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千夏

あー、暇だなー

千夏

暇だ、いつもなら⋯叶達が喧嘩しあっている時間だな

千夏

(やめよう、もう⋯)

千夏

(自分の気持ちに素直になろう!)

千夏

素直、か⋯

千夏

結局、何がしたいのか分からないや

ガシャァーン!!

千夏

っ!?
[杖を取り出す]

いた!!
[窓を割って入ってくる]

千夏

どこの時代に窓から入るバカがいるのよ!!

ここにいるよ!“水印”!

千夏

⋯ッ゙⋯!!
[動けなくなる]

千夏

(体が動かない⋯ここまでの強さがあったとは⋯)

観念しろ、千夏

千夏

あいにく、こんなんで絶望するほどやわじゃないの

希望なんてないだろ

手足のすら動かない

魔法を使う時も、杖が必要になる

杖すら握れない今の状況に、希望なんてない

千夏

⋯そうねー⋯知ってる?私ってそこまで弱くないの

千夏

“攻撃魔法第7条 雷の刃”!!
[渉の後ろから射抜く]

な⋯

千夏

言ったでしょ?そこまで弱くないの

千夏

確かに、魔法を使う時杖はあった方が良い

千夏

その方が正確に発動出来るからね

千夏

って、聞こえないかー

ㇵ⋯っ⋯!!
[過呼吸になりながらうずくまる]

千夏

神経狙ったからねー、速やかに対処しないと死にいたるわよ

千夏

最初は、感電した程度の感覚だけど⋯

千夏

足先の痺れ、腕の麻痺、めまい、吐き気⋯全てが対象者を襲う

おまえ⋯!

千夏

⋯勘違いしないでね、私はもう仲間じゃない

千夏

あんたを生かしたのは、油断させるため

⋯っ⋯!!!?

千夏

道徳心も、正義感も、全て忘れた方が良い

千夏

⋯それがあそこでしょ?

渉君!?

光太

渉!!大丈夫!?

千夏

⋯あらあら、殺したら便利な人間が⋯

まて⋯!

でも⋯

千夏⋯お前は本当に裏切ったのか

千夏

当たり前でしょ?

千夏

あそこでは自由になれない

千夏

普通にもなれない

光太

⋯違う⋯

光太

千夏ちゃんはそんな事言わない⋯

⋯光太?

光太

君の目的はそんなんじゃない

千夏

何を言ってるの

光太

君の目的は、SAクラスの制度を内側から崩壊させること

光太

これじゃ外側からの破壊になる

千夏

だから、私は裏切っていない⋯と?

光太

そうですよ

光太

誰よりもあそこにいる事を強く望んでいたでしょ?

光太

そんな千夏ちゃんが裏切りだなんて⋯

千夏

どこまでもお人好しね⋯

千夏

そんなんだから、大事な人も守れない

光太

⋯っ⋯!?

千夏

お人好しだから、あなたは大切な物すら守れない

光太

それは⋯

千夏てめぇ⋯本気で言ってるのか!?

千夏

当たり前でしょ

⋯いくら千夏だからって容赦しない

裏切りは罰

それを理解した上で、あんたは裏切った

千夏

私に勝てるとでも?

だって私だよ?負けると思う?

千夏

ふはっ⋯w

千夏

微塵も思わないね
[杖を拾う]

まて、やめろ⋯!

光太君は、渉君を連れて逃げて

光太

⋯でも

正直、2人を庇って戦えるほど、私は器用じゃない

光太

わかりました

光太

行くよ、渉

⋯叶ちゃん頼んだ

任せて!

千夏

(⋯正直な所、叶に勝てる確率はかなり低い)

千夏

(女王を出している間は、本体に攻撃が通らない)

千夏

(女王自体を傷つける事も厳しいか⋯)

覚悟なさい

千夏

いいね、久しぶりに楽しめそうだ

“氷の女王”

千夏

怪我だけは避けたいな⋯

光太

あとちょっと⋯!

1回下ろしてくれ、治療ぐらいできる

光太

うん⋯ごめんね

お前が謝ることはねーよ

それに⋯

あいつの目、マジだった

⋯信じたくなかったな⋯

光太

渉⋯

光太

(そうだよね、いとこだもん⋯ )

光太

(他のメンバーよりも苦しいはず)

カツン

⋯誰かいるのか?

