もし、最初に出会うのがドス君だったら
雨宮 志世
金も、仕事も、行くあてもなく、 川沿いを歩く
川の音は、少し落ち着く
……何か違う音がするので、 ふと、川を見ると
ドス君
前言撤回
全く落ち着かない
雨宮 志世
川なんて来ない
そうつぶやき、咄嗟に川へ飛び込む
…………人命救助……したものの
ゴホッ!!!カヒュッ!!! ゲホッ!ガハッッ!!!!
本当に人命救助出来たか 不安になるほどの咳……
雨宮 志世
…………大丈夫……ですか?
ドス君
大丈……ゴファッ……!
吐血した……
絶対大丈夫じゃない
ドス君
ふらついていたら、
川に流されて……
睡眠不足怖っ
ドス君
ドス君
雨宮 志世
ひくのでは!?
グフッ……
倒れてしまった
雨宮 志世
雨宮 志世
雨宮 志世
戸惑いながらその人を引きずり
とりあえず身の安全のため、 家に連れていく
家
数時間後
ドス君
彼はソファで目を覚ます
自分に掛け布団がかけられている事より
此処が何処なのかという事より
真っ先に
自分の近くで睡眠を取っていた 女性を見た
すると女性は突然起きる
雨宮 志世
……ました?
雨宮 志世
わかんないですよね
ドス君
雨宮 志世
雨宮 志世
……良かったです?
寝ぼけている、完全に
雨宮 志世
女性は眠そうに言う
だが、自分が気になるのは 状況じゃない
自分が気になるのは 貴方の行動についてだ
だが、寝ぼけている 今言っても意味が無い
雨宮 志世
雨宮 志世
分からなかったので
雨宮 志世
雨宮 志世
此処に連れて来ました
ドス君
自分は思わず聞いてしまった
雨宮 志世
雨宮 志世
雨宮 志世
ドス君
そこじゃありません
ドス君
必要が?
ドス君
ドス君
どうします
マジンサン、、、ヤサシイヒトノ コウドウワカラナイ (馬鹿にしている訳じゃありません)
(至って健全な状況説明です(炎上回避))
雨宮 志世
雨宮 志世
投げ捨ててますよ
彼女は外を指さして言う
外は土砂降り、嵐の中
助けた男をなんの感情も持たず 投げ捨てるというのか
助けた感情とは裏腹に、
恐ろしい女性だ
雨宮 志世
貴方はひきます
雨宮 志世
置かねば
やはり欲か、そう思った瞬間
雨宮 志世
出来ないでしょう?
ドス君
雨宮 志世
ここまで全て
友達になる為にやったというのか
嘘をついている感じじゃない
いや、嘘を着いていて欲しかった
この人間は
ドス君
魔人には言われたくない言葉No.1!
雨宮 志世
ドス君
雨宮 志世
ドス君
雨宮 志世
何も売ってないが……??
雨宮 志世
なりますが……
雨宮 志世
雨宮 志世
何着か買ったんですけど
雨宮 志世
なんだ、その馬鹿の話は
雨宮 志世
ドス君
雨宮 志世
お着替え完了ーーー☆
(帽子は汚れていたので洗濯中)
☝🏻ᖛ ̫ ᖛ )これをドス君が着てます
雨宮 志世
良かったです
ドス君
安心しました
雨宮 志世
雨宮 志世
ドス君
躊躇(ちゅうちょ)なく投げ捨てようとした人ですよ?
雨宮 志世
場合だけです
本当か……?
雨宮 志世
嵐だそうです
雨宮 志世
いきますか?
ドス君
言われませんか?
雨宮 志世
嬉しいです
嬉しいです……とはーーーーー☆
雨宮 志世
立ち回りやすいので
ドス君
雨宮 志世
雨宮 志世
雨宮 志世
雨宮 志世
精一杯のドヤ顔
どうだ、貪欲だろうと 言わんばかりの、顔
ドス君
いませんよ
雨宮 志世
きょうび聞きませんね
ドス君
雨宮 志世
ドス君
数時間後
ドス君
雨宮 志世
な、なんだこの見たことの無い 料理は……(ロシア料理です)
ドス君
雨宮 志世
雨宮 志世
出来るんですか
ドス君
雨宮 志世
雨宮 志世
雨宮 志世
手が八つ裂きになるかの
どれかなんです
ドス君
雨宮 志世
ドス君
おつもりで?
雨宮 志世
外、今すごく嵐で 台風警報出てるほどの状況
ドス君
鬼畜プレイですか?
食事を終えて
雨宮 志世
美味しかったです
ドス君
どちらかにしなさい
雨宮 志世
ドス君
雨宮 志世
バッチリ褒めてた
名前……
雨宮 志世
雨宮 志世
雨宮 志世
雨宮 志世
ドス君
雨宮 志世
名乗っていいものか
……いや……この人間なら
ドス君
雨宮 志世
ありませんよね
ドス君
雨宮 志世
ドス君
雨宮 志世
ドス君
呼びなさい
雨宮 志世
ドス君
馬鹿ですか?
雨宮 志世
ドス君
いい事じゃありません
雨宮 志世
ドス君
雨宮 志世
ドス君
名前は嫌です
雨宮 志世
言った!!!!
雨宮 志世
ドス君
してるんですか……
そう言いかけた瞬間
バタッ
また倒れてしまった
雨宮 志世
雨宮 志世
とりあえず寝室に運ばなくては
数時間後
ドス君
倒れてしまいましたか
ドス君
ドス君
雨宮 志世
雨宮 志世
雨宮 志世
ドス君
少し黙りなさい
雨宮 志世
雨宮 志世
虚弱体質……なんだよね
ドス君
雨宮 志世
心配そうに僕の手を取り、彼女は言った
雨宮 志世
それは子供の様な、今にも泣きそうな 顔で、言葉を放っていた
あぁ……この人は
ドス君
守らなくては
ドス君
…こんなもので
過去に何かがあったと見る
雨宮 志世
ドス君
ドス君
雨宮 志世
ドス君
大丈夫ではなくなるかも
しれません
大嘘だ
数時間寝たなら……少しすれば治る
だが
彼女が心配して僕のそばにいるのは
悪い気はしなかった
雨宮 志世
ドス君
ドス君
雨宮 志世
雨宮 志世
雨宮 志世
雨宮 志世
ドス君
ドス君
雨宮 志世
サラッと下の名前……
主
主
罪と罰でドス君が二人いたら
雨宮 志世
罪
徹夜ですか…?
罪
雨宮 志世
志世……
呼び捨て
雨宮 志世
ドス君の呼び捨ての破壊力
江口
雨宮 志世
罪
雨宮 志世
罪
そういうとふょーくんは近づいてきて
雨宮 志世
罪
首に「跡」をつける
雨宮 志世
痛い、と言うより先に、 謎の言葉が口から出た
雨宮 志世
……え??)
雨宮 志世
きすまーく……
雨宮 志世
雨宮 志世
雨宮 志世
罪
罪
雨宮 志世
……可愛い
雨宮 志世
ふょーくんが……
いつにもまして
雨宮 志世
ドス君
雨宮 志世
聞こえないはずの声が聞こえた
雨宮 志世
ドス君
離れなさい
罪
見苦しいですねぇ
雨宮 志世
ドス君
ドス君
雨宮 志世
罪
ドス君
ありませんが
ドス君
雨宮 志世
雨宮 志世
ドス君
雨宮 志世
雨宮 志世
罪と罰