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43
ライ
21
雪村 麻耶🦇🩷 。🦅🖤
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第二話
『狐の隠し事』
START
髙地
髙地
新しい席に着くなり、机に突っ伏してガチで嫌そうな顔をしているのは髙地
ジェシー
ジェシーは184cmの巨体を小さく丸めながら、嬉しそうに髙地の肩をバシバシ叩いている
早くも髙地のHPが削られ始めていた
その後ろの席では、慎太郎と樹が並んでいる
慎太郎
樹
慎太郎がノートの端に落書きをしているのを、樹がシャープペンで小突いて止める
ここはいつも通りの安定した距離感だ
そして、窓際の一番後ろの席
ここだけは、周囲の人間が話しかけづらい独特の静けさが漂っていた
大我
大我が、頬杖をついたまま隣の北斗のブレザーの袖をツンツンと引っ張る
北斗
北斗は前を向いたまま、低いトーンでボソッと返す
メガネの奥の目はしっかり黒板を追っている
大我
北斗
北斗
北斗のツッコミも虚しく、大我はとうとう限界が来たように机に両腕を枕にして突っ伏してしまった
完全に寝る体勢だ
北斗
北斗が小さくため息をついて黒板に目を戻した、その時だった
スウ...スウ...と規則正しい寝息が聞こえ始めたかと思うと、大我の綺麗な黒髪の間から、白銀の狐の耳がピコッ、ピコッと2つ、完全に飛び出してしまった
気持ちよさそうにピクピクと動いている
北斗
北斗は一瞬で背筋が凍りついた
隣の席だからこそ、その真っ白でモフモフした耳が嫌でも目に入る
先生
前の方から先生の声が響く
幸い、先生は前の席の樹と慎太郎を注意するのに必死で、一番後ろの窓際までは見ていない
北斗は慌てて自分の体を大我の方へ少し傾け、クラスメイトの視線から大我の頭を隠すように壁を作った
そして、自分の黒狐の影の妖力を少しだけ使い、大我の机の周りだけ光を遮るように影を落とす
北斗
北斗は前を向いたまま、大我の机の下で、ブレザーの裾を強めに引っ張った
大我
大我がうっすらと目を開け、頭をさする
その瞬間、妖力が元に戻り、白い耳がすっと髪の中に消えていった
北斗
大我
大我はまだ眠そうに目をこすりながら、ふふっと小さく笑う
北斗は「別に」とぶっきらぼうに言いながら、自分のノートを大我の机の方へ少しだけずらしてやった
大我はそれに気づくと、満足そうに北斗のシャーペンの芯ケースを勝手にいじり始めた
髙地
その頃、前の方の席では、髙地が必死に低い声で念じ、座敷童子の力でジェシーの妖力を抑え込もうとしていた
ジェシーはガチで熟睡しており、背中のあたりがうっすら黒いモヤで揺れている
それを見つけた樹が、すかさず鎌鼬の微風を操作してジェシーのブレザーの裾をパタパタと揺らし、クラスメイトの視線を器用に逸らしていた
北斗
ノートの端で大我が勝手に自分の芯ケースを開けているのを見ながら、北斗はもう一度小さくため息をつく
人間のフリをして授業を受けるだけでも、この6人が並ぶと、妖力と身内だけのワチャワチャした空気が絶え間なく飛び交うのだった
♡ 💬 待 っ て ま す ⌒ ♪
コメント
2件
面白いです。
ああー、これ良かったわ!大我の耳がピコッと出ちゃうところ、もう最高にかわいい。北斗が咄嗟に影で隠してあげるコンビネーション、もうずるいでしょ。しかも前の席では高地がジェシーの羽を隠そうと必死になってて、みんなでフォローし合ってるのがたまらない。「人前で正体バラすな」っていう緊張感と、でも仲間内の距離感がめっちゃ温かいのよ。全員の連携プレーが自然で笑ったわ。続き読みたい🔥