この作品はいかがでしたか?
302
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大切な人が もうすぐ消えるとしたら
あなたはそのビデオに何を残しますか?
〇〇
テヒョン
〇〇
〇〇
テヒョン
〇〇
このビデオに何を残す?
そう言ってビデオを出した
テヒョン
〇〇
テヒョン
〇〇
テヒョン
テヒョン
〇〇
テヒョン
〇〇
〇〇
〇〇
テヒョン
〇〇
テヒョン
〇〇
テヒョン
テヒョン
〇〇
立ち上がった瞬間
お腹に激痛が走った
〇〇
テヒョン
〇〇
テヒョン
〇〇
テヒョン
テヒョン
〇〇
〇〇
テヒョン
〇〇
最近お腹に激痛をおぼえた
〇〇
〇〇
翌日テヒョンに病院に 連れていってもらった
テヒョン
〇〇
〇〇
テヒョン
〇〇
私は自分のお腹をさすった
〇〇
私は浮かれていた
「〇〇さーん!」
〇〇
テヒョン
〇〇
テヒョン
テヒョン
〇〇
〇〇
テヒョン
〇〇
テヒョン
〇〇
回想
〇〇
医者
医者
〇〇
〇〇
医者
〇〇
〇〇
医者
医者
医者
1年でしょう
〇〇
〇〇
テヒョン
〇〇
テヒョン
テヒョン
〇〇
〇〇
テヒョン
テヒョンに早く言わないとね
でもテヒョンの顔を見る度に
言葉が喉に詰まる
どう思うのかなんて分かりきってるから
グク
〇〇
グク
ジョングクは私の幼なじみ
彼に癌のことを話した
グク
〇〇
グク
〇〇
〇〇
グク
〇〇
〇〇
グク
〇〇
グク
〇〇
〇〇
〇〇
グク
テヒョン
〇〇
〇〇
テヒョン
〇〇
テヒョン
グク
グク
テヒョン
〇〇
〇〇
〇〇
私は"グク"の腕を引っ張った
テヒョン
〇〇
テヒョン
〇〇
グク
〇〇
〇〇
グク
〇〇
〇〇
〇〇
グクの回想
高校生の時
グク
シュート
〇〇
グク
〇〇
グク
〇〇
グク
〇〇
〇〇
グク
〇〇
グク
〇〇
グク
〇〇
グク
〇〇
〇〇
〇〇
〇〇
〇〇
グク
〇〇
〇〇
〇〇
〇〇
〇〇
グク
グク
〇〇
グク
〇〇
グク
テヒョン
観覧車を指さした
グク
〇〇
〇〇
グク
〇〇
グク
テヒョン
観覧車の中
〇〇
テヒョン
〇〇
テヒョン
〇〇
テヒョン
〇〇
〇〇
テヒョン
〇〇
テヒョン
〇〇
テヒョン
私は静かに深呼吸をした
〇〇
テヒョン
テヒョンは目を瞑っていた
〇〇
テヒョン
〇〇
テヒョン
〇〇
〇〇
テヒョン
〇〇
テヒョン
テヒョン
〇〇
〇〇
〇〇
テヒョン
テヒョン
〇〇
急に息が詰まった
テヒョン
気づくと私は息を殺して泣いていた
必死に涙をふいた
でも追いつけないくらい涙が溢れた
〇〇
〇〇
テヒョン
テヒョン
テヒョンは静かに泣いていた
テヒョン
〇〇
目をそっとあけた
テヒョン
テヒョン
テヒョン
〇〇
〇〇
テヒョン
テヒョン
〇〇
それと同時にまた右目から涙が1粒出た
テヒョン
〇〇が出ていってから何日かが経った
あれから俺は〇〇を気にかけずにした
あの電話が来るまでは
テヒョン
不在着信
テヒョン
テヒョン
グク
テヒョン
グク
テヒョン
グク
テヒョン
テヒョン
グク
グクが頭を深く下げた
テヒョン
テヒョン
テヒョン
グク
テヒョン
テヒョン
グク
テヒョン
グク
全てを話した
テヒョン
テヒョン
テヒョン
グク
テヒョン
テヒョン
