一先ず、無かった事にしよう。
あの翌日、中也が云い出した。
中原 中也
僅かに腰の辺りを気にする素振りを見せ乍ら、目を合わせずに口を動かした。
太宰 治
其れから案外、普通に過ごして居た。
翌週、月曜日。
朝、昇降口で靴を履き替える中也。
保健室へ行こうとした、其の時。
寺島
中原 中也
奈良田
中原 中也
出席番号が近いからと云う理由で何かと連んでいる奴等。
奈良田
寺島
中原 中也
亜矢だ、とは思いつつ知らない振りをする。
中原 中也
寺島
奈良田
御調子者の寺島らしい。中也が頬を緩める。
寺島
奈良田
中也がちらりと保健室側を見遣る。別に何も云わなくても大丈夫だろう。
中原 中也
三人で教室へ向かう。
其の光景は誰が見ようと普通の中学生、だった。
森 鴎外
担任講師、鴎外が話す。
三つ程、今日についての連絡をしてから 却説、と切り出した。
森 鴎外
其の言葉に、級全体が沸き立つ。
森 鴎外
間中 亜矢
男子から騒めきが聞こえる。
中也が頬杖を突いた手に力を込めた。
森 鴎外
ふわふわとした茶髪の髪。前見た時とは違う髪型になって居る。
間中 亜矢
間中 亜矢
間中 亜矢
間中 亜矢
先生受けも生徒受けも良さそうな自己紹介。礼は拍手で受け止められた。
森 鴎外
森 鴎外
廊下側、一番後ろの席を指差して鴎外が指示する。
間中 亜矢
ぴょこぴょこと席に着く亜矢。
日直の号令でホームルームが終わった。
きゃいきゃいと後ろの席が沸いて居る。正直云って五月蝿い。
少し離れたところで見守る中也。寺島が話しかけて来る。
寺島
中原 中也
寺島
中原 中也
寺島
声のでかい寺島の所為で、亜矢と話し終わった生徒が中也の周りに集まる。
中原 中也
級が中也の周りと亜矢の周り、大体二分にされた頃、声が中也の耳に飛び込んで来た。
寺島
彼のよく通る声が教室に響いた。
中原 中也
然し、他の級友も「良いかも」「中也は教え方も上手いしね」と賛同。
級で余り目立ちたくない中也としては、乗り気は無かった。
余計な事はしなくて良い、皆と仲良くする普通の、良い子で善い。
間中 亜矢
間中 亜矢
中原 中也
態とらしく微笑んで云う彼女。中也が曖昧に笑って返す。
ぴりっとした空気が肌を刺した気がした。
___微かに殺気を含んだ視線が、
三つ、感じられた。
コメント
14件
ふむふむ殺気を中也様に向けるとは……私が君に数学教えてあげるよ!!放課後校舎裏おいでぇぇー?
亜矢ちゃん?だっけ?中也に数学教えられるのはこの私なんだよ!((ていうか中也数学出来るなんて太宰が教えてくれたおかげねふふふ。この後中也が虐められたり、傷つけられたりしたら私含むファンが黙ってねぇぞ。黙る所か生涯の内の殺気を全て向けて包丁で捌くぞ。やんのか?あ"? 今日、私喉が溶ける感じに痛くて直ぐ治ったから良いんですけど星希さん大丈夫ですか?勉強も大事ですけど体を休ませてあげて下さいね
よーし、亜矢と睨みつけたやつチェンソー振り回してやってやるから待ってろ?って感じになっちゃいます(^-^)べんき勉強頑張って下さい((φ(>ω<*)