らっだぁ
あれから1時間ほど一緒にいて彼はすっかり落ち着いていつも通りの表情になっていた
らっだぁ
今の状況ならきっと少し離れても彼は大丈夫だろうと思い仕事に向かうために立ち上がった
グィ
すると服を軽く引っ張られた気がしたので振り返るとぺんちゃんが掴んでいた
らっだぁ
俺は振り返って先程のように彼の目を見て聞いてみた
ぺいんと
ぺいんと
らっだぁ
ぺ、、、、ぺんちゃんが俺に向かっていってらっしゃいと自分から送り出してくれた
らっだぁ
らっだぁ
本当は今日一緒にいたいので行きたくない!と弱音を吐こうと思ったがせっかく送り出してくれたのだから此処は頑張りどころだ
らっだぁ
ぺいんと
まだ雪は溶けていないので寒いのは嫌いだが雪で一緒に遊ぶのはありだろう
らっだぁ
俺は鼻歌を歌いながら上機嫌で本館に向かった
あれから約1時間が経過した
今ボクはレウさんがぺいんとくんの分までご飯を作ってくれたのでそれを持って彼の部屋を訪れようとしていたのである
ガラ
扉に手をかけようとするとちょうどらだぉくんが入れ替わりのように出てきた
みどり
らっだぁ
らっだぁ
その姿は1時間前に見た姿と違いとても上機嫌でウキウキしている印象を受けた
らっだぁ
らっだぁ
それだけ言うとこちらの返答も聞かずに彼は本館の方に向かっていった
みどり
彼の驚くと言う言葉は大体の場合碌なものがないので少し心の準備をした方がいいだろう
みどり
部屋に入るとらだぉくんが言っていた驚く要素はなくいつも通りのぺんさんが座敷に礼儀正しく座っていた
ぺいんと
ぺいんと
みどり
部屋に一歩入った瞬間彼はボクの方を見て肩の力を抜いて表情が少しだけ和らぐなった気がする
それはまるで誰かに怯えているようなそんな表情だった
みどり
ぺいんと
みどり
みどり
みどり
返事が返ってくると思っていなく持っていたお盆を落としそうになってしまった
みどり
ぺいんと
ぺんさんが此処にきて多分一ヶ月が経過したがその間ボクは機械的な『はい』やその言葉に同意する一単語しか聞いたことがなかった
しかし先程は拙いながらもボクの言葉に彼なりに返事をしてくれたのだ
みどり
ぺいんと
一体彼は眠っている間何があったのかわからないがきっと森での一件も関係しているのだろう
コネシマくんの証言によるとあの時薄れる意識の中彼が必死に何かを自分に言い聞かせていたと聞いた
みどり
ぺいんと
デザートをボクは食べ終わったので手を合わせてそれを言うとそれに続けて言おうとしてくれた
ぺいんと
だがまだ自分の言葉よりも自分の中で決まっている言葉を使う方が楽なようでそれを使っていた
コネシマ
ゾム
金豚きょー
みどり
コネシマ
ゾム
金豚きょー
ぺいんと
みどり
一気にみんなに囲まれたせいなのか彼の顔色は先程よりも悪くなってしまった
金豚きょー
コネシマ
ゾム
コネシマ
ゾム
コネシマ
金豚きょー
ぺいんと
きょーさんが帰ろうとすると声をいつも以上に上げて平気とボクたちに伝えたがその表情には一切の余裕がない
まるでその顔は昔のらだぉくんが仕事で根を詰めている表情をしている
みどり
みどり
一人でも少ない方が彼の負担にならないと考えたボクは一度この場をさることに決め食器を持って立ち上がった
金豚きょー
コネシマ
ゾム
ぺいんと
金豚きょー
ぺいんと
ぺいんと
金豚きょー
みどり
金豚きょー
ボクは先際にらだぉくんに伝えられたことを此処にいる全員に報告するとぺんさん以外は元気に返事をしてくれたので食器をレウさんの元に運ぶことにした
コメント
6件
目に色にはずっと気づいてたぜ☆ ぺんさんがッッ喋った…。らっだぁとみどりくんめっちゃ嬉しそう…
実ぺんさんの目の色には三種類あって子供の頃と初期の話は黄色 心が壊れてからオレンジ そして赤色の三種類よ オレンジから赤に変わる理由は内緒よ♡♡