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第二回 「どこを見ても夏希」
“カランコローン” とお洒落な鈴を響かせ、カフェの扉を開くと、ぶわっと喧騒が飛び出してきた。
店内に足を踏み入れた途端、先程まで肌を走っていた冷たい風が、暖房の暖かい風にかき消される。 太陽の穏やかな光が、カフェに射し込んでいた。
休日だからか家族連れや学生が多く、見渡す限り席はどこも埋まっている。 店内に満ちているその喧騒は、この僕ですら圧倒されてしまう物だった。
夏希の腕時計(素材)
夏希の腕時計(素材)
天童夏希の左腕に装着されたまま、 僕はカフェの喧騒に文句を垂れる。
×月×日×曜日。 少し肌寒いとある日の午後、僕の主、天童夏希はご都合カフェへと訪れた。
訪れた理由は確か、友人のランネ殿との会話だっただろうか。今、このカフェで人気のパフェがあるらしく、それがどんなものかと気になったらしい。
夏希の腕時計(素材)
夏希の腕時計(素材)
僕の内心など知らず、彼女は楽しそうに店内を見渡し、漂う香りに胸を躍らせていた。
主は近くの列に並び、順番を待つ。 2分半が経ったところで主の番が来た。
カフェ店員
天童夏希
カフェ店員
彼女はメニュー表を指差し、素早く注文を終える。 僕はぼんやりと店内の照明を見つめながら、何となく2人の会話を横聞きしていた。
カフェ店員
カフェ店員
夏希の腕時計(素材)
夏希の腕時計(素材)
天童夏希
夏希の腕時計(素材)
カフェ店員
店員が、くるりと背を向けて歩き出す。 主は鼻唄を口ずさみながらその背を追った。
カフェ店員
席には既に二人の男女が座っており、 既に食事を始めていた。
橙色の髪がよく似合う成人女性と、艶のある黒髪の男子高校生だ。 他人同士なのか、二人の間に会話は無い。
主と店員の存在に気が付いたのか、 二人は同時に顔を上げる。
成人女性
夏希の腕時計(素材)
男子高校生
夏希の腕時計(素材)
天童夏希
主は、2人に一礼をして椅子に腰掛けた。
3人の間に沈黙が走る。 他の席からの話し声や、店員の足音だけがその場を満たしていた。
暫くその場で待っていると、 先程の店員が品物を持ってやって来た。
カフェ店員
カフェ店員
夏希の腕時計(素材)
店員の言葉に、3人は待ちくたびれたようにパッと顔を上げる。
天童夏希
橙夏希
彩瀬夏希
夏希の腕時計(素材)
カフェ店員
沈黙。皆、この次に何を話すべきか考えあぐねていた。
名前を呼ばれ、同時に返事をした3人。その事実に気付くまでに、多くの時間は要さなかった。
夏希の腕時計(素材)
夏希の腕時計(素材)
夏希の腕時計(素材)
_______________
天童夏希
はじめに声を上げたのは、やはり主だった。
これでもかとばかりに目を輝かせ、2人の顔を交互に見比べる。面倒事に自ら突っ込んでいく性格は、昔から何も変わっていない。
橙夏希
橙夏希
彩瀬夏希
彩瀬夏希
天童夏希
天童夏希
天童夏希
夏希の腕時計(素材)
何という偶然なのだろう。 いや、主が言ったように、運命なのかもしれない。
同じ日に、同じカフェで、夏希が3人も集まるだなんて。確かに、偶然と言うには 少しロマンが足りない気もする。
店員も、先程からクスクスと笑っていた。彼が震えるたび、手元のコーヒーが溢れそうになっている。
カフェ店員
机にコトンと料理を置き、店員はその場を後にした。その間にも、主は興奮が収まらない様子で2人に話しかけていた。
天童夏希
彩瀬夏希
