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【LINE309】あなたの子絵画コンクールで入賞できるはずがない!とイチャモンを付けまくる

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【LINE309】あなたの子絵画コンクールで入賞できるはずがない!とイチャモンを付けまくる

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2023年02月09日

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カオリ

ちょっとカオリさん!?どういうことなの?

アユミ

はい!急にどうしたんですか?

カオリ

どうしたじゃないわよ!見たんでしょ?

カオリ

今日発表された絵画コンクールの結果よ!

アユミ

はい、それがどうかしたんですか?

カオリ

あなたの所のお子さんが入賞したみたいじゃない

アユミ

あっはい、ありがとうございます

カオリ

はぁ?

カオリ

ありがとうございますですって?

カオリ

何?嫌味?信じられない!

アユミ

えっ?

カオリ

あなたみたいな平凡でどうでもいい所の子が賞なんかとってたら困るのよ

カオリ

わかってるの?

カオリ

こっちは死活問題なのよ!?

カオリ

うちの子はね、私立の名門中学校に入るために必死なのよ?

カオリ

こんなことで推奨点を削られたらたまったもんじゃないの

カオリ

どうせあなたの子なんてどこの馬の骨が行くかわからないような平凡な中学校に行くんでしょ?

カオリ

迷惑も甚だしいわ!

アユミ

そんなことを言われても...

アユミ

賞は取ってしまったものはしょうがないし...

アユミ

第一、私の子供がどの学校に行こうが勝手じゃないですか

カオリ

あーはいはい

カオリ

これだから困るのよね、先のことも考えられないような能もない家庭は

アユミ

はい?

カオリ

あなたみたいな家庭とは違うのようちは

カオリ

あなた考えたことある?中学校も卒業して、その後の高校、大学のこととかを

アユミ

...そこまではまだ

カオリ

ま、そんな感じでしょうね、お宅は

カオリ

うちはもうそこまで考えているのよ

カオリ

うちの子は賢いし、センスもすごいから

カオリ

もっとも、あなたのところが遅れすぎてるだけなんだけどね(笑)

アユミ

なんでそこまで言われないといけないんですか!

カオリ

本当のことでしょ?

カオリ

たいして勉強もできない

カオリ

一般教養も身に着けてない子の癖に

カオリ

今回の賞も何かの間違いだったんじゃないの?(笑)

カオリ

いえ、間違いじゃない方がおかしいわ!

アユミ

何言いだすんですか!

アユミ

自分の子も...昔から絵を描くのは好きでしたし

アユミ

今回の絵だって真剣に描いてましたし...

カオリ

だからなによ、しょうもない過大評価ね

カオリ

賞も表彰式も今すぐ降りるべきね

アユミ

は?

カオリ

は?って何よ 何とぼけたふりしてるの?

カオリ

アンタの子供みたいなのが賞を取れるわけないって言ってるのよ!

カオリ

早く降りなさい 次こんな生意気なことがあったら許さないから

アユミ

ちょっと!いくら何でもひどいですよ!

~表彰式の日の放課後~

ケイ

お母さん

ケイ

今から帰るんだけど

ケイ

バスが雪のせいで遅れるみたい

アユミ

わかったわ、ゆっくりでいいからね

アユミ

今日が表彰式なんだっけ?

アユミ

どうだった?緊張した?

ケイ

うん...そのことなんだけどね

アユミ

どうかしたの?

ケイ

なんか、違かったみたい

アユミ

違う?何が?

ケイ

よくわからないけど、描いた絵は賞じゃなかったみたい

ケイ

だから表彰式も何もしなかった...

ケイ

先生とかも慌ててたりしてたけど、よくわかんなかった...

ケイ

ホントに僕 賞をとってたのかな?

アユミ

...わからないけど

アユミ

賞状とかは後で来るかもしれないし

アユミ

今日に間に合わなかっただけなんじゃないかな...?

ケイ

んー

ケイ

だといいけど

アユミ

大変だったね

アユミ

帰るのも焦んないでいいからね

~その日の夜~

カオリ

表彰式、なくなったらしいわね?

カオリ

だから言ったでしょ?

カオリ

あなたの子なんかが賞取れるはずがないって

カオリ

何を夢見ていたのかしら?(笑)

アユミ

カオリさん、あなたが何かしたんですか?

カオリ

あら?なーんにもしてないわよ

カオリ

でも電話はしたわね、コンクールの主催本部にはね

カオリ

本当に今日の表彰があってるのか確認してくださいって!

カオリ

そしたら一応確認しますって言った後に

カオリ

「ご協力ありがとうございます」って言ったのよ!