テヒョン
グク
テヒョン
テヒョン
テヒョン
グク
〇〇
友達とわかれた後
テヒョン
〇〇
テヒョン
〇〇
〇〇
手を掴んだ
〇〇
テヒョン
〇〇
テヒョン
〇〇
〇〇
テヒョン
テヒョン
〇〇
〇〇
〇〇
テヒョン
〇〇
テヒョン
〇〇
テヒョン
〇〇
テヒョン
テヒョン
〇〇
テヒョン
テヒョン
テヒョン
〇〇
テヒョン
〇〇
テヒョン
〇〇
テヒョン
〇〇
〇〇
気づくと私はずっと泣いていた
テヒョンが私を抱きしめて頭を撫でた
テヒョン
テヒョン
あの日からまた元通りになった
そして毎日テヒョンはビデオで 私を撮るようになった
〇〇
テヒョン
〇〇
テヒョン
テヒョンがカメラを止めた
〇〇
テヒョンは笑顔で泣いていた
〇〇
テヒョン
テヒョン
〇〇
テヒョン
私は腕を広げた
〇〇
そして抱きしめた
〇〇
〇〇
〇〇
君はそう言うけど
本当は強がってたって知ってた
数ヶ月経った頃
〇〇の体調が急変した
毎日血を吐いて 髪の毛も抜けてきた
それと同時に〇〇の俺への対応も 変わった
テヒョン
テヒョン
〇〇
俺の方を向かなくなった
テヒョン
テヒョン
〇〇
テヒョン
テヒョン
〇〇
テヒョン
テヒョン
テヒョン
テヒョン
テヒョン
俺はつい荷物を床に投げつけて 走った
〇〇
それから自分家でしばらく寝落ちした
テヒョン
こんなに眠れたのは久しぶり かもしれない
いっその事……
そんなことを考えてしまう
・・・
テヒョン
俺は布団を投げてすぐに走った
1番大切な人を傷つけてしまった
看護師達
看護師達
看護師達
看護師達
テヒョン
医者
〇〇
〇〇
医者
〇〇
医者
〇〇
〇〇
〇〇
〇〇
医者
〇〇
私生きたい
医者
医者
医者
テヒョン
〇〇
〇〇
〇〇
テヒョンが私を後ろから抱きしめた
〇〇
テヒョン
〇〇
テヒョン
テヒョン
テヒョン
テヒョン
テヒョン
〇〇
テヒョン
〇〇
〇〇
〇〇
〇〇はずっと顔を見せなかった
でも俺は気づいていた
声を震るわせて泣いていた
〇〇
〇〇
テヒョン
〇〇
入院してから初めて俺に顔を向けた
〇〇
〇〇
〇〇
俺は気づくと涙が出ていた
久しぶりに見た
顔は以前と比べてやせ細って
顔色が悪かった
でも可愛いのは変わりはなかった
〇〇の頬をそっと触った
テヒョン
〇〇
俺は〇〇の背中を優しくさすった
テヒョン
〇〇
日に日に〇〇は元気が無くなる
テヒョン
〇〇
テヒョン
〇〇
テヒョン
テヒョンはビデオを渡した
〇〇
テヒョン
俺は〇〇の横に座った
花見の私
クリスマスの私
ハロウィンの私
私の誕生日の私
テヒョンの誕生日の私
ご飯食べてる私
プールに入る私
映画を見る私
高校の私
365日の私が全て映っていた
テヒョン
〇〇
テヒョン
〇〇は息を殺して泣いていた
テヒョン
〇〇
テヒョン
〇〇
テヒョン
〇〇
テヒョン
〇〇
〇〇はそっとテヒョンを抱きしめた
〇〇
テヒョン
〇〇
テヒョン
〇〇
テヒョン
テヒョン
〇〇
テヒョン
〇〇
テヒョン
〇〇
〇〇
テヒョン
テヒョンは強く強く苦しいくらいに 私を抱きしめた
テヒョン
〇〇
〇〇
〇〇
きっと〇〇の本音は違う
俺は分かっていた
テヒョン
〇〇
テヒョン
〇〇が痛み始めた
〇〇
テヒョン
〇〇
雪を当てた
テヒョン
