テラーノベル
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第九話
光は強く、目が霞む。
あの後八岐大蛇、すまないスクールの 因縁について聞いていたベネノは、 最近の出来事についての話になっても 話の中に己を神と呼んだ彼の… 襲撃者達が一切出てこないことに 気がつき首を傾げた。
ベネノ
すまない先生
すまない先生
ベネノ
混沌の神様…あ、 クトゥルフとかハスターみたいな…? まぁあるよね…邪神信仰とかは… と納得しようとしたベネノは SANチェックに失敗、 アイデアロールに成功してしまった。 1d10/1d100のSAN値減少だ。
ベネノ
すまない先生
ベネノ
あれだ、父様の持っていた クトゥルフ神話TRPGのシナリオ、 というもので見たことがある。 こういうのは大体邪神の器として 誘拐されて邪神が乗り移って見た目が 冒涜的になるんだボクは詳しいんだ。 ベネノは顔を真っ青にした。
ベネノ
御名答。かなーーりピンチである。 そんなベネノを憐れむように、 控えめに昼休みの終了を告げる チャイムが鳴った。
ベネノ
すまない先生
個人授業。 この日ベネノは試したいことがある、 とすまない先生を呼んで 戦闘訓練をやっていた。
ベネノが振るい、すまない先生の 剣捌きをいなす槍の矛先は、 太陽の日を浴びてギラギラと 光っている。
すまない先生
ベネノ
懐に潜ってきたすまない先生を、 なんとか蹴っ飛ばして対処する。
槍の間合いは剣よりも長く、広い。 そして貫通しやすいので、 刺すことに長けている武器だ。 ……だからこそ、懐に潜り込まれたら ピンチになりやすいのだけれど。
ベネノ
すまない先生
ベネノ
会話はしつつも手は止まらず。 ドン、ギンッ!!と 鈍く鋭い音が校庭に響いた。
すまない先生
ベネノ
すまない先生
この脳筋め…と心の中で悪態を つきながら攻撃を紙一重でかわす。
すまない先生
ベネノ
とは言われても、もうそろそろ 体力の限界だ。 ひゅー、ひゅー、と息を切らし、 もうそろそろ倒れてくれないかなぁ とぼやくベネノの心、教師は知らず。 ニコニコの笑顔で彼は 爆弾発言をぶん投げた。
すまない先生
すまない先生
ベネノ
絶望の一言、ここが地獄の3丁目。 途端に彼のジョブリアンは 光を失い死んだ魚の目と化した。
…まぁ結果はお察し。 ベネノは慈悲もないほどに フルボッコにされた。
…数時間後。
ベネノが吹っ飛ばされ、 校庭に痕が出来る。 吹っ飛ばした張本人の すまない先生は汗はかきながらも まだまだ余裕がありそうだ。
すまない先生
ベネノ
対するベネノ。 お下がりの白衣はボロボロ、 頭につけたゴーグルにもヒビが 入って、何よりも擦り傷だらけ。 満身創痍、という言葉が よく似合うほどだった。
すまない先生
ベネノ
ボロボロになりながらも、 ベネノの顔の笑みは一度も 消えることがなかった。 逆に今、ボロボロになっている 方がさっきよりもよく 笑っているように見える。
それに何時間経っても 一回も降参しない。 どれだけぶっ飛ばされても、 蹴り飛ばされても、 倒れても、また起きあがって 向かってくる。
…なんでだろう、 すまない先生の心に ふと、疑問が芽生えた。
すまない先生
ベネノ
すまない先生
目を丸くしたベネノは、 ふは、と笑いを溢した。
ベネノ
ベネノ
ベネノ
すまない先生
ベネノ
先生の発言を笑い飛ばした 彼の目に浮かぶのは正に月。 …だけど、違う。 太陽の光を反射しているだけではなく 太陽に焦がれ、確かに 自分で光を発し始めた月の目だ。 ある種の、狂気だ。
ベネノ
ベネノ
ギラギラと輝く、太陽のような月。 真っ直ぐすぎて、愚直とも言える。 けれど、
すまない先生
あぁ、眩い。
一瞬、すまない先生の 動きが鈍った。 その一瞬の隙を逃さずに、 ベネノは遠かった距離を詰めながら 槍を構える。
ベネノ
ぐさり、とすまない先生の服と 地面を槍が縫い止める。 …ベネノの勝ちだ。
ベネノ
すまない先生
ベネノ
ボロボロの状態で はしゃぐベネノに、すまない先生は 苦笑いをした。
すまない先生
ベネノ
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