広叶

気配を消していたはずなんですが⋯

広叶

バレてしまいましたか

光太

広叶!

広叶

千夏様は?

光太

叶ちゃんと一緒にいます

広叶

そうですか⋯

広叶

というか、いつになくボロボロですね

うるせぇ

広叶

⋯もうすぐ陸叶様がきます

広叶

渉様の事は任せて、僕たちは千夏を⋯

いた⋯!

光太

樹!

よかった⋯無事だったか⋯

広叶

なら、僕は渉様を連れて行くので

広叶

光太様は、樹様⋯と

⋯広叶?

広叶

⋯いえ、なんでも⋯

広叶

(今、何処かに違和感が⋯)

光太

樹は⋯ケガはなさそうだね、よかった

俺は平気だ

⋯千夏のところへ急ごう

光太

うん

光太

広叶、渉をよろしく

広叶

⋯はい

急ぐぞ
[光太の手首を握る]

光太

⋯っ⋯?!

光太

離せ!!!
[振りほどく]

おい、光太?

広叶

やはり⋯違和感は正しかったですか

光太

お前⋯彗だな

⋯何いってんだ、光太

俺は樹だぞ?

光太

そうだね、声も姿形も、樹そのものだ

光太

でも⋯

光太

手を握るときに感じる嫌悪感は、彗だ

⋯バレちゃったか

なら、仕方ないな

一緒に来てもらうぞ、光太
[手を強く握る]

光太

いやだ!はなせ!!

光太⋯!

広叶

渉様、傷が開きます!

広叶

じっとしていてください!

んなことはどうだっていい!!

せめて⋯あいつが守りたかった物は守る⋯!

光太

離せって言ってんだろ!

光太

“攻撃魔法第一条落雷”!

⋯残念だったな、俺は幻影だ

攻撃は効かない

光太

そんな⋯

じゃぁな、光太は連れて行く
[煙のように消える]

光太

2人とも⋯たす⋯

光太!!
[手を伸ばす]

広叶

⋯幻影⋯!?

⋯っ⋯こうた⋯!

ちきしょう⋯!

広叶

⋯渉様、幻影を操る能力者は、この世に一人だけですよね

あ?

一人だけだろうな

広叶

⋯持ち主が死んでから、原則として10年ほどは自然では生まれてこない⋯

それがどうかしたのか?

ってか、今は光太を

広叶

何も考えずに動いても、墓穴を掘るだけですよ

広叶

⋯幻影の能力⋯

広叶

あれは間違いなく、茉穂夏の能力です

⋯でも、あいつは1年も前に死んでいるんだぜ?

譲渡した記録もないし、不可能だ

広叶

⋯生きているとしたら、話は変わってきます

千夏が仕留め損ねた⋯って言いたいのか?

広叶

あくまで可能性があると言うだけです

⋯その説は少ないだろ

夫人だって蘇生してみたけど、生き返らなかった

あの人の能力が通じないのは、死人だけ

広叶

⋯ですよね

ラミ

⋯ひまねぇー

ラミー、どこだー

ラミ

ここよ、彗

あんたのご所望の人間、捕まえましたよ

光太

離せ!

ラミ

へぇ⋯

ラミ

まだ抵抗ができるんだ⋯

な、面白いやつだろ?

ラミ

そうね

ラミ

⋯2人だけで話をさせてちょうだい

んじゃ、俺は千夏の応戦に行ってきまーす

ラミ

気をつけるのよ〜

光太

(いくら叶ちゃんと言えど、2人を相手するのは難しいはず⋯!)

光太

(なら、ここは⋯)

光太

あ、あの!

ラミ

どうかしたの?

光太

その⋯

光太

なんで彗が、席を外すんですか?

え、今名前呼んだ?

もう1回呼んで!録音するから!

ラミ

黙ってなさい

ラミ

⋯君が静かにしていれば、一緒にいてもいいのよ?

俺に言ってんの?

ラミ

えぇ

わかった、静かにしてる

ラミ

ふふっ

ラミ

いい子ね

光太

⋯あなたが、ラミ⋯さん?

ラミ

ええ、そうよ

ラミ

きちんと会ったのは初めまして⋯になるのかしら?

光太

(たしかに、過去軸では会ったな⋯)

ラミ

私の名前は、ラミ

ラミ

端的に言うと、あなたの敵よ

光太

⋯なんで、敵対しているんですか?

