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最期はそのビデオに

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最期はそのビデオに

1 - 大切な人がもうすぐ消えるとしたら

♥

302

2024年03月15日

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大切な人が もうすぐ消えるとしたら

あなたはそのビデオに何を残しますか?

〇〇

いや〜いい映画だったね!

テヒョン

〇〇後半ほぼ泣いてたじゃん笑笑

〇〇

もう泣きすぎて
画面見えてなかったもん笑

〇〇

あ、ねぇねぇ

テヒョン

んー?

〇〇

もし私があの映画みたいに
最期の運命だとしたら

このビデオに何を残す?

そう言ってビデオを出した

テヒョン

…やめよう

〇〇

え?

テヒョン

〇〇が最期になるとか俺嫌だ

〇〇

いや、私冗談で、

テヒョン

冗談でも嫌だよ俺

テヒョン

考えたくない

〇〇

…ごめん

テヒョン

てかそれ俺のビデオ!

〇〇

えへへへいいでしょ

〇〇

テヒョンの部屋から出てきたんだぁ!

〇〇

私の写真たくさんだね

テヒョン

も〜見るなよ!

〇〇

私幸せそうだった

テヒョン

え?

〇〇

なんでもない笑

テヒョン

お風呂入って来なよ

テヒョン

今暖かいよ

〇〇

そうするね

立ち上がった瞬間

お腹に激痛が走った

〇〇

痛…

テヒョン

〇〇?

〇〇

いったぁ…

テヒョン

どうしたの?大丈夫?

〇〇

あ、うん平気平気笑

テヒョン

最近ずっとお腹痛がってるよね?

テヒョン

ほんとに大丈夫?

〇〇

これくらい平気だよ笑

〇〇

さっお風呂入ろーっと

テヒョン

……

〇〇

いててて…

最近お腹に激痛をおぼえた

〇〇

時々ふらついちゃうしね…

〇〇

一応病院行かないと

翌日テヒョンに病院に 連れていってもらった

テヒョン

ここで大丈夫?

〇〇

うん!仕事前にごめんね

〇〇

ありがとう行ってらっしゃい!

テヒョン

行ってきます^^

〇〇

妊婦さん沢山居るな〜。

私は自分のお腹をさすった

〇〇

もしかしたりして…ね笑

私は浮かれていた

「〇〇さーん!」

〇〇

あ、呼ばれた

テヒョン

〇〇おかえり!

〇〇

ただいま

テヒョン

どうしたの?元気無いね

テヒョン

病院は?お腹大丈夫だった?

〇〇

うん!もう全く平気だってさ笑

〇〇

心配かけてごめんね?

テヒョン

良かった〜笑

〇〇

さ、お風呂入ってくる〜!

テヒョン

うん!

〇〇

……泣

回想

〇〇

え?あの言ってる意味が…笑

医者

癌です

医者

〇〇さんはステージIVの癌です

〇〇

え…?

〇〇

もう…手遅れなんですか?

医者

……残念ながら

〇〇

後どれくらい生きられますか?

〇〇

わ、私やり残してること
沢山あるんです!!

医者

落ち着いてください

医者

お気持ちは分かります

医者

もって後

1年でしょう

〇〇

テヒョンとばいばいなんてやだよ…泣

〇〇

遅くなってごめんね笑

テヒョン

う.

〇〇

テヒョン?

テヒョン

なんか目赤くない?

テヒョン

大丈夫?

〇〇

あー!目擦りすぎたのかな?笑

〇〇

最近花粉凄いじゃん?笑

テヒョン

…だね

テヒョンに早く言わないとね

でもテヒョンの顔を見る度に

言葉が喉に詰まる

どう思うのかなんて分かりきってるから

グク

え…ほんとに言ってんの?

〇〇

へへ…

グク

笑い事じゃないよ〇〇

ジョングクは私の幼なじみ

彼に癌のことを話した

グク

もう治らないの?

〇〇

( . .)"コク

グク

どうしてそんな普通で居られんの?

〇〇

流石の私でもステージIVって
聞いた時は驚いたよ?

〇〇

でも、なんとなく
嫌な気はしてたからˆˆ;

グク

テヒョンは?
テヒョンはどうするの?

