TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

こんぱる

昨日お伝えした通り、今回は白水の仲直り編を書いていきます

!注意!

BL/nmmn/irxs様 です 青桃/白水/黒赤 R表現ときどきあります 暴力表現ときどきあります 学生パロ(同級生設定) 必ずしも、毎回全てのペアが登場する訳ではないですし、この注意書きの項目全てが起きる訳ではありません。 この連載を通して起こる事として、捉えてください。 ご本人様には一切関係ありません です!苦手な方は閲覧を控えてください!

こんぱる

時間軸としては、第五話の空き教室で再会する場面から、となっています

こんぱる

それではそれでは

りうちゃんに連れられて空き教室に入る

えっ…

そこには先生なんていなくて、初兎ちゃんと、いふくんが待っていた

りうちゃん…どういうこと…

聞こうとすると、りうちゃんは教室の奥の方に、まるで避難するように行ってしまった

いむくん…

あっ…

懐かしい彼の声

少し寂しそうな表情

僕と同じくらいの背の高さ

綺麗な薄紫色の髪

全てがあの頃のままだった

初兎ちゃんっ…グスッ

今まで、ちゃんと向き合わんで、ごめん

ん…

いむくんのこと、守るって言ったんに約束守れなかって…ほんと、ごめん…

初兎ちゃん…

僕も、実はっ…

言おうとした、そのとき

来ないで!

えっ…

ないちゃんの叫び声

どうしたのか、とそちらに向かおうとすると

だめ

ぎゅっ…

初兎ちゃんに後ろから手を掴まれた

な、んで…

2人の問題やから…

今はそっとしておいてあげて…

分かった…

そう言っている間も、ないちゃんの罵声は止まらなかった

ついには、りうちゃんも出ていった教室

自分を責めるいふくん

優しく声をかけるアニキ

ちゃんと真正面から話してみ?

いふくんにあったかい言葉をかける初兎ちゃん

大切な友達に怒っている初兎ちゃんは久しぶりに見た

初兎ちゃん

僕ね、実はずっと言ってなかったことがあるの…

っ何…

今にも泣きそうな初兎ちゃん

悪いのは僕の方なんだよ…

僕ね、あの時自分で手首切ったんじゃないの…

えっ…

驚いた表情の初兎ちゃんと目が合う

あいつらに…刃物突き立てられて

偽物だと思ったんだ

縄で縛られた腕で必死に対抗したらっ…

大丈夫…もう話さなくていいよ…

僕っ…怖かったんだ…

あのまま本当の事言って、あの子達が殺人未遂で罪になって捕まっちゃったらって…

勿論あの子達に色々されたのは事実だし、苦しくなかったって言ったら嘘になる…でもっ…

初兎ちゃんはとても辛そうな表情だった

っ…ごめんっ本当に…

守れへんくてっ…

んん、騙される僕が悪かっただけ…

みんなと仲良くしたくてっ…

安易な考え方だったと思う…

そんな事ない!

いむくんの良いところで、大好きなところなんやから…

責めたらあかんよ…

初兎ちゃん…

恋愛とか関係なくても、初兎ちゃんからの “大好き” はやっぱり好きだ

ねぇ、初兎ちゃん…

僕ね、初兎ちゃんのことっ大好きなんだぁ…

自然と涙が溢れてくる

初兎ちゃんからしたら今更迷惑かもしれない

でも…もう止まらないんだ

好きっ…好きなの…

いむくん…やめてやっ…

僕は、いむくんの隣にはおれん…

ん…ごめんっ…

分かってる…

初兎ちゃんも付き合ってるもんね…

…え?