光太

大昔に対立が合ったとは聞いています

光太

でも、それを何百年も引きずるのは違うと思いますよ

ラミ

⋯私の目的は、この世から能力者を消すこと

ラミ

能力も、能力者も⋯全ていらないのよ

光太

(⋯あれ?言ってることは真っ当だぞ⋯?)

ラミ

だってそうでしょ?

ラミ

能力が無ければ、必要以上に争うこともない

ラミ

戦争の可能性だって減るんだもの

光太

(確かに、そうかも)

ラミ

私も能力を持っているからね

ラミ

能力者の気持ちは痛いぐらい分かるわ

光太

なら⋯なんで対立を⋯

ラミ

ふふ

ラミ

⋯本当は、ずっと昔から仲良くはしたかったのだけれどね

ラミ

⋯っていうのは、私が創ったお話ね

光太

は?

ラミ

本当はただの復讐だよ

ラミ

能力を持っているから、普通とは違うからって化け物扱いしてきた奴らを殺すため

光太

ラミ

あなたも突然変異の子なんだってね

光太

一般人の親から生まれてますからね

ラミ

⋯もう少し早く、あの子よりも早く出会えていたら

ラミ

あなたはこちら側につく?

光太

(俺が、千夏ちゃん達に出会う前に⋯この人に出会っていたら)

光太

(どうなっていたかな)

光太

(守れたのかな、すず達を⋯)

光太

(大好きだった故郷も、全て⋯)

光太

まもれた⋯のかな⋯?

ラミ

ふふっ

ラミ

答えは、イエス⋯で大丈夫かな?

光太

⋯どうなんでしょうね

光太

あなたと出会えていたら、友達を守ることが出来たんだと思います

ラミ

うん

光太

ですが、あそこでバカやって先生に怒られる日常は、ここでは体験できない

光太

素直な上司にも会えない

光太

実験台にしようとして喧嘩になるような事もなくなる

光太

⋯例え、千夏ちゃん達より前に会っていたとしても

光太

俺はあなた側にはつきません

ラミ

⋯そう

むー⋯結局、光太と仲良く出来ないのかよー⋯ちぇー

ラミ

はいはい、諦めなさい

ラミ

⋯楠木君⋯だっけ?

ラミ

その言葉が本心ならば、私はあなたと対立しなければならない

光太

⋯最初からそうでしょ

ラミ

出来れば、お友達同士での対立は避けてあげたかったんだけど⋯

光太

⋯俺は彗と友達じゃないし、千夏ちゃんは裏切っていない

ラミ

⋯あら?

ラミ

もしかして、知らないの?

光太

⋯なにを

ラミ

月島樹君は、こっち側だよ?

あ、言っちゃった

光太

は⋯?

ラミ

今までずーと、こちら側に仕えてきてくれた

ラミ

もちろん彼にも能力がある

光太

⋯じゃぁ、樹は⋯知っていたの⋯

ラミ

もしかして、知らなかったの?

ラミ

可哀想に⋯

(正直、ラミは相手にしたくないタイプだ)

(能力以前に、こうやって相手の調子を狂わすことがうまい)

(だから、一度揺らいでしまえば最後)

(光太も堕ちたな⋯)

光太

樹は⋯いつきは!

光太

本当に、こちら側だったんですか?

ラミ

⋯ええ、残念だけどね

光太

そんな⋯

ラミ

寂しい?

光太

寂しいです

ラミ

なら、SAクラスを裏切ってこっちにきたらどう?

ラミ

1年近くいる仲間か、幼なじみをとるか

ラミ

どちらかよ

光太

(樹は、本当に⋯)

光太

⋯決めました

ラミ

早いのね

ラミ

答えを聞かせてもらいましょうか

光太

あなたとは、最後まで対立させていただきます

光太

樹がそっち側だったとしても

光太

力ずくで奪うまで

ラミ

⋯そう⋯残念ね

ラミ

なら、あなたに用はもうない

ラミ

死んで

光太

⋯!