〇〇

……

〇〇

別れようと思う

グク

は…?

〇〇

テヒョンに癌の事は
話さないでおこうと思ってる

グク

そんなの…

〇〇

いいの

〇〇

そこでグクにお願い
聞いてもらってもいいかな?

〇〇

最後のお願いってことで( ´•ᴗ•ก )

グク

……

テヒョン

遊園地なんて久しぶりだね!

〇〇

だね。

〇〇

ねぇテヒョン

テヒョン

ん?

〇〇

実は今日は2人じゃないの

テヒョン

え?

グク

やっほ

グク

久しぶりだねテヒョン

テヒョン

グク?

〇〇

グクにも来てもらったんだ!

〇〇

ほら、みんなで楽しみたいじゃん?!

〇〇

行こいこ!

私は"グク"の腕を引っ張った

テヒョン

ちょっと俺トイレ行ってくるよ!

〇〇

うん!

テヒョン

……

〇〇

ごめんね
こんなことお願いして

グク

ほんとに今日別れるの?

〇〇

うん

〇〇

どんな手を使っても嫌われてくる(苦笑)

グク

〇〇はほんとにそれでいいの?

〇〇

いいよ

〇〇

なんとしても嫌われて別れるの

〇〇

だから…ね

グクの回想

高校生の時

グク

えーい!

シュート

〇〇

わぁ!グクすごいすごい!

グク

ねぇ〇〇

〇〇

んー?

グク

俺と付き合ってよ

〇〇

え?

グク

好きなの〇〇が

〇〇

グク…

〇〇

……

グク

はぁ、分かってたよ…無理だって。

〇〇

え…

グク

〇〇はテヒョンが好きなんでしょ?

〇〇

…ごめんね

グク

ずっと変わらないね

〇〇

うん…

グク

どこが好きなの?テヒョンの

〇〇

優しくて純粋で

〇〇

少しやんちゃな所あるんだけど

〇〇

すぐに私を助けてくれる

〇〇

それと、

〇〇

私をちゃんと見てくれているところかな

グク

〇〇

小学生のとき私虐められてたの

〇〇

周りの子も私を見て見ぬふり

〇〇

友達すらも居なくなった

〇〇

そんな時に私とちゃんと目を
合わせて話してくれたのが

〇〇

テヒョンだったの(*´˘`*)

グク

そっか

グク

2人結ばれればいいね

〇〇

楽しかったね!

グク

最後乗りたいものある?

〇〇

私は無いよ

グク

テヒョンは?

テヒョン

観覧車に乗りたい

観覧車を指さした

グク

じゃあ2人で乗ってきなよ!

〇〇

え?

〇〇

グクは?

グク

俺用事出来たからさ

〇〇

そっか

グク

あとはよろしくね

テヒョン

うん…!

観覧車の中

〇〇

ねぇ

テヒョン

ん?

〇〇

なんでそんなに
落ち着きないの?笑

テヒョン

実は俺高いところ怖いんだ笑

〇〇

そうなの?なんで観覧車
乗りたいって言ったの笑

テヒョン

ずっと〇〇と乗りたかったから

〇〇

っ……

〇〇

テヒョン

テヒョン

ん?

〇〇

目瞑ってなよ

テヒョン

いや大丈夫だよ笑

〇〇

いいから

テヒョン

…分かった

私は静かに深呼吸をした

〇〇

テヒョン

テヒョン

なに?

テヒョンは目を瞑っていた

〇〇

私達別れよう

テヒョン

え?

〇〇

私好きな人出来ちゃった

テヒョン

それって、

〇〇

うん

〇〇

好きなの

テヒョン

……

〇〇

だから別れて

テヒョン

……

テヒョン

グクのどこが好きなの?

〇〇

優しくて

〇〇

私をちゃんと見てくれてる所

〇〇

凄く好きなの

テヒョン

…そっか

テヒョン

なんか今日もごめんね
俺来ちゃってさ

〇〇

……

急に息が詰まった

テヒョン

ほんとごめんね
幸せに出来なくて

気づくと私は息を殺して泣いていた

必死に涙をふいた

でも追いつけないくらい涙が溢れた

〇〇

もうこれからは会わないで

〇〇

LINEも電話もやめて

テヒョン

……

テヒョン

うん……(*´˘`*)

テヒョンは静かに泣いていた

テヒョン

もうあけていいかな?