運ばれてきたパフェは林檎のように赤く、ツンとした刺激臭が漂っている。 てっぺんに刺さっている唐辛子は、人間が好む甘いパフェとはかけ離れていた。
天童夏希
橙夏希
橙夏希
彩瀬夏希
橙夏希
夏希が3人集まるとこうなるらしい。 名前を聞いてきた店員は、何故夏希を同じ席に案内したのだろうか。
夏希の腕時計(素材)
店長に叱られろ。
天童夏希
天童夏希
突然突拍子も無いことを言い出す主に、橙夏希も彩瀬夏希もぽかんと顔を見合わせた。
天童夏希
確かに、この量を主1人で食べきると言うのは無理がある。2人に協力を仰ぐのは適切な判断なのかもしれない。
橙夏希
天童夏希
橙夏希
天童夏希
彩瀬夏希
天童夏希
彩瀬夏希
3人は、激辛パフェへとスプーンを運んでいく。 一番上の唐辛子を避け、妙に赤いホイップクリーム(?)を一口掬った。
天童夏希
橙夏希
彩瀬夏希
ぱく。 3人同時に、掬ったそれを口に放り込んだ。
……瞬間、 主が凄まじい勢いでコーヒーを飲み干した。
天童夏希
橙夏希
彩瀬夏希
橙夏希
彩瀬夏希
どうやら予想より辛かったらしく、皆一様に微妙な表情を浮かべている。
滑稽で惨めな主の姿に、僕は心の中で嘲った。 きちんと書いてあっただろう、“激”辛だと。
橙夏希
天童夏希
彩瀬夏希
天童夏希
彩瀬夏希
橙夏希
天童夏希
夏希の腕時計(素材)
そうしてまた小さな悲鳴を上げながら、3人はパフェを食べ出した。
騒がしくて耳障りで、ゆったり落ち着くこともできないこの空間。 しかし、今日はそれが妙に心地よい。
たまには、こんな日も良いな。 そう思った僕なのだった。
どこを見ても夏希 終 お借りした子…… 橙夏希、彩瀬夏希 よその子ママ…… Hello様(橙夏希)、來音様(彩瀬夏希)
腕時計 付喪神(つくもがみ)だけど傲慢で我儘。しかも怠惰。腕時計のくせに性格が悪い。 天童夏希を「主」と呼んでいるが、別に敬っている訳ではない。何なら下に見ている。ナチュラルに人を見下している。 アイコンは素材。 性癖は催眠人妻NTR(6P)。
天童夏希 ヤバい人。人に悪戯する事が大好き。 無職ではないが、何の仕事をしているかは誰も知らない。普段は部屋で実験(?)をしているらしい 橙夏希とキャラが被っているが、こいつの方がうるさい。 最近体重が増えた。性癖はおねショタ。
橙夏希 常識人の皮を被ったヤバい人だと思っている。 性癖がえげつない。過去になんかありそう。 実は三回ぐらい描き直している。 天童夏希とキャラが被っているが、天童夏希よりはおしとやか。 しかし性癖はえげつない。
彩瀬夏希 ゴーヤが嫌いな常識人。ゴーヤは私も嫌い。 姉がいるので、実は天童と橙に姉味(?)を感じている……と言うことはない。 はじめに書いたアイコンが可愛かったから、描き直さずにそのまま採用。 性癖は不明。年相応の性癖(?)だと私が喜ぶ。エグくても純粋でも良い。
コメント
34件
腕時計視点に笑ってしまった 全員(苗字で呼べばいいのに……)確かになぁ() 腕時計さん思ったより性癖ヤバくて笑ってしまった。うちの夏希(彩瀬)の性癖はマジで想像つきません なんなんだ彼奴 うちよそありがと〜!!!!!!初めてだったがえぐい楽しかった 感謝感激
ま さ か の 腕 時 計 視 点 店員フィー可愛い 店長に叱られろ あのシーンの夏希、めっちゃ好きw流石あの夏希だわw 橙さんは常識人の皮を被った化物です。本当に うちよそありがとう!!
長ぇよ 2ヶ月お待たせ致しました 書いていて楽しいコラボでしたわ ありがとうございました!