botann🐾
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紫
屋上で靴を脱ぎかけた時に
紫
青
三つ編みの先客に
声をかけてしまった
紫
青
紫
口をついて出ただけ
ほんとはどうでも良かった
紫
先を越されるのが
なんとなく癪だった
青
青
紫
三つ編みの子は語る
どっかで聞いたようなこと
青
桃
桃
桃の彼女
青
「運命の人だった。どうしても愛されたかった。」って
紫
紫
紫
紫
紫
青
青
と言って
青
三つ編みの子は消えてった
紫
さぁ、今日こそはと靴を
脱ぎかけたらそこに
紫
赤
背の低い男の子
また声をかけてしまった
紫
赤
背の低い子は語る
赤
シーーーーーーン‥
クラスメイト
赤
クラスでの孤独を
「無視されて″奪われて″居場所がないんだ」って
紫
紫
紫
紫
紫
赤
赤
と泣いて
背の低い子は消えてった
そうやって何人かに声をかけて
追い返して、
俺自身の痛みは
誰にも言えないまま
初めて見つけたんだ
似たような悩みの子
紫
黄
何人目かに会ったんだ
黄色いカーディガンの子
紫
黄
バシッ!
黄
母
母
黄
ボコッ
黄
母
母
黄
「うちに帰るたびに、増え続ける痣を」
「消し去ってしまうため」
黄
と言った
紫
口をついて出ただけ
ホントはどうでもよかった
思ってもいないこと
でも、声をかけてしまった
紫
あぁ、どうしよう
この子は止められない
俺には止める資格がない
それでも
紫
紫
紫
黄
黄
って
目を伏せたまま消えてった
紫
今日こそは誰もいない
俺1人だけ
誰にも邪魔されない
紫
紫
カーディガンは脱いで
三つ編みをほどいて
背の低い俺は
紫
紫
今から
飛びます。
botann🐾
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