〇〇

……

目をそっとあけた

テヒョン

え、なんで泣いてるの?

テヒョン

どこか怪我したの?

テヒョン

痛い?

〇〇

痛くないよ

〇〇

怪我もしてない

テヒョン

ならいいけど…

テヒョン

あ!もう着くよ!

〇〇

「すきだよ」

それと同時にまた右目から涙が1粒出た

テヒョン

……

〇〇が出ていってから何日かが経った

あれから俺は〇〇を気にかけずにした

あの電話が来るまでは

テヒョン

不在着信

不在着信

テヒョン

ん?グクから電話来てる…

テヒョン

もしもし?

グク

もしもし

テヒョン

どうしたの?

グク

……

テヒョン

グク?

グク

会って話したいことがある

テヒョン

テヒョン

話したいことって?

グク

ごめん

グクが頭を深く下げた

テヒョン

テヒョン

あー!〇〇と付き合ったの?

テヒョン

全然全然!
〇〇が幸せなら俺はそれでい.

グク

〇〇は、
俺となんか付き合ってない

テヒョン

え?

テヒョン

でも〇〇が

グク

あれは嘘なんだ

テヒョン

どうゆうこと、?

グク

実は〇〇…

全てを話した

テヒョン

え?ちょ、ちょっと待って

テヒョン

なんで早く言ってくれなかったの?

テヒョン

どうして〇〇は俺に言わなかったの?

グク

全てテヒョンの為を思っての行動だったんだ

テヒョン

俺のため?

テヒョン

全然俺のためになんかなってないよ

テヒョン

それは治んの?

グク

テヒョン

は…

テヒョン

ふざけんな、、

テヒョン

〇〇はどこ?

グク

…██

〇〇

うん!またね〜!

友達とわかれた後

テヒョン

はぁ、はぁ、

〇〇

……!

テヒョン

やっと見つけたよ〇〇…

〇〇

なに?もう私達会わないって言ったじゃない

〇〇

ストーカーする気なの?やめてよ

手を掴んだ

〇〇

やめ.

テヒョン

ちゃんと話聞いて

〇〇

何が…

テヒョン

あっちで話そう

〇〇

……

〇〇

なに?

テヒョン

グクから全て聞いたよ

テヒョン

その…癌のこと

〇〇

……

〇〇

あーそんなこと?

〇〇

別にここに来てまで話し合うことじゃないでしょ?

テヒョン

〇〇

〇〇

私予定あるから

テヒョン

話を聞いて!!

〇〇

…なに

テヒョン

どうして俺に話してくれなかったの?

〇〇

……

テヒョン

俺が頼りなかったから?

テヒョン

言ったら悲しむと思ったから?
怒ると思ったから?

〇〇

……

テヒョン

そりゃ悲しいよ

テヒョン

でも

テヒョン

言ってくれずに別れられる方が
よっぽど悲しい!

〇〇

…ごめんなさい

テヒョン

俺は今でもずっと好き

〇〇

え?

テヒョン

誰が〇〇のこと簡単に嫌うんだよ

〇〇

でも私テヒョンに
酷いことしたんだよ?

テヒョン

それがなに?

〇〇

……

〇〇

ごめんなさい…

気づくと私はずっと泣いていた

テヒョンが私を抱きしめて頭を撫でた

テヒョン

大丈夫だよ

テヒョン

俺がずっと着いてるから

あの日からまた元通りになった

そして毎日テヒョンはビデオで 私を撮るようになった

〇〇

もー!また撮ってるの!?

テヒョン

えへへ、〇〇可愛いね?

〇〇

うるさーい!///

テヒョン

……

テヒョンがカメラを止めた

〇〇

テヒョン?

テヒョンは笑顔で泣いていた

〇〇

どーしたの!笑笑

テヒョン

ごめん、笑

テヒョン

なんでもない笑

〇〇

テヒョン

テヒョン

ん?

