さら
とりあえず今日も生きられた。
一日が終わったわ。

さら
・・・

さら
お母さんはどこへ行ったのか・・・

さら
捨てられたなら早くお母さん見つけ出して
今度は私が捨ててやる。
でもそんな現実は甘くないのかな。。。

私の母は毎晩酔っ払って帰ってくるほどダメな母親で
私が7歳の時に
母方の祖父母に引き取られ
それ以降母の居場所も行方もわからない
でも何故か私が幼い頃
2人で幸せそうにして笑ってる
私と母の写真1枚だけが
私に残されたままだった。
それを見る度私は
この人に捨てられたんだと
強く憎みが湧き出てくる。
さら
あの人の人生に何があったと思うのは憎くても母だからなのか・・・

そう言った瞬間
携帯に知らない番号から
着信が来た
警察
こちら、○○警察署のものですが
橋本 さらさんの携帯でお間違いないでしょうか

さら
そうですが・・・

警察
そうですか。
いきなりで申し訳ないのですが
お母様である、橋本 まゆこさんのご遺体がうちの署に安置されております・・・

さら
・・・母がですか・・・・・・?
ずっと行方不明だったのに・・・?
遺体で・・・?

警察
詳しいことは署でお話しますので
橋本 さらさん
ご遺族として署にお越しいただきたいのですが・・・

さら
・・・そんないきなり・・・・・・

警察
突然の事でショックでしょうが
ご遺族があなたしか居ないので・・・
お越しいただけないでしょうか。

さら
・・・分かりました。

警察
では・・・

さら
分かりました。
よろしくお願いします。

警察
いえ、こちらそこ
よろしくお願いします。
署にてまた・・・

さら
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通話
08:20

さら
・・・死んだ・・・?
ずっと憎くて復讐したかった
あの人が・・・?

きっとここからだろう。
私が母の人生と向き合い始めたのは・・・