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ー 赫 side ー
夕焼けに染まる廊下 。
俺は好きな人の教室に向かっていた 。
心臓がうるさい 。
手も少し震えていた 。
それでも
今日こそ伝えようと思った 。
『好きです』
その言葉が何度も頭の中で繰り返しながら歩く 。
あと少し
あと少し教室につく 。
そう思った時だった 。
角を曲がろうとして足が止まる 。
聞こえてきた声 。
)ほんと仲良いよな〜 ( 笑
)付き合ってんだから当たり前だろ
え 。
思わず立ち止まった 。
楽しそうに話している 。
その中の1人が言った 。
)〇〇くんと△△ちゃん もう3ヶ月だっけ
)そうそう!
)お似合いだよな
頭の中が真っ白になる 。
何を言っているのかわからない 。
聞き間違えかと思った 。
でも
次の瞬間 教室から出てきたのは_
好きな人と
知らない女だった 。
2人並んで楽しそうに笑っている 。
その距離は
どう見ても特別だった 。
俺は気づけば走っていた 。
どこに向かっているのかもわからない 。
ただ
見たくなかった 。
知りたくもなかった 。
苦しい 。痛い 。
胸がぎゅっと締め付けられた 。
気づけば中庭にいた 。
誰もいない場所 。
そこでようやく足を止めた 。
赫
笑おうとした 。
でも、無理だった 。
視界が滲んだ 。
赫
知らなかった 。
俺だけが 。
赫
ぽろりと涙が落ちる 。
止めようとしても止まらない 。
その頃、教室では 。
ー 茈 side ー
茈は一人窓の外を見ていた 。
そろそろ結果が出る頃だろう 。
成功したのか 。
失敗したのか 。
考えたくもないのに考えてしまう 。
その時 。
ふと窓の外に人影が見えた 。
走っている後ろ姿 。
見間違えるはずがない 。
茈
赫だった 。
泣いているように見えた 。
考えるより先に体が動いた 。
茈は勢いよく席を立ち上がった 。
胸騒ぎがした 。
嫌な予感がした 。
そして、気づけば教室を飛び出していた 。
5話 『届かなかった思い』
·̩͙꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱·̩͙
𝐧𝐞𝐱𝐭…❥ ー 100 ↑
コメント
3件
うわあ……第5話、めっちゃ切なかったです……😢💔 赫くんが勇気振り絞って告白しようとしたのに、好きな人に彼女がいるって知っちゃうシーン、胸がギュッてなりました。走って逃げるところとか、中庭で「遅かったんだ」って呟くところ、すごくリアルで苦しかったです。 でも茈くんが赫くんの異変に気づいて飛び出すところ、ちゃんと見てる人がいるんだなって思えて、少し救われました。次、どうなるんだろう……続きが気になります🥀