私は腕を広げた

〇〇

おーいーで

そして抱きしめた

〇〇

私頑張るから大丈夫だよ笑

〇〇

それに今はテヒョンが居るからね

〇〇

怖くない。強くなるよ私

君はそう言うけど

本当は強がってたって知ってた

数ヶ月経った頃

〇〇の体調が急変した

毎日血を吐いて 髪の毛も抜けてきた

それと同時に〇〇の俺への対応も 変わった

テヒョン

〇〇、体調大丈夫?

テヒョン

何か飲む?

〇〇

いい。

俺の方を向かなくなった

テヒョン

そっか

テヒョン

お腹は?空いてない?

〇〇

空いてないから
あっち行ってよ!!

テヒョン

っ……

テヒョン

……ん

〇〇

なに?

テヒョン

そんなきつく言わなくていいだろ!?

テヒョン

俺はせっかく〇〇の見舞いに来てるのに

テヒョン

どうしてそんな態度しか取れない!?

テヒョン

もうしんどい。無理

テヒョン

1人になりたい

俺はつい荷物を床に投げつけて 走った

〇〇

……

それから自分家でしばらく寝落ちした

テヒョン

ん……

こんなに眠れたのは久しぶり かもしれない

いっその事……

そんなことを考えてしまう

・・・

テヒョン

俺何やってんだろ…

俺は布団を投げてすぐに走った

1番大切な人を傷つけてしまった

看護師達

((ねぇ聞いた?

看護師達

((1230号室の〇〇さんまた吐血したらしいのよ

看護師達

((顔色も悪くて可哀想よね…

看護師達

((凄く辛そうだったの…

テヒョン

〇〇……

医者

もうそろそろ
心構えしていた方がいいでしょう。

〇〇

そう…ですか…

〇〇

先生、

医者

ん?

〇〇

私が死んでも、テヒョンは
生きていけるのかな…

医者

……

〇〇

分かってるんです

〇〇

彼との別れが近づいてること

〇〇

でも段々と辛くなってきて

〇〇

好きなままで居ると
死ぬのが嫌なんです

医者

……

〇〇

先生、
もう少し…少しでいいから

私生きたい

医者

……

医者

〇〇さんはとても強い人ですから

医者

きっと大丈夫です

テヒョン

〇〇、

〇〇

はぁ…また来たの?

〇〇

もう散々なんでしょ?
私の面倒とか

〇〇

そもそも面倒見てなんて言ってな.

テヒョンが私を後ろから抱きしめた

〇〇

、、、

テヒョン

ごめん…

〇〇

なにが…

テヒョン

俺〇〇のこと傷つけた。

テヒョン

ほんとにごめん

テヒョン

最近眠れなくてイライラしてた

テヒョン

だからって言っていいことが無かった

テヒョン

ごめん…

〇〇

毎日毎日

テヒョン

え?

〇〇

朝5時から10時まで私の面倒見て

〇〇

10時半から19時まで働いて

〇〇

20時から22時まで私の面倒見て

〇〇はずっと顔を見せなかった

でも俺は気づいていた

声を震るわせて泣いていた

〇〇

23時から2時まで勉強して

〇〇

そこから1時間寝てくれてる

テヒョン

え……

〇〇

全部知ってるよ

入院してから初めて俺に顔を向けた

〇〇

ごめんね(⸝⸝⸝ᵒ̴̶̷̥́⌓ᵒ̴̶̷̣̥̀⸝⸝⸝)

〇〇

私テヒョンのこと嫌いになろうと思って顔見なかったの

〇〇

久しぶりに見たなぁ…( •̥ᴗ•̥` )

俺は気づくと涙が出ていた

久しぶりに見た

顔は以前と比べてやせ細って

顔色が悪かった

でも可愛いのは変わりはなかった

〇〇の頬をそっと触った

テヒョン

好きだよ

〇〇

私もだよ

俺は〇〇の背中を優しくさすった

テヒョン

大丈夫?痛くない?

〇〇

うん……

日に日に〇〇は元気が無くなる

テヒョン

(体も小さくなってきたな…)

〇〇

ねぇ…テヒョン

テヒョン

うん?

〇〇

そのビデオの中身、私に見せてよ

テヒョン

いいよ

テヒョンはビデオを渡した

〇〇

一緒に見てよ…

テヒョン

…うん

俺は〇〇の横に座った

花見の私

クリスマスの私

ハロウィンの私

私の誕生日の私

テヒョンの誕生日の私

ご飯食べてる私

プールに入る私

映画を見る私

高校の私

365日の私が全て映っていた

テヒョン

全部全部かわいいね

〇〇

……

テヒョン

〇〇?

