私と鈴夏は元々相棒と呼べる存在だった
リコリスになって少しだった時に、
ペア任務の依頼が来たことがあった
鈴夏
ねぇ
祐奈
、、、?
鈴夏
貴方が
鈴夏
"千束さんの妹"であってる?
そう声をかけて近づいてきた
本人に聞いたんだけど
初めはあくまでも
"千束の妹"
という肩書きに釣られてきただけだったと聞いた
それを薄々感ずいていた私は
鈴夏をシューティングゲームに誘った
コツ、コツ、コツ、コツ
祐奈
じゃあ始めるよ、?
鈴夏
はい
祐奈
よーいっ、
祐奈
どん!
上の観覧場では私のお姉ちゃんとたきなちゃん
そして
『ファーストリコリスの妹とその相棒の妹が戦う』
と聞き付けて来た人たちで溢れていた
バンッ
鈴夏
っ
おお!!!!
祐奈
ニヤ)
私があいつに弾を当てる度に観客が沸く
それは手足が震えるほどの最高の感覚だったのを覚えてる
そして
バンッ
鈴夏
、、、
鈴夏
、降参
鈴夏
私の負けです
鈴夏
さすが千束さんの妹
鈴夏
やっぱり実力も高いですね
鈴夏
、、、ニコ
鈴夏
、、、やはり
鈴夏
千束さんの妹はすごいな、
祐奈
、、、おう
祐奈
(何こいつ)
祐奈
(千束千束って)
祐奈
(あくまで興味があるのはお姉ちゃんだけで)
祐奈
(私に興味がないみたいだ、)
祐奈
、、
祐奈
(気に食わない)
祐奈
、、、ねえ
鈴夏
はい?
祐奈
もう1戦しない?
鈴夏
、、、
鈴夏
は?
鈴夏
もう1戦やる必要がどこに、
祐奈
、、、、
祐奈
気に食わない
鈴夏
、、はぁ、?
祐奈
そうやって千束千束ばっかで
祐奈
まるで私に一切の興味がない
祐奈
そんな態度が気に食わない
鈴夏
だって貴方に興味がないのは事実で
祐奈
それが気に食わない
祐奈
そうやって何も人のことを考えてないように物事をズバズバ言うのが
祐奈
(ああ、もう、やけくそだ)
祐奈
その態度もその言葉を戦い方も何もかも
祐奈
まるで私を全面的に下に見てるようでっ!
祐奈
、、、
祐奈
、、本当に気に食わない
鈴夏
、、
鈴夏
私も貴方のそういうところ
鈴夏
今初めて知りました
鈴夏
、、が
鈴夏
この一瞬で大嫌いになりました
祐奈
は?
鈴夏
いいですよ
鈴夏
その喧嘩買ってあげます
祐奈
んなっ
鈴夏
じゃあ今度は手加減無しでっ、
鈴夏
、、、
鈴夏
、、全力で行きます
祐奈
、、、
祐奈
(こいつまじで、)
祐奈
(端から舐めてんじゃねーか)
祐奈
はっ
祐奈
、、上等じゃねーか
鈴夏
、、さすが
鈴夏
やっぱ"千束"の妹ですね
祐奈
っ、
祐奈
(こいつまじ)
祐奈
(ボッコボコにしてやる)
千束
あーあー、
千束
祐奈キレてんじゃん、
千束
あれほど感情に任せてやるなって言ってるのに、
千束
ありゃ負けるね
たきな
鈴夏、、
たきな
(あんな鈴夏久しぶりに見た)
たきな
、、、
たきな
(あ、)
たきな
いや、これはチャンスかも
千束
え?
バンバンバン
祐奈
、、っ、
鈴夏
、、、
祐奈
(何こいつ、)
祐奈
(さっきと動きも射撃も)
祐奈
(何もかも格段に上手くなって、)
祐奈
(、、、)
祐奈
(やっぱ舐めてたんだ、こいつ)
祐奈
、、下に見やがって
鈴夏
ごめんなんも聞こえなかった
鈴夏
なんて?
祐奈
、、っ
祐奈
うるせークソエイムが
バンバンバンッ
祐奈
、、ょっと
鈴夏
、、、
祐奈
(うっわガチギレじゃん)
祐奈
(てかこいつ銃で打つしかしないな、)
祐奈
(蹴りとか入れたらいいのに、)
祐奈
、、、
祐奈
(ならこっちが蹴ってみるか)
祐奈
よっとっ、
鈴夏
!?
ガンッ