投げ返した
〇〇
テヒョン
テヒョン
〇〇
テヒョンは雪の上に倒れた
〇〇
テヒョン
〇〇
〇〇
テヒョン
〇〇
テヒョン
〇〇
テヒョン
〇〇
〇〇
テヒョン
走って抱きしめた
〇〇
テヒョン
〇〇
テヒョン
俺はいつの間にか眠っていた
テヒョン
彼女は静かに寝ていた
テヒョン
医者
テヒョン
医者
もう長くは無い
もしかしたら明日がその時かもしれない
そう医者に言われた
テヒョン
俺は泣きながら彼女の手を強く握った
テヒョン
彼女の頭を優しく撫でる俺の手は 震えていた
テヒョン
ただただ明日が怖くて
1番怖いのは〇〇なはずなのに
〇〇
テヒョン
テヒョン
〇〇
〇〇
さっきよりも弱ってるのが分かる
テヒョン
テヒョン
テヒョン
テヒョンは泣きじゃくった
私はテヒョンの頬に触れた
〇〇
〇〇
テヒョン
テヒョン
テヒョン
〇〇
〇〇
〇〇
テヒョン
〇〇
テヒョン
〇〇
〇〇
テヒョン
〇〇
テヒョン、私ね
本当はテヒョンの 泣き顔が見たくなかったの
だから別れたいって言ったんだよ
テヒョン
テヒョン
もう痛みも感じないんだよ
なんかね 身体が軽くなっていくの
でも軽くなると同時にテヒョンが 視界から消えていくの…
やだ……
離れたくない……
テヒョン___
〇〇
初めて俺に声をかけてくれたその子は
テヒョン
明るくて表せないくらい綺麗な子だった
その時初めてこの子に一目惚れした
〇〇
テヒョン
それから同棲して、
喧嘩も沢山した
〇〇
映画観て泣いたりもしたっけ
たくさんありすぎて分からないや
〇〇
〇〇
笑うこともしたし
〇〇
テヒョン
…なこともした
手も繋いだし
抱きしめあったりもした
とにかくこの子と居ると毎日が 幸せで溢れてた
〇〇
誕生日も祝いあったし
旅行も沢山行った
ほんとに毎日が楽しかった
なのにどうして
どうして
俺を置いていくんだ
テヒョン
俺はもう力が入らなかった
テヒョン
テヒョン
テヒョン
俺は彼女の寝顔をしばらく見つめた
そして頬に触れた
テヒョン
テヒョン
〇〇
テヒョン
明らかに〇〇の声だった
でも顔を上げた時にはもう居ない
会いたい
ただ〇〇に逢いたい
目を覚ますと自分家の浴室だった
テヒョン
ガチャ
〇〇
〇〇
テヒョン
テヒョン
〇〇の髪を乾かしていた
テヒョン
〇〇
テヒョン
ドライヤーを止めた
すると〇〇は俺にキスをした
〇〇
テヒョン
〇〇
テヒョン
テヒョン
〇〇
テヒョン
〇〇
〇〇
テヒョン
俺たちは自分の"遺影"の前に座った
〇〇
テヒョン
心電図の危険アラームが鳴り響いた
医者
看護師達
ある日交通事故で運ばれてきた
歩行者に大型トラックが追突だと。
その事故は酷いものだった
医者
テヒョン
医者
医者
医者の手をギュッと掴んだ
医者
医者
テヒョン
医者
耳を近づけた
テヒョン
テヒョン
テヒョン
テヒョンの目には涙が溜まっていた
テヒョン
テヒョン
医者
医者
医者
テヒョン
テヒョン
テヒョン
テヒョン
テヒョンは自ら自分についている線を 引きちぎった
医者
テヒョン
医者を掴んだテヒョンの手は ゆっくりと下に降りていった
そして 28歳の生涯を終えた
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