塚本
(はぁ…やっぱBL最高)

俺は、読んでいたBL小説を閉じ、
心の中でそう思った。
塚本
(よし、2冊目も読むか)

笹森
塚本、何呼んでんの?

塚本
わああ!?!?

笹森
うるさ…そんなにビビる?

笹森
まさかエロほ…

塚本
黙れよ笹森…。それにビビらせんな

笹森
お前が勝手にビビっただけじゃん。

塚本
うっ…(否めない…)

笹森
それより何読んでたの?

塚本
…れ、恋愛小説

塚本
(ま、間違ってはないし…)

笹森
ふーん、お前恋愛小説なんて読むんだ。以外ー

塚本
うるさいな、文句言いに来たなら帰れ

笹森
気になっただけだし。ケチだな

モブA
おい、笹森~!そんな陰キャと話してないで
こっち来て話せよな~

塚本
(ふん、お前らからしたら陰キャかもだが別に陰キャじゃないぞ俺は)

笹森
…今行く

モブA
お〜

塚本
(もうこんな時間か。)

塚本
(次は…体育じゃねぇか!俺、準備じゃん…!)

塚本
(てか、相手休みじゃん!重いのに…)

考えていても凝りがないので、
ドタバタと教室を出る塚本
モブA
笹森ー行こーぜ

笹森
おう、今行くわ

笹森
あれ?塚本今日準備だっけ?

モブA
ん?ああ、そうじゃね

モブA
てか、気にかけすぎだろ笑

笹森
…好きなら気にもかけるだろ(ボソッ

モブA
あ?聞こえねぇなんて?

笹森
なんでもねー早く行こーぜ

モブA
はぁ?あ!おい待てよ!

塚本
(はぁ少し早く来てよかったな…)

塚本
(だけど、最後のがくそ重いんだよな…ちっ)

ボールが大量に入ったカゴ2個を
フラフラと運ぶ塚本
塚本
わ!

塚本
あ?なんだよ、笹森か…ビビらせんな

笹森
いや、手伝おうと思っただけなんだけど…

塚本
え?ああ、サンキュ

笹森
上の持つわ

塚本
おー

塚本
(笹森、俺より遅く来たはずなのに…)

塚本
(まさか手伝いに…?いやいや…)

笹森
なんだよ、さっきから百面相して。

塚本
は!?べ、べべ別にぃ!?

笹森
動揺しすぎ笑

塚本
し、してねーし

笹森
じゃあ、その冷や汗はなんだよ

塚本
へあ!?

笹森
ビクッ

塚本
(なんだ…今の声…)

笹森
塚本…お前…

塚本
わ、悪ぃ!先行ってる!

笹森
はーーーーー

笹森
(今のは反則だろっ…///)

塚本
(なんだよ、あの声っ…)

塚本
(この間見た受けみたいな…)

塚本
(いやいやいや!!)

塚本
(でも、なんだったんだろ…)