〇〇は息を殺して泣いていた

テヒョン

〇〇…

〇〇

笑ってるね…

テヒョン

〇〇

私幸せそうだねテヒョン…

テヒョン

俺が幸せにするよ

〇〇

え?

テヒョン

俺が〇〇を幸せにする

〇〇

……

〇〇はそっとテヒョンを抱きしめた

〇〇

ごめん…ごめんね…

テヒョン

なんで謝るの?

〇〇

テヒョンとやっぱり別れたい……

テヒョン

え?

〇〇

私、もう辛い

テヒョン

嫌だ……

テヒョン

俺ちゃんと〇〇を支えるもん…!

〇〇

そうじゃないの…

テヒョン

じゃあなんで!

〇〇

一緒に居るのが辛い…

テヒョン

っ……

〇〇

テヒョンと居ると私

〇〇

死ぬのが怖くなるの…

テヒョン

……

テヒョンは強く強く苦しいくらいに 私を抱きしめた

テヒョン

大丈夫大丈夫…

〇〇

怖いよ…死にたくない…泣

〇〇

もっとテヒョンと居たいの……泣

〇〇

…泣

きっと〇〇の本音は違う

俺は分かっていた

テヒョン

俺は〇〇から離れないよ

〇〇

うぅ…

テヒョン

〇〇?

〇〇が痛み始めた

〇〇

痛いっ………

テヒョン

〇〇!誰か!来てください!

〇〇

えいっ!

雪を当てた

テヒョン

冷た!やったな!?

投げ返した

〇〇

きゃ!酷いテヒョン!

テヒョン

ふふん!

テヒョン

俺に敵わうと思った.

〇〇

えい!

テヒョンは雪の上に倒れた

〇〇

え、あ、強すぎちゃった…?

テヒョン

わぁ!!

〇〇

きゃー!

〇〇

もう!びっくりしたじゃんか!

テヒョン

へへ

〇〇

テヒョン

〇〇?

〇〇

すきだよ

テヒョン

へ?

〇〇

だーかーら、

〇〇

好ー.

テヒョン

俺は愛してるー!!!

走って抱きしめた

〇〇

うわ!

テヒョン

だーい好きなんだもん!

〇〇

さすがに照れちゃうよ…笑

テヒョン

はっ、!

俺はいつの間にか眠っていた

テヒョン

○○…!!

彼女は静かに寝ていた

テヒョン

はぁ…よかった…

医者

一旦薬で落ち着かせたので大丈夫ですよ

テヒョン

ありがとうございます

医者

ただ…

もう長くは無い

もしかしたら明日がその時かもしれない

そう医者に言われた

テヒョン

明日…

俺は泣きながら彼女の手を強く握った

テヒョン

好きだよ…好き…泣

彼女の頭を優しく撫でる俺の手は 震えていた

テヒョン

はぁ…泣

ただただ明日が怖くて

1番怖いのは〇〇なはずなのに

〇〇

んん…

テヒョン

〇〇?

テヒョン

〇〇…!

〇〇

テヒョン…

〇〇

ゴホッ...ヴ...ゲホッゴホッゴホッ...

さっきよりも弱ってるのが分かる

テヒョン

だめだよ先に行っちゃ

テヒョン

俺より先に行っちゃだめ…

テヒョン

俺より……

テヒョンは泣きじゃくった

私はテヒョンの頬に触れた

〇〇

だーいじょーぶ…

〇〇

ずーっと好きだから…

テヒョン

そんなこと…

テヒョン

そんなこと言われたらもっと嫌だよ…

テヒョン

離れたくない……泣

〇〇

離れないよ…

〇〇

距離は遠くなっても、
心はずっと近いから大丈夫……

〇〇

テヒョンのそばに居たい……

テヒョン

〇〇…

〇〇

すき…

テヒョン

〇〇?

〇〇

笑…

〇〇

私眠くなってきたなぁ…

テヒョン

〇〇、だめだよ寝たら

〇〇

テヒョン…

テヒョン、私ね

本当はテヒョンの 泣き顔が見たくなかったの

だから別れたいって言ったんだよ

テヒョン

寝ちゃだめだから!!!!!!!!!!

