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数年前、恋人がいた。
昔、学生時代に友達と話していた ふわふわな可愛らしい女の子ではなくて
その恋人は 長身で全体的にゴツゴツしていて
重低音の響く心地の良い声で 運動が出来て
それなりに頭も良くて
俗に言うスパダリと言うやつで
俺と同じ”男”だった。
どれだけ好きだっただろう。
忘れてしまうほどに 過ぎ去った過去になってしまった。
そのおかげで人の記憶は 脆いものなのだと気付いた。
好きだったことは確かなのに
声も
顔も
名前さえもピンとこなくて
でも
匂いだけは、 どうしても忘れられなかった
から始まるなにか(?)をかきたい