カオリ

いや~私ったら本当にいいことしたわ~

アユミ

そう、でしたか…

カオリ

無様ね

カオリ

これに懲りたらもうあんな生意気じみたことはしないことね!

カオリ

あっはははははは!

~翌日~

カオリ

こんにちは、ご機嫌いかがかしら?

カオリ

昨日は残念だったわねぇ♪

カオリ

私としてはいい気味だけど(笑)

カオリ

今日の朝、他のお母さま方とも話したのよね~今回の事

カオリ

みーんなであなたのことを笑ってたわ(笑)

カオリ

中にはあなたもお子さんもなんかズルでもしてバレたんじゃないか?って話になったわよ(笑)

アユミ

そんなことしてません!

アユミ

根も葉もないことを言わないでくださいよ!

カオリ

あら?でもそう疑われてもしょうがないんじゃないの?

カオリ

賞を取った取ってないを向こうが間違えるわけないじゃない(笑)

カオリ

あんなことが起きたらあなたたちが不正をしたって思われてもおかしくないでしょ?

カオリ

それとも何?不正をしてない証拠でもあるの?なら出しなさいよ(笑)

アユミ

そんなこと言われても困りますけど...

カオリ

あっそう、なら何も文句言えないじゃない

カオリ

こんな程度の論理的な話も分からないの?

カオリ

飽きれたわ、とんだバカな人たちね(笑)

カオリ

あなたの子供の頭もたかが知れてるわ(笑)

アユミ

子供をバカにしないでくださいよ!

カオリ

本当のことを言ったら怒るのね

カオリ

他のお母さま方にも言っておくわ、そういう親子だったってね♪

~翌日~

カクオ

こんにちは、ケイくんのお母さん

カクオ

先日の表彰式は残念でしたね…

カクオ

学校でもケイくん、とてもがっかりしていた様子でした...

アユミ

こんにちは、先生...

アユミ

確かに息子にとってもすごいショックだったと思います...

カクオ

すいませんでした...

アユミ

いえいえ!先生は全く悪くありませんので...

アユミ

ケイは、その後からかわれたりしてましたか...?

カクオ

いえ、そういった様子はなく、むしろ励まされていましたよ

アユミ

あぁ、よかったです

アユミ

それが心配で...

アユミ

それにしても、こんなことってあるんですね

アユミ

一度取って、新聞にも掲載された賞の取り消しなんて...

カクオ

実際、賞の取り消しなんて滅多にあるものではありませんし

カクオ

決してあっていいものではありません...

アユミ

ですよね...

カクオ

で、それを踏まえて連絡することなのですが...

アユミ

はい…?

カクオ

その賞についての連絡でした

カクオ

ちょっと、今回のことは明日まで内緒で...

アユミ

はぁ...

~翌日~

カオリ

こんばんは、アユミさん♪

アユミ

はい、こんばんは

カオリ

知ってるかしら?今日緊急で3人の表彰式があるって事

アユミ

はい、知ってますよ

カオリ

私今ね、それを見に行ってるの

カオリ

なんでも前の表彰式で表彰していなかった子がいたんですって

アユミ

確かにそんな話は聞きましたね

カオリ

にしてもホント無様ねあなた(笑)

カオリ

ま、一瞬でもいい気分になって、得はしたんじゃないの?

アユミ

そうかもですね

カオリ

何その冷たい態度、負け惜しみ?(笑)

カオリ

ま、学も金もない人たちは負け惜しみをすることしかできないからね~♪

アユミ

そうかもですね

カオリ

体育館についたわ、もうやっているみたいね

カオリ

今回の表彰もきっとあれね、うちの子の表彰漏れがあったからしたに違いないわ!

カオリ

カメラも持ってきてるし、いつでも取れるわ!

カオリ

残念ね~あなたにも見せてあげたかったわ♪

カオリ

あなたは来ないの?アユミさん(笑)

アユミ

行こうとは思ってるんですけどねぇ

アユミ

いまちょっと市役所の用事が終わらなくて...

アユミ

代わりに近所のおばさんにお願いしてるの

カオリ

どういうこと?

カオリ

まあいいわ…

カオリ

あ、表彰が始まったわ!

カオリ

まずは...あぁなるほど

カオリ

表彰式に欠席だった子がいたから改めてやっているわけね

カオリ

スポーツの大会らしいわ

カオリ

バトミントンと、剣道...ふーん、うちの子にもやらせようかしら

カオリ

あ!

カオリ

聞いて!すごいわよ!

アユミ

何がですか?

カオリ

校長先生が最後の表彰前にお話ししてるのよ!