テヒョン

お願いだから寝ないで!!!!!

もう痛みも感じないんだよ

なんかね 身体が軽くなっていくの

でも軽くなると同時にテヒョンが 視界から消えていくの…

やだ……

離れたくない……

テヒョン___

〇〇

テヒョン!

初めて俺に声をかけてくれたその子は

テヒョン

わっ、びびった…

明るくて表せないくらい綺麗な子だった

その時初めてこの子に一目惚れした

〇〇

もう!!テヒョンのばか!!

テヒョン

ふーんだっ!!!

それから同棲して、

喧嘩も沢山した

〇〇

うぅ…泣

映画観て泣いたりもしたっけ

たくさんありすぎて分からないや

〇〇

テヒョンっ、なにそれ笑笑

〇〇

おかしいよ笑笑

笑うこともしたし

〇〇

んん…

テヒョン

すきだよ

…なこともした

手も繋いだし

抱きしめあったりもした

とにかくこの子と居ると毎日が 幸せで溢れてた

〇〇

誕生日おめでとう!

誕生日も祝いあったし

旅行も沢山行った

ほんとに毎日が楽しかった

なのにどうして

どうして

俺を置いていくんだ

テヒョン

……

俺はもう力が入らなかった

テヒョン

ずっと愛してた。

テヒョン

どんな姿の君でも

テヒョン

本気で愛していたんだ。

俺は彼女の寝顔をしばらく見つめた

そして頬に触れた

テヒョン

綺麗だなぁ……

テヒョン

頑張ったな、本当に頑張ったよ

〇〇

ありがとうテヒョン

テヒョン

〇〇!!

明らかに〇〇の声だった

でも顔を上げた時にはもう居ない

会いたい

ただ〇〇に逢いたい

目を覚ますと自分家の浴室だった

テヒョン

ん…

ガチャ

〇〇

もう!!テヒョン遅いってばぁ!

〇〇

私もお風呂入るんだよ!!

テヒョン

あーごめんごめん笑

テヒョン

すぐ上がるね

〇〇の髪を乾かしていた

テヒョン

痒くない?大丈夫?

〇〇

……

テヒョン

〇〇?

ドライヤーを止めた

すると〇〇は俺にキスをした

〇〇

すき…

テヒョン

〇〇…

〇〇

もう"離れ離れ"にならない…?

テヒョン

当たり前でしょ?

テヒョン

俺はもう絶対〇〇を
手放したりなんかしないよ

〇〇

よかった(⸝⸝´꒳`⸝⸝)

テヒョン

じゃあ寝よっか?

〇〇

うん!

〇〇

あ、その前に挨拶しないと!

テヒョン

だね笑

俺たちは自分の"遺影"の前に座った

〇〇

おやすみなさい

テヒョン

おやすみなさい

心電図の危険アラームが鳴り響いた

医者

早く‼️急いで‼️

看護師達

はい!!

ある日交通事故で運ばれてきた

歩行者に大型トラックが追突だと。

その事故は酷いものだった

医者

テヒョンさんー!
聞こえますかー?!

テヒョン

……

医者

酷い出血だ…

医者

おい何してる‼️早くしろ‼️

医者の手をギュッと掴んだ

医者

…!

医者

テヒョンさん!!

テヒョン

医者

ん?

耳を近づけた

テヒョン

先生…俺……

テヒョン

や…っと…〇〇に

テヒョン

会え…たん……です…

テヒョンの目には涙が溜まっていた

テヒョン

だから…

テヒョン

死な……せてくだ…さい…

医者

‼️

医者

そんなこと出来ません‼️

医者

〇〇さんだってそんなの
望んでいないはずだ!!!

テヒョン

〇〇が…!

テヒョン

そう…思って…なくても…

テヒョン

俺は……

テヒョン

〇〇の…傍に……居たい…!

テヒョンは自ら自分についている線を 引きちぎった

医者

テヒョンさん!!!!!!

テヒョン

これで…〇〇に会えるんだ……

医者を掴んだテヒョンの手は ゆっくりと下に降りていった

そして 28歳の生涯を終えた

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