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監視A

126番!起きろ!!!

ゾム

ん゙ん…

ゾム

もう時間か…

そう呟きながら重い体をおこした。 今日も実験が始まるんだ。

ゾム

(あんま痛くなければいいなぁ…)

ゾム

(そんな事ありえないけど。)

そう思いながら俺は、のろのろと声の方へ歩いて行った。

監視A

ったくお前は…いつもいつも俺をまたせやがって…

監視A

はー…126番。ついて来い。

ゾム

…はい。

俺は126番として管理されている研究所の被験体だ。 ここでもうずっと実験されは寝て、の毎日を繰り返している。

白衣の男

遅かったですね。

白衣の男が監視に向かって言う。

監視A

…っ!すみません…チッ

ゾム

…イッ

ゾム

(今思いっきり足踏まれたな…)

白衣の男

まあいいでしょう。いつも通り実験を始めます。

ゾム

(無視かよ…)

実験室(仮)に連れて行かれると、すぐに何本もの注射を打たれた。

ゾム

(いつもの事やが、やっぱ痛いな…)

ゾム

(今日はこれくらいで済むとええなぁ)

そう思いながら注射を打たれ続けた。

ゾム

(前は抵抗してたが…抵抗すればするほど本数ふやされんだよな…)

それ以外にも色々な実験をされた後、やっと実験が終わった。

監視A

126番。さっさと戻るぞ。

ゾム

はい…(やっとかよ)

これが毎日繰り返される。

ゾム

狂って無いの奇跡やな…ボソッ

他の奴らはもうとっくに狂っているからな。

ゾム

(極稀に他の奴らとすれ違うが、もうあれはほぼ死人だ)

ゾム

っと…そろそろ飯の時間やな

そう思い、近くのチューブに手を伸ばす。

ゾム

にしても便利だよな…

ゾム

栄養を自動で補給できる栄養チューブなんて…

ゾム

(チューブの栄養は睡眠時も供給されるし…もう寝るか)

そう思い、疲れきった体をよこにする。

ゾム

…スー…スー…

ドカーン!!

起きる時間より少し早い時間に、 外から急な爆発音がした。

ゾム

うわ!?

ゾム

なんや…

ゾム

ここじゃよおわからんな…

普通怖いはずなのに、何故か好奇心が自分の体を持ち上げる。

天井の小さな小窓に体を寄せる。

ゾム

おっさっきより聞こえるな

市民

キャーーーー!!

市民

逃げろおおおおおおお

市民

助けて…!!

あちこちから悲鳴がこだましては消えてゆく。

ゾム

なんや…革命じゃないしな…

そう思っていると、先程の爆発音よりも大きな銃声などが監視牢まで聞こえてくる。

かかれー!!!

確実に仕留めろ!!

ゾム

戦争か…

ゾム

…ん…?

ゾム

あれ…

ゾム

(一気に静かやな…)

そう思ったのもつかの間

???

ん…お前誰や?

ゾム

!?

牢のすぐそこ…いや、正面に顔が見えない男が現れた。

ゾム

ゾム

(誰や…確実にこの国のやつではないな…)

ゾム

(ん…さっきのが戦争だとしたら…敵か?)

俺は後退り、身構える。

守るものなんてないのに

???

???

お前ここの被験体か…

ゾム

(誰かと話してんな…いつも監視がやってた無線みたいなもんか…)

ゾム

(今の内に逃げようにも逃げ場がない…)

ゾム

……

???

…なぁ

ゾム

…?

???

お前うちの軍来ないか?

ゾム

…!?

ゾム

(いやなんでそうなんねん…敵に対して何を言っているんだ…)

ゾム

なんでそうなる

???

好奇心。

ゾム

(ダメダこいつ…)

ゾム

(…でも利用できるのでは?)

軍に入り、ある程度時間が経ったら逃げ出してどこか他の安全な国に移る…

ゾム

(少なくともこのまま殺られるよりい
いな。)

ゾム

…分かった。

???

おお!ほんまか!

男は歓喜の声をあげ、俺に近づく。

そこで意識は途切れた。

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