いふくん…

良いじゃん…背高いしっかっこいいし、頭も良いって校内で噂になってるくらいだし

お似合いだよ…

昔ないちゃんと何があったか、何となくは僕も知ってるけど、今幸せなら良いと思うの…

相変わらず頬を伝うものはあるけれど、笑顔で話す

言ってる事は本心だから

初兎ちゃんには、もう僕のことで苦しまないでほしいから

初兎ちゃんには幸せになってほしいから

いむくん…

ちゃうよ

ぎゅう

えっ…

いきなり抱きしめられる

何っ…なんで…

ごめん…急に…

まろちゃんは友達。付き合ってへん…

今もずっといむくんのこと大好きやねん

えっ…

顔を埋められた肩が湿っていくのが分かる

でも、僕はまたいむくんを危険に晒してまうかもしれへんから…

いむくんには幸せに、堂々とと生きててほしいから…

僕といたら、また周りの目気にせんとあかんかもしれん…

やからっ、

馬鹿っ…

ほんっと初兎ちゃんの馬鹿…

離れないでほしくて、袖をぎゅっと掴み頭を初兎ちゃんの肩に乗せ返す

幸せになんかなれるわけない…

初兎ちゃんが隣にいないと幸せになんてなれないっ…

だからっ…そばにいてっ…

初兎ちゃんの隣で堂々と生きたい…

こんなの馬鹿な選択かもしれないけど…

僕は初兎ちゃんが良い…

初兎ちゃんしかダメなのっ…

だから…もう一度、僕と付き合ってください

っ…

いむくんっ…

僕でええの…?

初兎ちゃんじゃなきゃ嫌っ…

もう僕、いむくんのこと離したくないっ…

ずっと離れないけど…それでもええの…?

他の人のところなんか行かないでよっ…

いむくんっ…グスッ

その場に崩れ落ちてしまった初兎ちゃん

僕もしゃがんで目線を合わせる

初兎ちゃん…

これからもよろしくね

優しく微笑みかける

うんっ…

大好きっ…いむくん…

うん…僕もっ大好きだよ…初兎ちゃん

きっとこれは僕がついた一つの嘘から生まれた誤解

だから、僕のせいで余計に苦しむことになってしまった初兎ちゃんには、申し訳ない気持ちでいっぱいなんだ

でも、同じくらい、いやそれ以上に初兎ちゃんが大好きで離れたくない

だから、これからは初兎ちゃんには素直に全部話すんだ

何があっても大丈夫

2人で乗り越えていく

そう誓った

グスッ…いむくん…

ん…?

腕…貸して?

ん?はい…

初兎ちゃんは僕の右腕のニットを捲る

何して…ぁっ

うち手首にある古い一本の傷痕

ちゅ…

え…

愛してるっ…

んっ…

初兎ちゃんなりの覚悟なんだと思う

僕たちは教室の角で抱き合った

っちょっと…ぐるしい…

その後初兎ちゃんの家に行った

…。

誘ってくれたのは初兎ちゃんだけど、お互いに離れたくなかった

今だって、ほら

2人でソファに座って、後ろから無言で抱きしめられてる

初兎ちゃん…?

…なにぃ

何でこんな体勢なの?

離れへんって言ったやん…

僕のことは考えてくれないの…?

ちょっと不満そうな声を出すと、手の力が緩んだ

んふっ

向かい合わせになるように初兎ちゃんの膝に乗る

僕だってぎゅうしたいの

っ…//

ん…

幸せ…

…え?

僕も無理やわ…

いむくんがいない未来なんて

幸せになんかなれへん

うんっ…

ねぇ、初兎ちゃん…

ん?

キス…して良い?

えっあっう…んむっ!

明らかに赤くなった初兎ちゃんの顔を両手で挟み、ものすごいスピードで思いっきりキスをする

ふはっ

痛っ…w

もっとラブな感じなんちゃうん…w?

じゃあ初兎ちゃんからしてよ

んー…

じゃあ目ぇ瞑ってや

はいっ…

そっと瞳を閉じる

抱きしめられている腕に力がこもる

んっ…

ちゅっ…

んふ…顔真っ赤…

いむくんだって耳まで赤いで…?

その日はずっとこんな事を繰り返していた

僕らは、今までの寂しさや、後悔、悲しみを埋めるように…。

一人暮らしのシングルベッドに2人向き合って抱きしめ合って、眠りについた

嘘をついて、互いに苦しんだ時間を…

終わりにしよう

Fin

こんぱる

ということで

こんぱる

青桃のお二人は

こんぱる

高校では、付き合ってる関係を

こんぱる

大学では、すれ違った関係を

こんぱる

白水のお二人は

こんぱる

嘘をつき、互いに苦しんだ時間を

こんぱる

終わりにしよう、ということでした

こんぱる

たくさんの方に読んでいただいてもらえて、嬉しい限りです!ありがとうございました!

この作品はいかがでしたか?

411

コメント

2

ユーザー

この物語好きすぎる...ちゃんといい話すぎるしなんにしろ尊い!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