれると思った
「外の夢、見ました」
あれは
自分をまだ保とうとした確認だった
まだ
外があるかどうかの
時間
時計がない理由も今なら分かる気がする
時間が進むと
戻れなくなるから
待つと
外を思い出すから
ここには
今しか要らなかった
恐怖
最初ここに連れてこられた時感じた
恐怖
鍵を閉められた恐怖
初めてお仕置きされた
恐怖
逆らえないと感じた
恐怖
全部が一本の線に繋がる
呼吸