カオリ

「先日の表彰式ですが、あるコンクール表彰にて重大なミスがありました」

カオリ

「簡単に言うと、賞の誤った発表による手違いでした」

カオリ

「最後に、その子を改めて表彰します!」

カオリ

「盛大に歓迎を!」ですって!

アユミ

すごいですねぇ…

カオリ

うちの子の表彰に違いないわ!

カオリ

キャーーー!!絵画コンクール「金賞」ですって!!

アユミ

「金賞」なんてすごいですねー

アユミ

私も見たかったわ、その表彰式

カオリ

へ?

カオリ

な、なんで??どういうこと?何が起こっているの...??

アユミ

どうしました?

カオリ

あなたの子供が表彰されてる…

アユミ

そうなんですよ

アユミ

私も聞いた時はびっくりしちゃいましたよ笑

カオリ

どういうことよ!

アユミ

確かにケイは入賞ではなかったんですよ

アユミ

正しくは「金賞」だったんです

カオリ

そんな、そんなはずあるわけないじゃない!!

カオリ

き、金賞!?アンタの子供ごときが!?

アユミ

ちなみに、この間違いに気づいた原因はカオリさんの電話らしいですよ?

カオリ

へ?

アユミ

カオリさんの指摘を受けて、改めて調べると「金賞」だった作品が入賞に入ってたらしく

アユミ

これも全部カオリさんのおかげね、ありがとうございました♪

カオリ

ぐ...ぐっ...!!

アユミ

何なら日曜日の昨日、コンクール主催の協会の代表の方が家に来たんです

アユミ

最初すごい車がうちに泊まったから何事!?って思ったら

アユミ

今回のコンクールの誤発表の謝罪に来たんですって

アユミ

私とケイに交互に深々とお辞儀をするんですもん、私があわあわしちゃいました(笑)

カオリ

ふざけないで!!こんな話あるわけがないわ!!

カオリ

不正よ!何かあるに違いないわ!

アユミ

あっ!今おばさんから動画が届いた!

アユミ

ケイが体くらい大きなトロフィーもってる

アユミ

賞状も持って、すっごくうれしそう!

アユミ

おばさんからも「いつかあの子は大物になるよ!」だって(笑)

カオリ

ぐぅうぅぅ~~~~~!!!!

アユミ

そういえば、カオリさん謝ることがあるんじゃないの?

カオリ

な、なにをよ

アユミ

散々他の保護者にも根拠のない悪評を流したみたいじゃない

アユミ

どうしてくれるの?

カオリ

そ、それは...

アユミ

今すぐ誤って、私とケイに

カオリ

何で謝らなくちゃいけないのよ!

カオリ

不正した根拠をあの時アンタは否定しなかったくせに!!

アユミ

でも私が不正した証拠もなしに悪評を広めたのはあなたでしょ?

アユミ

謝るなんて当然じゃないの、そんなこともわからないの?

カオリ

謝る!?そんなの私のプライドが許さないわ!!

カオリ

なんでアンタらみたいな馬鹿共のために頭を下げないといけないのよ!

アユミ

もう相談しましたからね、今回のカオリさんの行動に関しては 学校にね

カオリ

へ?

アユミ

あなたが常日頃していた迷惑行為はぜーんぶ話しました

アユミ

それもちょうどコンクール主催の代表さんが来たときにね

アユミ

代表の方も「これはひどい!」って怒ってたわ

アユミ

しかもその代表さん、カオリさんがよく口にしていた名門中学校の校長先生もしてるんですって

カオリ

いや...そんな...

カオリ

ひどいわ!!よくもそんなことができるわね!!

アユミ

あら?本当の事なら話していいって、カオリさんも言っていたじゃないの

アユミ

まぁ今回の事があなたのお子さんの受験にどう響くかは分かりませんけどね

アユミ

あ!おばさんから、表彰式は終わったですって!

アユミ

じゃ、私も今市役所の用事が終ったので失礼しますね

カオリ

待ちなさい!!悪かったわ!!この私が許してやるって言ってんのよ!?

カオリ

アンタたちバカ親子の分際で!!呪ってやるわ!!

後日談

アユミ

受験シーズンも終わりましたが、結局カオリさんの子は受験には落ちたそうです

アユミ

そうするとカオリさんの両親に彼女は怒られたそうで、本人も大泣き

アユミ

その後元々の仲の悪さと今回のこともあり夫に見限られ離婚したそうです

アユミ

ケイはその後なんとコンクール主催代表兼校長先生からの推薦を受け名門中学校に入学!

アユミ

忙しいですが、日々充実した学校生活を送ってるとのことです!

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