ラミ

おいで、白虎
[白い虎を出す]

光太

(縄をどうにかしないと⋯拘束魔法の一種であることは間違いない)

光太

(えーと⋯解く魔法は⋯)

ラミ

ごめんね、君には恨みなんてないんだけど

ラミ

君は私に似ている

ラミ

同じ道に歩んでほしくない

光太

⋯あなたが俺に似ているのなら、何度だってやり直せるはずですよ

ラミ

⋯そう
[手を前に出し、白虎を操る]

ラミ

せめて、君のような人間は天国に行ってほしいものよ

白虎

[光太に襲いかかる]

光太

(まだ縄がほどけていない⋯!)

光太

(やばい、死ぬ!!!)

ふわっ

光太


[光太の体が浮く]

千夏

何してんのよバカタレ!!

光太

ち、千夏ちゃん!?
[千夏に抱えられてる]

ラミ

⋯月波千夏⋯

千夏

なんで光太君がここに⋯

千夏

まさか、彗⋯あんた

うん、俺が誘拐した

千夏

⋯ちっ⋯

光太

え、なんで千夏ちゃんが僕を⋯

千夏

それはいいから!

ラミ

⋯すい

千夏

⋯私が負けるとでも?

言ってないよ

ただ、光太を片手に戦えるのかなーって

千夏

私が、一人で居るといつ言った

意味がわからない

俺の目に映るのは、お前と光太しかいないが⋯

千夏

そう⋯叶!!

言われなくても、やるわよ!
[白虎を切る]

⋯いつのまに⋯

光太

かなちゃん!

怪我はないみたいね、よかった

ラミ

⋯次から次へと⋯

千夏

戦っている暇はない、行くよ2人とも

分かったー!

光太

とりあえず、おろしてくださいー!

部下

いたぞ、あそこだ!

千夏

っ⋯!

千夏

こっち!
[叶の手を引いて走る]

これ、どこに向かっているの!?

千夏

内緒!

千夏

⋯ちっ、あいつ出ないし⋯

千夏

あ、でた

千夏

もしもし!!??

広叶

『うるさっ!』

千夏

今から外に出るから、回収してちょうだい

広叶

『外!?⋯わかりましたー』

千夏

光太君、走れそう?

光太

これでも、メンバーですよ

千夏

⋯ははっ、そうだったね

千夏

んじゃ、行くよ!
[叶と光太を抱えてベランダから飛び降りる]

ちょっぉ⋯!!

光太

ひっ⋯!

光太

あぁぁぁぁぁぁぁっぁーーーーーー!!!

千夏

静かにしてちょうだいよ!!

いや、無理!!

光太

てか、これ⋯

光太

どうやって着地するんですか!?

千夏

もう時期わかるよ

あと数十メートルで落ちるけど!?

⋯って、うわぁっ!?
[途中で止まる]

光太

⋯え、広叶!?
[止まる]

広叶

全く⋯人使いが荒い人ですね⋯
[叶と光太を捕まえる]

千夏

ナイス広叶!
[補助能力で浮かぶ]

⋯んで、どういう事か説明してくれる?

陸叶

そうだよ、説明して

千夏

⋯はぁ⋯

友樹

とりあえず、千夏ちゃん

友樹

君はどっちなんだ

千夏

最初から、味方よ

光太

えーと⋯つまり?

千夏

裏切っていないってことかな

友樹

はぁ!?

うるさ

広叶

まぁ、僕は知っていましたけどね

⋯広叶?

広叶

はい?

ふふー⋯(ニコッ)
[広叶に膝蹴りをする]

広叶

いった!!?

知ってて黙っていた罪は重いわよ

広叶

僕、一応被害者なんですけど⋯!!!!
[うずくまる]

陸叶

⋯千夏ちゃん、裏切っていないの?

陸叶

本当に?

千夏

うん、裏切っていないよ

達也

わしから説明しようか

光太

総理!

達也

千夏くん、任務お疲れ様じゃったな

千夏

お褒めいただき光栄です

友樹

⋯え、総理もグルだったの!?

達也

ま、そうじゃな

達也

⋯千夏くんにあちら側の情報を引き出してもらった

達也

ただそれだけじゃ

友樹

俺の胃痛を返してほしい⋯

光太

なら、この世界が偽物だっていうのも⋯

達也

あ、それは本当

陸叶

何のために、偽物の世界まで⋯

達也

そっちのほうが、都合よく騙せるじゃろ?

わざわざ潜入させやすくするためだけに、嘘をついて、世界を創るとか⋯

普通、そこまでする?

達也

するとも、相手は未来を知っているんだから

光太

未来?

千夏

あっち側には、未来が見える能力者がいるのよ

千夏

それのせいで、いくら作戦を立てても無駄になる

だから、わざわざ世界を一から作って、未来を白紙に戻す必要があったのか?

千夏

まぁ、簡単に言えばそう言うことだね

光太

⋯未来は変えられても、過去は変えられませんもんね

千夏

そうだね

千夏

もう一つの世界を創る事は、可能だけど

千夏

この世界でしか味わえない辛さもあるからね

光太

たとえば⋯

光太

⋯その辛さが、例え今までの自分を裏切り者だったとしても⋯

光太

そうやって言えますか⋯?

⋯光太君、どうかしたの?

千夏

裏切りなんて、この世に五万とあるし

千夏

裏切られた事がない人間はいないでしょ

なんかあったのか?

光太

⋯いえ、なんでも

広叶

⋯あの〜⋯誰か僕の巻き込まれたエピソード聞いてくれないんですか?

陸叶

さっき被害者って言ってたもんね

達也

あぁー⋯あれは⋯口封じと言うか⋯なんというか⋯

友樹

広叶も被害者って⋯共犯の間違えじゃない?

広叶

人の話は最後まで聞きましょうね、友樹

陸叶

いいから、早く本題に入れ

広叶

あ、はい

広叶

当初、この計画は実行役である千夏様と

広叶

世界を創る僕以外の2人しか知りませんでした

広叶

と言うか、関わっていませんでした

ってことは、広叶は最初知らなかったんだ

広叶

たまたま総理たちの会話を聞いてしまって⋯

広叶

それで⋯

千夏

広叶が居たほうが、色々と便利だからこっちに引きずり込んだ

陸叶

悪魔かな何かかな?

光太

巻き込まれた側だったんですね⋯

達也

なんだかんだ言って、動くには広叶君が居てくれた方が便利じゃからな

千夏

あと、広叶結構不審な動き多かったし

広叶

仕方ないでしょ、メンバーとしての歴長いんですから

光太

⋯え、結局広叶って何歳なの?

広叶

⋯ふふ

光太

ちょっと!?

光太

ねぇ、何歳なの!?

広叶

友樹さんと総理足して、1期生で引いてみてください

広叶

それが、僕の本来の年齢です

光太

えっとー⋯友樹さんが、20で⋯

光太

総理が⋯47だっけ?

光太

⋯1期生って何歳だ!?

20+47までは合ってるの面白いわね⋯

陸叶

1期生⋯ナツメさんは38だよ

光太

ってことは⋯

光太

20+47−38って⋯

光太

29!?

広叶

あ、はい

広叶

本来の年齢は29歳です

光太

ぅ?ん????

あ、宇宙を背負った

友樹

宇宙猫になる光太⋯

光太

広叶が?29歳?

光太

⋯じゃ、なんで制服⋯!

光太

って着てるとこ見たことない!

広叶

まぁ、普段Yシャツだけですもんね

光太

⋯でも⋯29には見えない⋯

広叶

年齢が29なだけで、この体は14歳ですよ?

光太

⋯どゆこと!?

安定のリアクションね

陸叶

安心するね〜

光太

誰か説明してくださいよ!!

千夏

椿の能力は時を操るでしょ?

光太

よく時間止めて家事してますもんね

千夏

あの力って、物質の状態を戻すこともできるの

千夏

それを利用して、広叶は14歳の時の体に戻ってるってわけ

広叶

精神年齢はそのままというデメリットもありますけどね

デメリットなのか、それ

光太

⋯ってことは、時田さんが触れれば戻るんですか

広叶

一応、戻ることはできますよ

光太

へー

ラミ

あーぁ⋯がっかり

信頼を置きすぎなんだよ

ラミは最悪な場合の想像ができなさすぎ!

ラミ

だって〜⋯

ラミ

最悪な場合でも、私ならどうにかなるからね

⋯自信家だなー

ラミ

こっちには、あんたもいるし⋯

なら、やっちゃう?

ラミ

そうね、計画が向こうにバレる前にやってしまいしょう

ラミ

頼んだわよ、彗

任せてよ

ラミ

(止められるものなら止めてみなさい、ナツメ)

ナツメ

っ⋯?

冬樹

どうかしたの?

ナツメ

いいえ、なんでもないわ

ナツメ

(嫌な予感がするわね⋯)

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